2013-12-14 新国立競技場 美観損なうと思わない 下村文科相に聞く-「東京新聞」
新国立競技場 美観損なうと思わない 下村文科相に聞く 

2013年12月14日

二〇二〇年東京五輪のメーン会場となる新国立競技場(東京)が「巨大すぎる」と批判されている問題で、下村博文文部科学相は本紙のインタビューに応じ、「八万人が入ること、席が可動式であることと開閉式の屋根は(五輪招致時に)IOC(国際オリンピック委員会)に提出した書類にあり、基本的に守る必要がある」と述べ、抜本的な見直しをしない意向を示した。景観への影響については「そぐわない建物とは思わない」と述べた。 (森本智之)

 新競技場の予定地は百年近く美観が保持されている明治神宮外苑(新宿区)の風致地区にある。計画案では、この美観が損なわれると指摘されるが、下村氏は「(案の見直しで)相当、小さくなった。国民の理解も得られると思う」と述べた。

 その上で「合法的にきちんと決まったことを、後から『風致にそぐわないからやめろ』と言ったら、やってきたことを全否定することになる。風致を害するかどうかはセンス、感覚にもよる」と述べた。

 設置費が百四十八億円かかると試算される開閉式屋根については「屋根がない今の競技場は騒音の問題で(収益性の高い)コンサートが年一回しか開けない」と説明。「屋根があれば十回以上開け、黒字になるという試算が出てきたので、本当かどうか再チェックしている」と話した。

 現状の試算では、屋根がある場合の黒字額は年四億円、ない場合は年十数億円の赤字になるとし、「百五十億円の屋根を造ってもその後黒字になるなら、そうすればよいと思っている」と話した。

 最終的な計画案決定は「年度内くらいにできれば」と述べた。

 新競技場については建築家の槇文彦さんや作家の森まゆみさんらから「巨大すぎて立地する明治神宮外苑の美観を損ねる」などと批判が起きている。事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)は十一月、当初の計画から延べ床面積を二割強減らし約二十二万五千平方メートルとする見直し案をまとめたが、それでもロンドン五輪のメーン会場の約二倍の特大サイズ。総工費も千八百五十二億円に上ることから、さらなる規模縮小を求める声が起きている。

■新国立競技場 美観損なうと思わない 下村文科相に聞く-「東京新聞」
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by 2011-kyoto | 2013-12-20 23:45 | 2013/12
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