2013-12-13 保存運動の新潮流、熊本発「けんちく寿プロジェクト」-「ケンプラッツ」
保存運動の新潮流、熊本発「けんちく寿プロジェクト」

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けんちく寿プロジェクトは、熊本まちなみトラストの西嶋公一会長が県内の大学の建築専門家3人(熊本大学五高記念館の磯田桂史客員教授、同大学大学院の田中智之准教授、崇城大学の西郷正浩准教授)に声をかけ、2010年にスタートした活動だ。ホームページの冒頭では以下のように説明している。

 「建物の誕生は、夢がかない期待が膨らむ初々しくも喜ばしいできごとです。そのお祝いは盛大に行われ、おそらくその建物にとって最も晴れがましい瞬間でしょう。我々も大いに注目し、話題にするのはこの新築時です。そして、次に注目を浴びるは、取り壊しや建て替えの頃だというケースも少なくありません。

 しかし、その間の経年の様子は、見過ごされがちで、現役で活躍中の建築の姿には、あまり目を向けてこなかったような気がします。そのような中にあって、我々は、熊本における建築の経年を人生に例え、20歳や還暦などといった建築が歳を重ねてきた節目を祝うプロジェクトを2010年から始めました」

 西嶋氏らは、2010年から年1回のペースで建築の節目を祝うイベントを開催してきた。第1回は、くまもとアートポリスの第1号プロジェクトとして1990年に竣工した熊本北警察署(設計:篠原一男+太宏設計事務所)の成人を祝った。第2回は「2つの医師会館建築を寿(ことほ)ぐ」と題して、1968年に竣工した熊本県医師会館(設計:坂倉準三)の厄晴いと、完成したばかりの熊本市医師会館・看護専門学校(設計:NASCA・中川建築設計JV)の誕生を同時に祝った。第3回は熊本県内で唯一、DOCOMOMO(モダン・ムーブメントにかかわる建物と環境形成の記録調査および保存のための国際組織)に選定されている熊本逓信病院(現くまもと森都総合病院、1956年竣工、設計:山田守)の還暦を祝った。

 そして今年祝ったのは、ウイリアム・メレル・ヴォーリズ(1880年~1964年)の設計で1925年に竣工した九州学院高等学校講堂兼礼拝堂(熊本市中央区)。会のタイトルは「卒寿を祝う」だが、卒寿は数え年で90歳を指すので、正確には「ほぼ卒寿を祝う」だ。

■ 保存運動の新潮流、熊本発「けんちく寿プロジェクト」-「ケンプラッツ」

けんちく寿プロジェクト

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by 2011-kyoto | 2013-12-14 01:12 | 2013/12
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