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2011-01-24 第18回 くらし環境委員会記録-その1-「京都市会会議録」
平成23年1月 くらし環境委員会(第18回)

第18回 くらし環境委員会記録
◯平成23年1月24日(月)
◯市会第5会議室
◯出席委員(12名)
 委員長  鈴木マサホ議員
 副委員長 下村あきら議員
 副委員長 津田早苗議員
 委員   大西 均議員
 委員   田中セツ子議員
 委員   富 きくお議員
 委員   佐野春枝議員
 委員   せのお直樹議員
 委員   西野さち子議員
 委員   青木よしか議員
 委員   小林あきろう議員
 委員   平山賀一議員


くらし環境委員会(第18回)

○委員長(鈴木マサホ) 
 今,局長言われたけども,職員同士のけんかなんかをこういう議会の中で報告をせんでええようにしてください,今後。一つよろしゅう頼みます。
 それでは,ほかございませんな,この件で。
 なければ,次に,京都会館再整備に関する市民意見の募集についての報告を聴取致します。
 理事者,報告願います。平竹文化芸術都市推進室長。

◎文化芸術都市推進室長(平竹耕三) 
 それでは,この度,京都市の文化の殿堂である京都会館の再整備に関しまして,広く市民の皆様の御意見を伺うため,パブリックコメント資料を作成致しましたので,御報告させていただきます。
 それでは,御説明申し上げます。
 まず,委員会資料,お手元に御説明の資料と致しまして,京都会館再整備に関する市民意見の募集についてという一枚物の委員会資料と市民意見募集リーフレットの計2点をお配りしております。
 まず,委員会資料,1,目的を御覧ください。
 本件は,開館後50年を経過した京都の文化の殿堂である京都会館を現在の利用ニーズに合うよう再整備するに当たり,その方針を定める基本計画を策定するため,現時点での本市の考え方を提示し,広く市民の皆様の御意見を頂き,可能な限り基本計画に反映させていくために実施するものでございます。
 なお,京都会館のある岡崎地域の活性化についても,別途1月12日から並行して市民意見を募集しており,京都会館再整備はその中で中心的役割を担うことが期待されております。
 2,計画の概要につきましては,京都市基本計画における文化芸術に関する分野における京都市文化芸術都市創生計画に規定されています文化芸術を支え,発表する場の整備等及び京都市文化芸術都市創生条例第18条により定められている多様な表現方法に対応する当該施設の整備に基づく基本計画でございます。
 次に,市民意見募集リーフレットに関する御説明を申し上げます。
 京都会館は,昭和35年4月に,市民の皆様の大きな期待を受け,文化観光施設での税収のほか,市民の皆様や企業から寄せられた多くの寄付金を財源に,我が国の公共ホールの先駆けとして誕生しました。しかしながら,開館後50年を経過し,各所で老朽化が激しく,現行の耐震基準やバリアフリー基準を満たしていないことや,現在の利用ニーズにこたえ切れておらず,このような状況を放置しておくと,ホールとしての役割を果たすことができなくなってしまいます。
 昨春から開催されております京都開館50周年記念事業におきましても,音響や舞台設備における様々な問題が浮き彫りとなりました。
 これまでの市民の皆様の思いを無駄にせず,今後更に50年にわたって,日本を代表する文化の殿堂としてよみがえらせるためには,現在のニーズに合わせた大規模で思い切った改修を行う必要があると考えております。
 市民の皆様の愛着も強く,日本を代表するモダニズム建築である現施設を可能な限り保全,継承するとともに,今日の利用ニーズに適合させ,今後,更に50年ホールとしての使命を果たしていけるよう改修を行うことについて,市民の皆様から,基本計画策定の貴重な御意見を頂き,基本計画に採り入れていこうとするものでございます。
 募集方法と致しましては,市役所,区役所,市の各文化施設等でリーフレットを配布するとともに,文化芸術企画課のホームページにも掲載致します。
 募集期間につきましては,明日1月25日から2月24日までの1箇月間を予定しております。質問項目と致しましては,京都開館のあるべき姿や建物各設備の具体的整備案についてお聞きすることとしており,その他自由な御意見についてもお聴かせいただきたいと考えております。
 最後に,今後の予定について御説明致します。
 今回の市民意見の募集を経た後,年度末に向けて基本計画を策定し,平成23年度以降は基本設計や実施設計及び工事着手を進め,できるだけ早期のリニューアルオープンを目指して取り組んで参りたいと考えております。
 報告は以上でございます。よろしくお願い致します。

○委員長(鈴木マサホ) 
 それでは,ただ今の報告について,何か御質問ある方。
 じゃ,富委員から行きましょうか

◆委員(富きくお) 
 いよいよ以前から我々もずっと要望して参りました京都会館の再整備が徐々に進んできて,ようやくパブコメの段階にまで来たということで評価を致しております。
 ただ,京都会館ですが,私らも小さいころから,よう両親に連れられたりとか,ある程度自分で行けるようになったら,よくいろんなライブとかを見に行って,僕ら,青春時代をあそこで過ごしたと,あの界わいで。
 その拠点がやっぱり自分自身でも,今思い起こすと,あの京都会館やなと。本当はあのまま残しておいてほしいなという気持ちもあるんですが,やっぱり小さいときからずっと親しんで参りましたから。しかしながら,今日考えますと,やっぱり再整備が必要であるということで,皆さんの御努力をいただいておることに関しては感謝したいと思います。
 そこでですが,まず,参考にお聞きしたいんですが,京都会館の再整備の事業費,平成23年から設計して,できるだけ早い時期に供用開始したいということでございますが,大体総工費,事業費,総額で,まず幾らぐらいになるのか。それから,心配されるのはやはり財政ですね。非常に京都市の財政厳しくって,今年度も160億円以上の収入不足があるということも聞いておりまして。そうした場合,事業費の支出の仕方ですが,どうして事業費をねん出されるおつもりなのか。それから,もう一つは民間の資金の導入も,いろんな所の企業とか団体とかに声を掛けられて,そういう民間資金の活用も考えておられるのか,まずお聞きしたいと思います。

○委員長(鈴木マサホ) 
 平竹室長。

◎文化芸術都市推進室長(平竹耕三) 
 今回,パブリックコメントで出させていただいているような内容の再整備を進めた場合でございますけれども,その総額の事業費につきましては,大体80億円から90億円ぐらい掛かるのではないかということを現在のところ想定を致しております。
 そういった巨額の事業費をねん出するに当たりましては,やはり国の制度をはじめ,あらゆる可能性を検討しているというのが現在の状況でございます。
 今,富委員もおっしゃいましたように,やはりこういった民間資金の導入と申しますか,やはり文化芸術の振興そのものは行政の力だけで進めていくというのは現在の状況では非常に難しいということがございますので,そういった中に,市民や民間の方々と一緒に進めていくということが大切であろうという風に考えております。
 そうした観点から,やはり京都会館への民間資金の導入につきましても,いろんな民間の方の参入の仕方もあると,参画いただくやり方もあるという風に思っておりますので,多面的かつ積極的に導入していただけるように検討を進めているというのが現状でございます。
 以上でございます。

○委員長(鈴木マサホ) 
 富委員。

◆委員(富きくお) 
 一番心配されるのが財政事情です。パブリックコメント取って,そして,23年度以降からというときに,最初の調査費とか,それから設計費とか,実施設計とかやる場合,途中でやっぱりお金がなくなって,ちょっと伸ばしますわというようなことはなかなか言えないと,このように思います。
 ですから,私は,やはり,今,部長もお答えになったように,民間の資金ですね。やはり芸術文化というのはなかなか行政独自ではできませんし,京都市の場合は,いろんな芸術文化団体もいらっしゃいますし,それから,また,企業でも,相当京都市の芸術文化に対して関心をお持ちの企業もたくさんあろうかと思います。
 やはりそういう所に,先ほども部長おっしゃったように,多面的にかつ積極的にというお言葉を使われたけども,でき得る限り,現時点からでも,やはり積極的にPRをしていただいて,そして,何らかの形で,民間の方々の資金を是非とも活用された方がええと。
 我々もそのように望んでおりますので,是非ともお願いしたいと思います。
 もし,今,例えば民間でも,こういう事業者,こういった種類の事業者とか,そして,また,こういった団体の皆さん方にとかいう,もしあるとすれば,答えられる範囲で,今現在の進ちょく状況をもし聞かせていただけるなら,差し支えない程度で結構ですから,お答えをいただきたいと思います。

○委員長(鈴木マサホ) 
 平竹文化芸術都市推進室長。

◎文化芸術都市推進室長(平竹耕三) 
 京都会館,そもそも最初に建設致しましたときに,全事業費の1割程度をやはり企業ですとか,市民の方々の御寄付をもって建設されたという風ないきさつもございます。
 そういった意味で,私ども,地元の企業,あるいは団体等について,京都会館の改修の在り方についても,今回御意見をお聴きしますけれども,やはりそういった資金的な部分での参画と言いますか,そういったことについても色々とお話をさせていただいた所はございます。
 そういった中でも,関心を持っていただいているような所もございますけれども,そして,話を継続しておりますけど,やはり企業の場合ですと,いろんな短期的な景気の動向ですとか,経営の見通し等もございますので,現在のところ,一般論以上にお答えできるような部分はございませんけれども,やはり年明けぐらいからなかなか状況的には困難なのかなという風に思っているところはございます。
 ただ,そういった中で,やはり少し時間が掛かりましても,あるいは,先ほども御答弁申し上げましたように,多面的にやはり参画していただきたいという部分もございますので,いろんな企業にもウイングを広げて,積極的に導入を図れるように,我々として努力して参りたいという風に考えているところでございます。
 以上でございます。

○委員長(鈴木マサホ) 
 富委員。

◆委員(富きくお) 
 是非努力をしていただきたいと思います。
 また,逐次委員会の方にも御報告をお願いしたいと思います。
 それから,以前に,一部の新聞で,京都会館をオペラハウスにするとか,そんな記事が出ておったんですが,今回のパブコメで示された案の中に,このオペラハウスというのは入っているんですか。この記事は一体どこから出たのか,皆さんがそのオペラハウスの話をされたのかどうか,それも含めてお伺いします。

○委員長(鈴木マサホ) 
 平竹室長。

◎文化芸術都市推進室長(平竹耕三) 

 今回,現在,御報告させていただいていますパブリックコメントの案というものが今時点での私どもが検討している内容でござまいまして,ここの中にも,確かに,例えば4ページの第1ホールの所の(イ)の所に,世界的に著名なオペラやバレエの劇団の巡回公演と,セットが大型化しているポップス音楽コンサート等の開催が可能となる舞台とするということを書いておったり,あるいは,総合企画局の方がしております岡崎活性化のパブリックコメントにつきましても,やはり京都会館について,世界的なオペラという表現が出て参りますので,恐らくそういった所を記者の方がお書きになったんじゃないかという風に私ども推測しているところでございますけれども,我々と致しましては,現状でもやはり70パーセント近い市民の方々,あるいはいろんな興行の方々の御利用がございます中で,これをオペラの専用,あるいはそれに近い形にするという風な考えは持っておりませんで,飽くまでもオペラというと,非常に舞台の設備ですとか,オーケストラですとか,いろんな要素が必要な,最も,ある種施設にとってハードルの高いものを実現できるようなホールにはしていきたいという風には考えておりますけれども,飽くまでも,やはり多目的ホールという位置付けで我々としては改修を進めて参りたいという風に考えているところでございます。

○委員長(鈴木マサホ) 
 富委員。

◆委員(富きくお) 
 私ども,それはできるだけオペラとか,それからバレエの劇団なんか,例えば有名な何とかバレエの,ロシアなんかだと思うんですけども,実際の話,今のオーケストラをあの下に入れて,上でオペラというのは,こんなことをやり出すと,私はスペース的に,面積から言うと,非常に客席を小さくしなきゃならないと,小さくと言うか,縮小しなきゃならないとかね,そういうことも考えてはったのかなと,こう思うんですけども,今聞くと,そういうオペラとか,そういうものについて,そういう公演ができるようになればいいけれども,実際の所は,そこまでは考えていないということですね。
 ただ,これ,4ページを見ますと,オペラとかバレエなんかの好きな方は,いや,もう,京都会館はこういうものができるんだというような,可能になる舞台とするとなっておりますから,やはり市民の皆さんとか,また,京都市周辺部の方々も相当期待されるんではないかと,この書き方であれば。
 ですから,この辺は,やはりもう少し書き方を考えた方がええんじゃないかというような気がするんですが,それについてはどうなんでしょうね。
 私,ちょっと誤解される部分があるかなと思います。
 それから,もう一つ客数ですが,席数ですね。座席シートを取り替えて,現在よりもゆったりとした快適な客席とするということになっております。ゆったりとするということは,客席,今2,000ほどやと思うんですが,大体2,000の座席を確保しつつも,ある程度ゆったりできるスペースがあるのかどうかについてお教えいただきたいと思います。

○委員長(鈴木マサホ) 
 平竹室長。

◎文化芸術都市推進室長(平竹耕三) 
 現在の京都会館も,第1ホールも第2ホールも一応オーケストラが入る所はございまして,ただ,それが手動式でございましたり,あるいは面積が非常に狭いという風なこともございまして,そういったことで,オペラの公演等が極めて限られた回数しか,例えば京都市立芸術大学とかは使っていただいていますけれども,そういったことでしか使われていないという風な現状はございます。
 そういった中で,もう少し,例えば世界的に著名なということですので,世界で公演されているようなオペラでも可能な箱にしていきたいという風に思っております。
 その一方で,今委員が御指摘になりましたように,その限られた面積の中で,そしたら,座席数がそれで減るのではないかという風なことがあろうかと思いますけれども,やはり第1ホールの現在2,015席でございますけれども,2,000人以上入りますホールにつきましては,京都府下で京都会館の第1ホールが唯一のものということになってございます。
 したがいまして,やはり各方面から,2,000席は維持をしてほしいという風な声をたくさん頂だい致しておりますので,そういった意味で,第1ホールについては2,000席というのは維持をしていきたいと。そういう意味で,しかし,快適な座席には再生していきたいと。
 ただ,第2ホールの方につきましては,座席シートを取り替えて,現在でもゆったりとした快適な客席とするという風なことをうたっておりますが,第2ホールについては,現在939席でございまして,そちらの方については若干席数が減少することも一定やむを得ないのではないかという風なことを考えているところでございます。
 以上でございます。

○委員長(鈴木マサホ) 
 富委員。

◆委員(富きくお) 
 分かりました。
 一つ是非頑張っていただいて,再整備ができるだけ早くできるようにしていただきたいと思います。
 もう一つちょっとお聞きしたいのは,よく市民表彰なんかで市民の方で表彰されているところの,事務局の所にちょっとホールありますね,ちっちゃいホール。あれは将来どうされるんですか。

○委員長(鈴木マサホ) 
 平竹室長。

◎文化芸術都市推進室長(平竹耕三) 
 二条通に面した側に会議棟というのがございまして,そこの中に会議場というのがございます。そこにつきましては,元々京都会館が出来ました50年前には国際会議も開ける会議場という風なことで造られたというものでございますけれども,その後,宝ヶ池の国際会議場等も出来まして,余りそういった方面で御利用がないというのが現状でございますが,そこにつきましては,できればここの資料の4ページの所に書かせていただいておりますけれども,2階部分については,演劇,例えばセットを組んだりとか,舞台を組んだり,あるいは座席を並べるなどして,その演劇をしていただいたり,あるいはアンサンブルの音楽公演もできるようにも致しますし,ほかにも,例えばパーティーをしていただくとか,ダンスをしていただくとか,そういったことで多目的に使えるような一つのアリーナのような形で使っていただければいいのではないかという風なことを現在考えているところでございます。
 以上でございます。





○委員長(鈴木マサホ) 
 せのお委員。

◆委員(せのお直樹) 
 お金の掛かることですので,事業をどういう風に進めるかという点については,京都市財政全体の活用の中で当然検討していく必要があろうかとは思いますが,私自身で言いますと,京都にはオペラ,バレエが上演できるホールがありませんし,大阪のフェスティバルホールは今改修中ですけども,大阪でしたらそこぐらい。兵庫県の県立芸術文化センター。兵庫県の方は,神戸の文化ホールも,よくオペラ,バレエを上演しています。それか,琵琶湖ホールに行かざるを得ないということで,琵琶湖ホールは京都市内から決して地の利は悪くはないんですけども,やはり京都にないというのは以前からネックだったと思いますし,京都にも多くのオペラやバレエファンの方もいらっしゃるわけで,特にバレエの様々な教室やバレエ団もあるわけですから,望まれているところだなという風に思っております。
 ポップスの関係で言いましても,ここにも書かれておりますように,大変設備そのものが大型化されていて,たまたま私の身内が矢沢永吉や浜崎あゆみの音響関係の仕事をやっているということもありまして,以前にスタッフの方に,京都会館についてのアンケートをお願いしたことがありました。そのときに,やっぱりつり物の部分が非常に数が少ないとか,袖が狭いという問題,それと搬入に非常に苦労する。丁度アンケートをお願いしようかなというときに,矢沢永吉のコンサートが丁度あった時期で,義理の兄なんですけども,案内してもらって,搬入する所も見させていただいたんですけど,随分やっぱり苦労していて,これが現状なんやという話を聞きまして,そのときにも,アンケート結果も含めて,委員会で議論したことがあったんですが,実際のところ,スタッフの方の御意見というのは,もう建て替えをせんことにはどうしようもないん違うかというのが御意見でしたけれども,やはりあるものについて大切に使いながら,できるだけ対応していくというのは非常に大事なことだなという風に思いますので,私は今回の方向性については,おおむね私自身も主張してきた内容について,素案として書かれてあるなという風に考えているところです。
 オペラも多分新聞で一部書かれたオペラハウスにというのは,バルコニーのあるようなものに全面的に建て替えるような話やと思うんですけども,神戸文化ホールなどは,丁度京都会館と同じような構造で,別にバルコニーがあるわけでもありませんし,問題はやっぱりオーケストラのピットと,それと舞台の奥行き,袖の関係やと思いますので,これは何とか疏水側に張り出してということも書かれてありますけども,都市計画の問題があるのかもしれませんが,何とかクリアできれば,それは実現可能かなということを思って,私自身は,うれしく受け止めているところです。
 ただ,今回,パブリックコメントを取られるということで,1箇月ぐらいの期間の募集ということになっておりますので,是非幅広い意見をお寄せいただけるような形にしないといけないなと。これまで50年間使ってきたもの,これから更に使っていくということですので,再整備に当たっては,全面的に知恵も利用されている方からお借りするということが大切やという風に思うんですが,今までのパブリックコメント,様々な部署の取組で言いましたら,正直言いまして,一応市民意見を募集しましたという,何となくアリバイづくり的な感じがあるんですよね。そういうことにとどまっては絶対いかんなという風に思っておるんですが,多くの方から御意見を頂だいするという手立てで言うと,どのようなことを具体的に考えておられますか。

○委員長(鈴木マサホ) 
 平竹室長。

◎文化芸術都市推進室長(平竹耕三) 
 先ほど御報告させていただきましたように,基本的には,できるだけ多くの方にこのパブリックコメントの資料を手に取っていただけるような形で,市の機関,区役所,市役所等,市の機関に置かせていただくほか,ホームページですとか,あるいはもちろん京都会館とか,関連の文化芸術施設には置くことに致しますし,そういった関わりのあるような団体等については,積極的に御意見いただけるように我々としても努力して参りたいという風に考えているところでございます。

○委員長(鈴木マサホ) 
 せのお委員。

◆委員(せのお直樹) 
 50周年の記念の行事のときに,多く活用していただいている団体の表彰がありましたですよね。そういった団体にとどまらずに,そういった団体は,僕,当然やと思うんですけども,そういった団体をはじめとして,様々利用されている,あるいは今後利用されることになるかもしれない団体ということもあるわけですから,できるだけ多くの団体の所にも,例えばこちらからお持ちをして,市役所の方からお持ちをして,意見を求めていくというような,いわば受け身ではなくて,やっぱり攻めの意見募集を私はしていかなあかんという風に思うんですよ。その点についてはいかがですか。

○委員長(鈴木マサホ) 
 平竹室長。

◎文化芸術都市推進室長(平竹耕三) 
 京都会館の再整備につきましては,本当に長い経過がございまして,本当に平成14年に耐震の調査を致しましてから,この間,何度もアンケートも実施を致しておりますし,そういった意味では,今回パブリックコメントに我々の案として書かせていただいているものについては,それらを十分に反映したものになっているのではないかと,そういう意味では,非常に今まで御意見を寄せていただいた方に読んでいただいても,十分ある程度満足していただけるものになっているのではないかという風に自負は致しておりますけれども,今御指摘いただきましたように,加えて現状での御意見を聞かせていただくという風な作業も大事なことであるという風に思っておりますので,積極的に意見は求めて参りたいという風に考えております。

○委員長(鈴木マサホ) 
 せのお委員。

◆委員(せのお直樹) 
 色々意見寄せられた内容について,かなり反映されているんだろうなと私も思っております。自負しているという風におっしゃったのは,私は根拠のある事だろうという風に思っております。
 ただ,やはり一つの形になって出ましたから,より形を土台にしながら,やっぱり意見出るだろうなという風に思うんですよね。
 ですから,今おっしゃった,積極的に意見を集めるようにするという風におっしゃいましたので,それ以上は申し上げることはありませんけども,やはりこのパブコメの期間に意見を聞き尽くすぐらいの思いで取り組んでいただきたいなという風に思いますので,これ,強く求めておきます。

○委員長(鈴木マサホ) 
 青木委員。

◆委員(青木よしか) 
 私も個人的にもですし,そして,私たちの会派も,この岡崎地域の活性化と,そして,また,京都会館の更なる発展ということは求めてきたもので,大変歓迎をして,今回,鋭意取り組まれることを期待しております。
 その中で,先ほど質疑の中で,想定の事業費,総額が80から90億円ということでしたが,これが高いのか安いのかというのは,やっぱりどれだけ市民に活用されて,そして,また,愛されて,経営という面で,どのような実績を残していけるのか,伸ばしていけるのかという所に掛かっていくという風に思います。そして,また,従来の現在の京都会館よりも,恐らく改修後の京都会館は,省エネ機器は導入が進むとは思いますが,多くの設備がまた導入されたりとか,多くの事業をされると,ランニングコストは逆に掛かりますので,そういったこと,経営という観点で,どのような目標を立てて行かれるのか,そこをまずお聞きをしたいと思います。

○委員長(鈴木マサホ) 
 平竹室長。

◎文化芸術都市推進室長(平竹耕三) 
 やはりランニングコストにつきましては,今,御指摘いただいていますように,今回の改修に直接的に影響されて,今後必要になってくるものということになります。
 現在で京都会館の指定管理料が大体2億円余り,2億3,000万円ぐらいという風なことになっておりますが,これが改修された後に,やはりそれより基本的には,まず上がらないようにはしないといけないという風に考えているのは一つでございます。
 それ以外にも,やはり,今回,会議棟の1階部分につきましては,ちょっと岡崎で休憩していただけるようなカフェですとかレストランを導入するという風な案もここの中にはございますので,そういった,どちらかというと,そういった形での民間参画みたいなことも追求して,できるだけ市の負担そのものをランニングについても減らしていきたい。あるいは修繕等についても,やはり更にまた50年ということになりますと,間での修繕というのもあろうかと思いますので,できるだけ長期の修繕計画を立てるとか,そういったことも含めて,全体としてのコストを抑えるという風なことを考えて参りたいと。具体的な,今御指摘がありましたような経営目標というようなことについては,まだ現在のパブコメをさせていただいた段階ですので,今後十分に考えて参りたいという風に思っております。
○委員長(鈴木マサホ) 
 青木委員。

◆委員(青木よしか) 
 新しく改修をされて,事業が非常に活発に行われることで,事業費のペイが増えても,更に収入がもっと上がれば,指定管理料が2億円をもっと大きくなっていくことというのは,私は有り得ることだし,むしろ2,000人という規模等のこともありますけれども,お金を掛ける,プラスしてお金を掛けていいものを造るか,お金を,費用を抑えてそこそこのものを造るか,それは本当に当初の経営目標に絶対に掛かってきますので,市民の皆さんに御負担をお願いする以上,そして,また,活用してもらえるものを提供しなければいけないという文化市民局の使命もありますので,そこの観点に,絶対経営という観点が外せないわけですので,そこをもう1回検討していただいて,もう一度経営という観点での議論をさせていただきたいなという風に思います。
 今からスタートですので,是非その面も活発に検討されていくように,まずお願いをします。
 それから,第1ホールについてなんですが,収容人数を2,000人規模で維持をするということになっていますが,この2,000人という人数をどのように捕らえたらいいのかということについて教えていただきたいと思います。
 147万市民の京都にとっての2,000人という規模のホールがどういった意味を持つのか。将来の京都にとってどのような意味を持たせようとするのか。その場所で舞台芸術を提供するという場所で,2,000人が京都の都市規模にとってそこそこなのか。本当はもっと大きいものが欲しいのか。
 それから,例えば関西からお客さんを呼ぼうと思ったとき,全国からお客様を呼ぼうと思ったとき,2,000人というのがどういう意味を持つのか,この辺りについて検討されている事項があればお教えください。

○委員長(鈴木マサホ) 
 平竹室長。

◎文化芸術都市推進室長(平竹耕三) 
 2,000人ということがある種象徴的な数字のようになっているわけですけれども,いろんなプロモーターの方々の御意見をお聞きしていますと,京都でやはり2,500を集めるというのは非常に難しいという風なことをおっしゃっています。ただ,2,000は,例えば非常に著名なミュージシャンとかを呼びますと,やはり1,800ぐらいではペイがしないという風におっしゃっていますので,基本的にやっぱり2,000は最低限必要で,もう少し大きい方がいいというのが大方の御意見でございます。
 ただ,京都会館につきましては,現状の建物を生かしながらという風な限定がございますので,そこを更に席数をもっと増やすことが可能なのかどうかということについては,もっと我々としては建築的なことも含めて勉強したり,検討することが必要かなという風に思っておりますので,そういった意味では,取りあえず現在の所は2,000は維持するという風な形でお諮りをしているということで御理解いただきたいと思います。

○委員長(鈴木マサホ) 
 青木委員。

◆委員(青木よしか) 
 2,000名で十分ではなくて,2,000というのは最低確保したいというイメージでお話をさせていただきたいと思いますが,この岡崎地域は,京都市の都市計画の発展にとっても本当に大事な地域で,そこの本当に大切な中核の発展の中心的な役割になる京都会館の再整備なんですが,地下鉄のお客様の増客にとっても,本当に今,大事なポイントとして押さえられていると思います。
 舞台芸術ということで,まず,この京都会館という箱に入っていただくという考え方と,それから,中庭を屋内のイベント等に利用したりとか,二条通とのある種一体性を持っての整備にしようということですが,やっぱりどういった人たちを舞台芸術という意味だけでなく,この地域に呼び込むのかということにとって非常に重要になってくると思うんですが,この京都会館整備,他の局,交通局を含めて,どのように御意見をもらっておられたりとか,協議をしておられるのか,それ,実際の所がありましたらお教えください。

○委員長(鈴木マサホ) 
 平竹室長。

◎文化芸術都市推進室長(平竹耕三) 
 京都会館だけにとどまらず,岡崎地域,例えば私どもの所管で言いますと,動物園ですとか美術館もございますけれども,そういった岡崎地域全体にとってやはり地下鉄の駅からの動線の問題とか,そういったことがやはり話題になっている部分はございます。
 現状で,京都会館について,すぐに交通局と何か協議をしているかということになれば,具体的な協議というのはしておりませんけれども,やはり例えば終演後の臨時バスを出していただいたりというようなことは現在でもお願いしていたりするわけですけれども,そういったことが岡崎の京都会館再整備されることによって,もう少し夜ににぎわいができるようなことになれば,いろんなそういった足の問題ですとか,その他もろもろ,ソフトの問題等について,所管局と協議していかなければならないんではないかという風に考えているところでございます。

○委員長(鈴木マサホ) 
 青木委員。

◆委員(青木よしか) 
 それから,財源の話にもありましたけれども,民間の参入というものをどのように促していくのか,御協力いただくのか,一緒にやっていくのかというのが本当に大きな課題になると思いますが,第1会館,第2会館,会議棟,中庭等も含めて複数施設があるものという風に認識をしたときに,それぞれの施設で別々のネーミングライツを取れるぐらいの充実をされるというのが本当に私は理想的だなという風に思っています。
 企業の皆さんが目に見えた協力をしてくださっているというので,いい循環を生み出すようなきっかけにもなると思いますので,それぞれ,そういったことも考えながら,先ほど冒頭に言いました経営という観点で,是非御検討いただきたいという風に思います。
 そして,今まで話したことと逆にぼやけるかもしれないんですが,今,折しも,請願の中に,青少年活動センターを左京区にという話が出ています。あれもこれもとするとぼやけてしまうかもしれませんけれども,京都会館,面積的には非常に大きくて,今回,改修に当たって,舞台がある方を疏水側に拡張することで,会館の恐らく延べ床面積等を広げながら改修しようということだと思うんですが,こういった,例えば現在左京区にある課題を解決できるようなことも一緒に取り組んでいこうというような検討が局内でされているかどうか,その点だけ最後確認をさせていただきたいと思います。

○委員長(鈴木マサホ) 
 平竹室長

◎文化芸術都市推進室長(平竹耕三) 

 民間参入の問題につきましては,先ほど富委員にお答えしたとおりでございまして,我々として,これからも引き続き積極的かつ多面的に進めて参りたいという風に思っております。
 具体的に青少年活動センター的な機能を京都会館に持たすことができるかということについて,局内で協議をしているという状況はございませんけれども,元々京都会館そのものが,当時,建設をされるときに,やはり当時の市長であった高山市長は,青少年の道場を造るという発想で造られたという風に我々引き継いで聞いておりますので,そういった機能については,左京区の方だけのという風なことにはならない側面もございますけれども,やはり我々として再整備後も生かしていかなければならない理念であるという風に考えているところでございます。
 以上でございます。

○委員長(鈴木マサホ) 
 青木委員。

◆委員(青木よしか) 
 左京区の皆さんにというだけに確かにならない,地理的にもありますでしょうし,いろんな背景もあると思いますが,例えば対象者を絞って,より良く市民に活用される方法というのが,それは運用の中であるかもしれませんので,様々な展開ができるものを,これから市民意見を募集されるのもありますけれども,非常に発展した議論の中で,この事業が進められていくように祈っています。
 終わります。


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