2012-09-10 昭和の遺産・京都会館の解体スタート ユネスコ諮問機関が見直し要請も-「産経新聞」
昭和の遺産・京都会館の解体スタート ユネスコ諮問機関が見直し要請も-「産経新聞」
2012.9.10 10:51

昭和を代表する建築家、前川國男氏(1905~86年)の設計で、老朽化などから建て替えが決まった京都会館第1ホール(京都市左京区)の解体工事が10日、始まった。京都府内最大級のコンサートホールとして市民に親しまれてきた同ホールに愛着を感じている市民も多く、反対の声が挙がる中での着工となった。

 京都会館は昭和35年開館。コンサートやイベントを多数開催するなど、50年以上にわたって市民に親しまれてきた。しかし、建物の狭さや天井の低さなどが指摘され、耐震強度にも問題があったことから、同会館を所有する京都市は、全面改修を決定。

 第1ホールを建て替え、第2ホールを改修する。総工費は約110億円で平成27年度中の開館を目指す。

 市では、新景観条例で定められた建物の高さ制限を緩和するため、都市計画を策定するなどして準備を進め、同会館は今年度から休館している。

 10日は、本格的な解体に向けてホールを囲う鉄板の塀の足場を組む作業を始め、10月から建物の解体に着手する予定。

 一方、同会館が前川氏の代表作とされていることや、新ホールが街の景観を損なうなどとして、計画に反対する動きも相次ぎ、この日も抗議活動が行われた。

 今年5月には市民団体が改修計画の差し止めを求めて住民監査請求を行ったほか、8月には地元住民らが工事の差し止めを求めて京都地裁に提訴

 ユネスコの諮問機関、国際記念物遺跡会議イコモス(本部・パリ)「20世紀遺産に関する国際学術委員会」も計画見直しを求める意見書を同月、市に提出した。9月7日には、京都弁護士会が着工中止を求める会長声明を出した。

 これに対し、市の担当者は「反対の声があるのは承知しているが、計画に問題はないと考えており、粛々と工事を進める」としている。

(紙面掲載は9月11日)
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■昭和の遺産・京都会館の解体スタート ユネスコ諮問機関が見直し要請も-「産経新聞」

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by 2011-kyoto | 2012-09-10 00:00 | 2012/09
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