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2011-05-01 公共建築のあり方そのものを「再整備」せよ-川勝真一「建築ジャーナル」5月号
京都会館が50年を経て老朽化が進んでいることは事実であり、本当に必要であればたとえ建て替えが行われたとしてもそれ自体は問題ではない。ただし、再整備の是非についての議論が一度もなく、再整備ありきで検討が進められていることや、公共施設のあるべき姿が「集客性」「事業性」「賑わい」「観光」などの民間的・商業的な観点から捉えられ、広告代理店や大手組織設計事務所などによってなし崩し的に再整備の基本構想がつくられているのは問題である。

・・・会議棟はどこか閉鎖的で、人を招きいれるような気配をもっていない。ただしそれらは建築自体がもっている魅力とは異なった次元で生じている問題だと思われる。結局こうした運営のあり方こそを「再整備」しない限り、巨額の建築費を投じて新しい「ハコ」をつくったとしても、市が謳うような開かれた劇場とはならないだろう。
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by 2011-kyoto | 2011-05-01 00:00 | 2011/05
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