2014-02-10 木造建て替え 規制緩和-「朝日新聞」
木造建て替え 規制緩和

―京都市 議会提案へ―

 戦災を免れた、古くからの木造家屋が路地に立ち並ぶ京都市。風情漂うが、火災や地震による倒壊など防災面では弱点を抱える。高層の鉄筋の建物に建て直すのは景観面で難しい。家並みを残しつつ再生を図ろうと、市はこれまで認めてなかった狭い道沿いの木造家屋の建て替えを可能にするための新制度を、2月開会の市議会に提案する。

 ◇密集地 狭い道沿いも可能に◇

 京都市内には、車が通れない狭い道に沿って2階建ての木造家屋が軒を連ねている所がいたるところにある。「袋路」と呼ばれる、行き止まりの狭い路地にも家が並び、歴史的な景観を形作ってきた。市によると、こうした「木造密集市街地」は70地区、計約2100ヘクタールあるという。

 1950年施行の建築基準法では、建物は幅4メートル以上の道に接している必要がある。だが、京都では約3割の住宅が4メートル未満の道に接している。市内の幅4メートル未満の道は総延長で約940キロにもなるという。

一方、同法施行前からある建物で、幅1・8メートル以上4メートル未満の行き止まりでない道に接している場合は、市は建物を道の中心線から2メートル後退させれば建て替えや大規模改修を認めている。幅1・8メートル未満の道や袋路に接する建物は原則、認めてこなかった。

 その結果、1・8メートル未満の道や袋路沿いでは、建物の老朽化が深刻に。1・8メートル以上の道に接する建物でも、2メートルの後退で敷地が削られるため、更新が進まない状況が続いてきた。老朽化した家屋は空き家になり、火災や地震の倒壊が懸念されている。

 他都市では、土地区画整理や幾つかの家屋をまとめて大きな建物にするなどの手法が使われる。「こうした再開発的な手法は、京都の景観を考えると難しい」と市建築指導課は話す。

 東日本大震災をきっかけに、市は密集市街地対策を再検討。幅1・8メートル未満の道や袋路でも、沿道の同意などの条件が整えば、道の中心線から2メートル後退すれば、建て替えできる新制度を始める方針を決めた。2メートル後退が難しい場合でも、一定の条件を満たせば1・35メートルの後退で建築可能とする制度も併せて始める。

 建物の用途などを規制する条例も同時に改正。安全性確保のため、道幅に応じて建物の階数や用途を制限する。2月議会で条例改正案を出し、4月の新制度開始をめざす。

■木造建て替え 規制緩和-「朝日新聞」
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by 2011-kyoto | 2014-02-10 00:00 | 2014/02
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