2012-12-12 12/13の意見交換会の報告を作りました(2)-「京都会館再整備をじっくり考える会」
報告「京都会館再整備に関する意見交換会」 2011/12/13(火)於職員開館かもがわ
作成:京都会館再整備をじっくり考える会  西本 jikkuri.kyoto@gmail.com

(1)のつづき

3)改修後の施設に関するもの
3-1)何故オペラか?
穏塚:オペラを第一優先にとは考えていない。「オペラも出来る」が、様々な舞台芸術が出来る可能性が高い場にしたい。
尾崎:多目的ホールとして再整備を行う。専用目的化は考えていない。舞台機能を拡充し、幅広い芸術に触れる機会、一流のものの鑑賞記会を提供する。オペラやバレエは舞台設備に求められるハードルが高いので、これらに対応できれば他の芸術にも充分対応出来るので、オペラやバレエに対応出来るようにしたい。

コメント:一方、岡崎活性化ビジョンには、「文化・芸術」の項目の筆頭に「世界水準のオペラ」との文言がある。
基本計画「6. 再整備案の検討」における「舞台の奥行き」「舞台内の高さ」の検討で、「オペラの公演が(も)可能な舞台水準」と「世界水準のオペラが巡回する日本のホールとほぼ同等(同程度)の舞台水準」を比較検討し、後者を選択している。ポップス等に対応するなら、もっと低くても足りる。単にオペラも可能というだけでなく、「世界水準のオペラ」まで特定して舞台のスペックを決めている。
風致地区に「大は小を兼ねる」発想で大きなものを作ろうとする姿勢には疑問がある。


3-2)なぜ2 千席なのか。
穏塚:京都で2 千席ある会場は他にないので、これまで出来たことが出来なくならないように、今ある座席数を
維持して頂きたい。
尾崎:現在が2015 席、京都府下で2 千席を超えるホールは京都会館だけ。実際にニーズがある。


3-3)自主事業の予定はあるのか。
尾崎:決まっていない。自主事業の充実によって文化創造の発信の場としたいという思いはある。


3-4)過大になると思われる舞台機構のメンテナンスコストの試算はされているのか。


3-5)市民の普段使いのための機能は保証できるのか。使用料などの見通しはどうなっているのか。
穏塚:設備的にスペックをフルに使う利用形態と、そうでない利用形態で使用料に差をつけることを考えているし、そうなることを求めていく。極端な使用料にはならないし、しない。見通しは現状ない、今後の課題である。
尾崎:市民の発表の場として使われ、京都会館に育てられた、京都会館の演奏に誇りを持っているとの声があることは認識している。プロの興行だけでなく、市民利用を継続したい。プロが使う場合と、例えば会議に使う場合で舞台の使い方が違うのであれば、利用料については差をつけるということも検討していく。今後の基本設計で、舞台設備が決まっていく中で並行して検討していく。

コメント:先に条件として提示しないとコストを抑えるのは無理では。舞台規模に応じた標準的なコストはかかる。コストが判明した後で舞台規模を見直すことが有り得るのか。コストが上がるのに使用料は上げない=税金による負担では。


3-6)長期の財政的見込み、使用料、維持管理費やその他の諸経費、施設としての収支について説明頂きたい。

※びわ湖ホールの運営費は年14 億円、新国立劇場は48 億円、アルカイックホール(一面舞台のオペラ対応舞台を持つ尼崎市所有のホール)は9 億円、現在の京都会館は5 億円(持ち出しは2.5 億円) 3 億円(持ち出しは1億円)
穏塚:今その見通しはない。見通し無しでは議会でGOしない。今後の課題である。
尾崎:今後の見込みについては、基本設計の結果次第であり(基本設計の中でどれくらいの舞台設備が盛り込めるのかによっても変わるので、それによってメンテナンス代も変わってくるので)、運営については今後の検討事項である。

コメント:ハードが決まってから運営費が決まるのではなく、運営費の範囲内にハードを収めるものではないでしょうか。

3-7)改修後に増大した京都会館の運営費が、財団(京都市音楽芸術文化振興財団)の収支を悪化させないか。それが京都市の音楽・舞台芸術の演奏・公演活動への財政的圧迫をもたらさないか。
穏塚:利用率が上がる見込みのある指定管理者を選ぶので、京都市の音楽・舞台芸術の演奏・公演活動への財政的圧迫にはつながらない。
尾崎:本末転倒にならないように考えていく。

コメント:全国各地で困難なことが、知識もなく、想定もしていない状態で可能になるとは思えません。そんなに簡単に出来るなら、もっと切実な人達が既にやっています。


3-8)① 基本計画でうたわれた「世界的に著名なオペラ」が可能になる舞台が、なぜ京都会館に必要なのか?

②(「世界的に著名なオペラ」が可能になる舞台が、京都会館あるいは京都市民に必要とは思わないが)もしそうだとして、ハードとして可能か。また誘致のための活動はどうするのか。その状態を継続可能か。ロームとの契約に記された「世界的に著名な公演」が上演可能な状態を継続可能な見込みはあるのか。
※ハードに関しては、継承委員会の場で、委員からも不可能である旨が発言されている。
※ロームとの契約は「世界的に著名な舞台芸術等」が上演可能な状態を維持することが義務であり、満足していなければ契約解除・返金となる。

尾崎:舞台機能の拡充、幅広い芸術に触れる機会、一流のものに触れる機会の提供によって、オペラだけでなくポップス・ミュージカル・演劇についても新たに観られるようになる。4 面舞台を備えたオペラの専門劇場ではない。オペラについては演目によるので、ハード的には対応可能。誘致は、例えば複数のホールで連携して誘致を行うことが考えられる。維持管理を適切に行うことで評判を担保する。

コメント:オペラについては専門的・実践的な知識がなく、単なる希望でしかない。契約解除=税金負担なので、結局市民の負担になってしまう。
なお、「世界水準のオペラが巡回する日本のホール」は、単にメインステージの高さと奥行きだけでなく、バックステージ(舞台袖、奥舞台、楽屋)に充分なスペースがあることが基本計画とは異なる。これらを備えずにメイン舞台の高さと奥行きだけを揃えても、世界水準のオペラ3が興行的に使うホールとはならない。一方、東欧などの巡回オペラや国内制作団体のオペラであれば可能であるが、これらは、もっと小さい規模のホールで上演している実績があり、基本計画のような建替の理由とはならない。舞台高さとターゲットの関係が不明確。来日オペラには、有名歌劇場がやる興行ベースのオペラ(チケット代5 万円以上で、チケット収入により興行を賄う前提で、大規模なセット・人員・バックステージを必要とする)と、地方自治体等が公演を買い上げて誘致する前提の巡回オペラ(チケット代2 万円以下で、小さなホールでも行えるセット・人員である。費用の一部をチケット収入で補填するが、基本的には誘致側の持ち出しで行う)があり、後者しか出来ない敷地・社会状況であるのに、前者のための舞台高さを前提とすることが矛盾している。


3-9)「素案」や「機能改善可能性調査」に示された、現在の建築の改修による舞台拡張案(17~20m)と比較して、基本計画の舞台(27m)によって可能になる上演は何か。その上演の頻度はどのくらいの見込みか。
尾崎:近年建てられた千五百席以上の公共ホールでは舞台内高さ27mは過大なスペックではなく、標準である。
一般にはプロセニアム9m であり、吊り物の演出をしようとすると20m では足りない。オペラだけでなくポッ
プスや演劇にも共通である。頻度は分からないが、吊り物の演出は特別なことではない。
コメント:参照している千五百席以上の公共ホールは舞台内高さだけでなく、バックステージも広い。京都会館の敷地計画で高さ27m は釣り合っていない。プロセニアム高さは可動に出来るし、可動にしている例は豊富にあり、20m未満でも吊り物の演出をやっている。必ずしもプロセニアムの最大高さに合わせる必要は無い。風致地区に、そうでない地区と同じ発想で高さを求めるのには疑問がある。


(3)へつづく

2012-12-12 12/13の意見交換会の報告を作りました(1)-「京都会館再整備をじっくり考える会」
2012-12-12 12/13の意見交換会の報告を作りました(2)-「京都会館再整備をじっくり考える会」
2012-12-12 12/13の意見交換会の報告を作りました(3)-「京都会館再整備をじっくり考える会」

(全文はこちら)
http://www.jca.apc.org/jikkuri/docs/111213_IkenKokankai_Report.pdf


■12/13の意見交換会の報告を作りました(1)-「京都会館再整備をじっくり考える会」
京都会館再整備をじっくり考える会

2011-12-13 京都会館再整備に関する市との意見交換会のご案内-「京都会館再整備をじっくり考える会」
2011-12-13 意見交換会終わりました。

■おんづか功 民主党 京都市会議員HP
関連リンク
2011-08-24 おんづか功議員twitterより-「twitter」
くらし環境委員会
くらし環境委員会常任委員名簿
2011-06-07 くらし環境委員会(第3回)委員会-議事録 他
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by 2011-kyoto | 2012-01-14 13:09 | 2012/01
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