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2011-11-28 岡崎公園と疎水を考える会ニュースNo.6-11月15日開催シンポジウムのご報告
岡崎公園と疎水を考える会ニュースNo.6-11月15日開催シンポジウムのご報告

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■岡崎公園と疎水を考える会ニュースNo.6-11月15日開催シンポジウムのご報告

岡崎公園と疏水を考える会 公式ブログ 京都会館再整備No!


2011-08-15 岡崎公園と疏水を考える会ニュースNo.5-「岡崎公園と疏水を考える会」
2011-08-10 岡崎公園と疎水を考える会ニュースNo.4-「岡崎公園と疎水を考える会」
2011-06-23 岡崎公園と疎水を考える会ニュースNo.3-説明会参加のご案内
2011-06-10 岡崎公園と疎水を考える会ニュースNo.2
2011-03-28 岡崎公園と疎水を考える会ニュースNo.1
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by 2011-kyoto | 2011-11-28 00:00 | 2011/11
2005-10-10 京都会館建築ガイド-「京都会館シンポジウム実行委員会」
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■京都会館建築ガイド-「京都会館シンポジウム実行委員会」
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by 2011-kyoto | 2011-11-26 00:00 | その他
2011-11-24 第27回 台所大学 「勉強会:アートと社会運動の公共性」開催のお知らせ-「Social Kitchen」
第27回 台所大学 「勉強会:アートと社会運動の公共性」開催のお知らせ

第27回の勉強会を下記の内容で実施いたします。
どなたでも参加できます。皆様のご参加をお待ちしております。
参加希望の方は予約不要ですので、直接会場にお越しください。

[日時] 第27回 2011年11月24日木曜日 20:00~22:00
[場所]Social Kitchen 1F
[参加費] 無料
※コピー代実費
[連絡先]picasom AT hotmail.co.jp
[企画]遠藤水城、中村史子

勉強会の目的についてはこちらをご参照ください。

●第27回の予定

1.京都会館問題についてのマッピング作業
  報告予定者:河本順子 
  参考 http://kyoto21c.exblog.jp/


■第27回 台所大学 「勉強会:アートと社会運動の公共性」開催のお知らせ-「Social Kitchen」
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by 2011-kyoto | 2011-11-24 00:00 | 2011/11
2011-11-26 (告知協力)EVENT:POTLUCK KYOTO ~ごはんとアイディアのポットラック
EVENT:POTLUCK KYOTO ~ごはんとアイディアのポットラック
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日 時:11/26(土) 17:30~20:00
料 金:500円(1ドリンク付き)
持ち物:ごはん、アイディア。お箸やお皿の持ち寄りもオススメです。
企 画:Social Kitchen Working Group(1) 「震災/原発」
事前申込みは不要です。当日、Social Kitchenにお越しください。


あり合わせの食べ物――ポットラックとはそんな意味だそうです。
「残り物には福がある」ならぬ「あり合わせには福がある」。
ポットを開けてのお楽しみ、あり合わせにはラックがある、そんなところでしょうか。

POTLUCK KYOTOは用意周到な会ではありません。
ごはんとアイディアを皆で持ち寄り、分け合って、もぐもぐする集まりです。

テーマは、「震災と原発、そしてこれからの暮らし」。切り口は、政治、被災地の支援、日々の暮らし、なんでもあり。
実現できるかどうかわからなくても、まずはアイディアを話して、共有して、どうやったら実現できるのかみんなで考えてみよう。
そうすることで、新たな展望が開けたり、それぞれの行動のヒントが見つかるかもしれません。

また、今年の5月にスタートしたワーキンググループ「震災/原発」の半年間の活動と、参加メンバーが個人で行った活動についても、振り返って改めて共有したいと思います。

すでに何か活動をされている方も、そうでない方も、ワーキンググループに参加している方も、していない方も、どうぞ気軽にお越しください。
持ち寄る具体的なアイディアがなくたって、まったくかまいません。

ごはんは持ち寄りです。あり合わせのごはんを食べながら、あれやこれや、お話しましょう。

18:00から18:30は、ゲストスピーカーとして、京都市長選候補の中村和雄弁護士をお招きして、アイデアを持ち寄っていただきます。


■EVENT:POTLUCK KYOTO ~ごはんとアイディアのポットラック


※京都会館問題にもつながる市政のあれこれについてもできればお聞きしてみるつもりです。
いろんな方のご参加をお待ちしています。
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by 2011-kyoto | 2011-11-22 12:26 | 2011/11
2011-11-22 第2回京都会館の建物価値継承に係る検討委員会のレポート-「みんなの京都市情報」
注意:このレポートはあくまで「傍聴メモ的な発言の要約」であり、正式な議事録ではありません。なので一字一句正確な表記が徹底出来ているものではありませんし、発言者の意図通りでない事もありえます。以下をお読みになる前に、このことをご理解ください。つまり、推進側も反対側も、某マスメディアの様な「一部分の文言だけ取り上げる」ことはしないようお願いしたい、ということです。また、正式な議事録いずれ京都市のサイトに掲載される予定です。


前回欠席だった、新国立劇場技術部長の伊藤委員が挨拶。「装置、衣装等の発注を受けて、舞台に入るかどうか等を検討、対応する技術的な部署」とのこと。

委員:裏方から見ると、舞台の間口、奥行き、高さがポイント。最近の演劇では舞台を大きく使うダイナミックな演出が多い。

委員:「多目的」はマイナスに働く事が多い。そのホールの強みを明確に打ち出した上で、第1ホール、第2ホール、小ホール、コンサートホール等を使い分ける事が大事。

委員会について「再整備基本計画に基づき、基本設計をするにあたって、建物の価値を継承する委員会であること」を確認。

委員:建て替えに異論は無いが、フライタワーの27m等の前提条件の精査や再検討が必要。オペラをメインとするのか、等の使い方においても議論が必要。

委員:私も同意。基本計画にもその辺がほとんど触れられていない。

委員:高さも間口も奥行きも、現代のホールならこの数値でなくてはならない、ということはない。演目によって変わる。その場合、現代の演劇を基準に考えるのが現実的。専用のオペラハウスでするオペラを、どうしても京都でやってほしいということであれば、現状の京都会館では(背景等吊るされる)パネルをカットすることになり、オペラの100%を見せる事ができない。高さが足りないので、選定から除外される。専用のオペラハウスは、他の演目がしづらい建物。オペラハウスを狙わずに、他のいろいろな演目が出来ますよという方針も考えられる。奥行きや間口は現状でも足りている。

委員:27mより低い場合、具体的にどのような影響があるか、明確にしてから、先に進むべき。

委員:この場で高さを議論するのか。

事務局:一定の議論がされて基本計画がまとまっている。高さについての補足資料を次回提出する。

委員:我々の役割を明確にしてほしい。次回にその資料がでてくるのなら、現在進められている基本設計に間に合わないのでは?

委員:「基本計画に基づき」というのをどうとらえるか。による。1cmも動かせないのであれば、我々がこの場にいる意味は無い。

委員:「趣旨に基づく」「概念に基づく」と言う事だと思う。

事務局:岡崎ビジョンが大元にあり、その実現に向けて京都会館の方もすすめている。基本計画にある京都会館の使われ方の実現に向けて、前川イズムを盛り込むための委員会だと考えている。

委員:新聞や基本計画の「世界一流のオペラ」という文言が、一人歩きしている。本格的なオペラには国立劇場の舞台ですら足りていない。オペラという文言だけに振り回されず、基本計画全体を読み、基本設計(検討案)の意図を読み取ると、本格的オペラハウスというより地方の公共ホールの規模の計画だと感じられる。4面の舞台がある兵庫芸術劇場や琵琶湖ホールのサイズであって初めて本格的オペラが可能になる。それほど大げさな話ではないはず。

委員:地元としては「本格的なオペラ」という話は聞いていない。本格的なオペラが出来るなら良いが、聞いた話では3面の舞台が必要。京都会館で先日オペラを見たが、舞台装置は簡略化されていた。建て替えにもなるべく妥協点を探って、より良い物にしてほしい。

事務局:世界レベルのオペラが来るかはさておき、いろいろな演目が出来ると考える。地区計画も通っている訳ではないので、現状では仮の案ではあるが、議論を踏まえて出来上がった基本計画だと考える。

委員:基本計画では世界水準のオペラがという話はあるが、必ずしも27mでなければならないという話は無い。

事務局:景観の価値を継承するのに、27mでは出来なくて24mならできるということがあるのか。原則は27mでお願いしたい。

委員:キャパ2000人なら狙いはオペラ、バレエ、大型ミュージカルが狙いどころだと考える。

事務局:基本計画で舞台内の高さを検討した経緯があり、基本計画では27m程度という案でまとめられている。

委員:こういう議論していては、設計を先に進められないのではないか。早く結論を出していくべき。

委員:高さという委員会の外で決まった事についてここで議論していては、前に進めないので、高さについては事務局から次回追加資料が提出されるという事で保留にして、本日の会議を先に進めたい。事務局から資料説明を。

事務局から他ホール及び現状の京都会館第1ホールと計画案ホールの舞台の断面及び平面の比較表、検討中の基本設計案の平面、断面、立面、各図面、外観模型の説明がされる。

設計者:既存の制約の中で最高の物を作るという考えの元、31mという高さ制限とした場合の、一番のバランスをとった形と考える。建て替えの部分と、改修のみで残す部分が有り、現行法規に則って構造的に成り立つようにとするだけで複雑な作業を必要とする。(その困難さは理解出来るというように建築関係の委員がうなずく)

事務局:既存部分は耐震改心促進法に基づく改修になる。

委員:50年先、100年先に、「もうちょっと高く作っておいてもらえたらなあ」ということにならないようにしてもらいたい。これから先、オペラに限らずどういった舞台芸術がでるかは分からないので、より良い物をお願いしたい。

以降、高さの部分以外について、意見が交わされた。

委員:壁面は、一度撤去してから新しく建て替えるのか、現況の壁面を保存、維持したまま建て替えるのか?>出来るだけ、今ある物を残したいが、庇のあたりのコンクリートの腐食も進行しているので、現行法規に照らし合わせた上で構造等を検討してからの判断になる。現時点でどうなるかは回答できない。

吉永ゆうき的視点:外壁を残したままの建て替えのわかりやすい事例が、烏丸三条の新風館です。逆に寺社建築等の古い木造建築では、痛んだ部分を新しい材料を使い建設時の建て方を踏襲して建て替えられる事が多々あります。つまり、建て替えの結果、その部分の建設当初の材料は残らないのですが、その手法や使われ方は残るという訳です。有名なところでは伊勢神宮や法隆寺の五重塔がわかりやすいでしょう。京都会館を含む前川建築の特徴の一つとして素材の使い方があげられます。その「価値」をどの様に継承し「残す」のか、今後の委員会での議論に注目したいと思います。


委員:美術館別館との境にある段差は現状のままか?第1ホールホワイエの1階内側からは、圧迫感がある。>なんとかしたいし、排気塔も取り除きたいが、その部分は検討中。

委員:中庭に面するテラス部分を共通ロビーにする事が、中庭に対する建物価値についての大きなポイントだ。現状ホワイエが狭いので理解は出来る。>フェスティバルや会議等では、複数の会場を使いながらロビーでも展示をする事が一般的。雨天の場合、現状の中庭で展示するわけにはいかないので、共通ロビーとして、広さを確保する案にした。

委員:前川建築の素材の使い方として、ガラスはあり得ない。既存の建物を残す時のガラスで覆うという考え方はアリだと考える。>敬意を表するが、全く真似をするのは前川先生に対する侮辱だと考える。現時点でのあるべき形を出したい。

委員:同じ物を作るのが継承だとは思わない。そこには新しさがなくてはいけない。ただ、元の価値を減じる物であってはならない。

委員:内装はどの程度改修されるのか。>現行法に沿うため、木の部分は変えざるを得ない。それ以外の部分はコストもふまえて検討する。

委員:疎水側の大庇は必要なのか。

委員:この建築の大きなポイントの一つなので、外せない部分だろう。木の内装を変えるとホールの残響や音響が変わるという理由で、改修の際に残す例はある。「音響を変えない事が、そのホールを残すという事」という考え方もある。

委員:搬入口がよく考えられていて、導線もクリアになっていると感じる。

委員:MICE機能としては不十分ではないか。また、建て替える部分は新しくより使いやすいものであるべきだと思うが、残す部分まであれもこれもと付け加えるのはいかがな物かと思う。

委員:使う側が必要に応じて屋根をつけたりすることもある。それよりは、前もって専門家のデザインで機能を付けてほしい。

委員:エントランスの位置等、必ずしも基本計画B案が守られていない。高さ等の数字が守られていればそれでいいのか?>使われ方の部分がかえられない事が大事。

委員:疎水側の庇の話がでていたが、川端通から二条通を進んで来た場合、疎水側が京都会館の正面となる。単なる作業場所とすべきではない。

ここで時間となり、委員会終了。次回は1月中旬の予定。


吉永ゆうき的視点:京都市の新景観政策がスタートしてから、まず京大病院が高さ規制の特例となり、今回の京都会館、そして山ノ内浄水場跡地も、特例として高さ規制の緩和が進められています。新景観政策は、50年後、100年後の京都のためにということで、建築業界・不動産業界の強い反発を押さえ込んでの施行となりました。しかし作った側の市行政が施行後5年も経たないうちに、複数の特例を認めると、新景観政策は何だったのかということになりかねません。一方、京大病院は「公共福祉」、京都会館は「ホール機能の実用性の維持」、山ノ内浄水場跡地は「より魅力的な跡地活用案の呼び込むための跡地価値の向上」と、建前かはともかく相応の根拠はあります。推進する側が、特例にするだけの価値があるのだと説明責任を果たせるか、がポイントだと思います。また、山ノ内浄水場跡地は、高さ規制を緩和せずとも、立地及び現状の建築に大きな魅力があり、むしろそれを活かせないような案では応募を受理するに値しないと考えます。


■第2回京都会館の建物価値継承に係る検討委員会のレポート


■京都会館の建物価値継承に係る検討委員会関連記事
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by 2011-kyoto | 2011-11-22 00:02 | 2011/11
2011-11-19 京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第2回会議 傍聴メモ(7)全体討論
京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第2回会議 傍聴メモ(7)全体討論

その6のつづき

道家委員
第二ホールのホワイエがかなり小さく、実は建築家協会で一昨年ここを使って全国大会をやりまして、多目的ホール、ロビー、第二ホール、連携しながら使った経験がありまして、ホワイエがせまくて受付の机を置くとか非常に不便でした。移動とか、特に海外から来られた方とか、待っていていただくスペースがこういうところにあって、舞台まで案内するのに、会議場として使うには極めて動線上不都合でした。このあたりでホワイエを縮めてそういう処理をしたほうがいいのか、迎賓的な施設は第一ホールとの間あたりにしたほうがよいのか、そういう条件が入らないと、このまま狭くするのはマイナスになるのではと。

それから、今回の計画で疎水をうまく使うアイデアはあるんでしょうか。

たとえば、第二ホールのあるホワイエは、搬入口と書いてある通路は必要でしょうか、もしそうでなければ、こちらにロビーを拡大するとかも考えられるかと。

中庭のガラスの部分はいろいろ議論があるかと思います。
石田先生が保存の仕方に際して、京都新聞で「元に戻せる方法」をとおっしゃってますが、現況の躯体に対して大きな損傷というのがなければ、復元できる改修方法というのを考えていったほうがよいかと。現状の躯体に対して損傷とか与えない形でガラス箱を加えて、50年後にはずせるような形にするのが、そういう配慮があると、、、

香山
考え方としては、それも大いにあると思いますし、構造的にあまり新しいものを付け加えないほうがよいので、自律できれば一番いいですし、あんまり将来さらにいろんな条件があったときに取り替えられるのもいいと思います。
技術的には検討したいなと思います。

第二ホールのホワイエが現在でも狭い、そうですね、そのとおりです。今ある階段などもちょっと手を加えさせていただくことによって、実質的に広くできるような方法も検討したいです。
今まだ、提案するところまでにはいっていません。

橋本委員
全体的に基本計画に基づいた内容として、僕も設計をやってる一人として、やはりこうなるなという思いが実はあります。全体が決まってるので、上に伸びざるおえない。

したがって2000というホールというのも気にはなるんだけども、2000という規模によって大規模舞台芸術を想起せざるおえないということでフライズも大きくなるという、このあたりもまた、基本計画で大きめになっているということであれば、上に大きくなって全体のボリュームが大きくなるなと、そこに踏み込むとまた話しがややこしくなるので、それはやめておきますが。

あとはこれは致し方ないことだと思いますが、よく全体的にお考えになっておられるなということは言うまでもないのですが、ただ、「抜き」といってもなんとなく通路で抜いている感じも見えたりして、もっと全体的な「抜き」の広がり、資料の一番最後の模型の写真の中で、一階の抜けがなんとなく光が横にひろがっているけれども、下の改修では通路でしかみえないのは、模型の作り方がわるいのか?あるいは単純な「通路」、広がりのある通路であって、このあたりは上からの光の入れ方、全体的にホワイエが透けているという感覚の中でその抜け間隔が、楽屋があるために狭くなっているから、なんとなく、町屋の通りの「抜け」のようなイメージがあるので、もうちょっと広がりがほしい。

そのためには楽屋周りをなんとかしなくてはいけないという、難しいのですけれども、「抜け」というのが大事であるので、厳しい言い方をすれば、これは「抜け」ではなくて「通り」だと、僕は空間的におもっちゃいます。

 それから一番気になるのは、前川の建築を意匠的に継承しということで素材の使い方とか、前回もお話しましたけれども、そういう形の中でガラスということはありえないんです。前川はガラスというものについて脆弱さ、怖さ、あやうささ、そういうものに非常に危惧を感じておりまして、それをガラスで前川の建物につけるというのはいかがなものかという思いが、ちょっと腹の中ではあります。

ただ、安藤さんがやったように古い建物を残しながらガラスで覆って継承を空間でつなげるという手法は、僕もありえると思います。そこが私自身も前川の建物を改修するときに実は悩ましいところで、前川の素材感の扱い方、PCはPCらしく、タイルはタイルとして使う。決してまがい物でタイル風であってはならない、そういう素材感で構成する建築空間の中に、ガラスの箱がどういう風にくっつくのか、それからあとひとつ気になるのは、フライズおよび客席の屋根のR面の捉え方、このあたりの造形感覚というのも前川にはないものなんです

模型で見ると。このあたりは前川事務所でなくて香山事務所がおやりになるので、前川のデザインを踏襲しつつといいつつも、やはり香山デザインで補っていくということも、うまくやっていただきたい。
当然建築家の思想が違うわけですから、香山先生に前川と同じ思想で同じ素材感の扱い方でというのはおかしな話なので、基本的には香山先生がおやりになるデザインを前川に、しかしながら、接木するような感覚のデザインではなくて、うまく収めていただきたい。これはすごく無責任に気楽に香山先生にものすごく難しいことを言っているので、自覚しつつもそれがやはり全体として前川が継承されつつ、百年立って、ここは香山のデザインがあるな、でも前川とうまくできてるなとか、評価として何十年たっても生き続けるものだと。

僕の今の関心ごとは計画、プランニング、方式はすごくうまくおまとめになっておられてるなとおもいつつも、先ほどいった表現の問題、高さの問題、このへんは、ちょっと僕自身いままでの苦い経験のいろんな思いもあるので、いろいろこれから見せていただいて忌憚のない意見をいわさせていただいて、でもそれは香山デザインを否定するものではないということでお聞きになっていただきたいと思います。

岡崎委員長
前川デザインに対する香山デザインの対峙といいますか、調和といいますか、それは香山先生はどのようにお考えになっておられますか?

香山
一番肝心のところを同じ建築をなさっている方々に、一言でいわせていただくと、前川デザインには最高の敬意をはらっています。しかし、それの真似をするのはむしろ侮辱になると思いますので、そういうことは一切しないつもりです。付けくわえるものはやはり別の人が付け加えたものだと、あくまで敬意を払ったうえで、付け加えさせていただくものだと思います。

これと同じものだと申しませんが、まえにゴシック風の建物に、新しいものを付け加えなければならないということもありました。あくまで最高の尊敬を払いつつ、現代、50年後に立った者としてはっきりした対比を際立たせながら、というのがむしろ責任だと思っております。決して形を安易に真似するというのは、前川先生に申し訳ない、天国で怒られてしまう。そういう姿勢で行おうと思っております。ありがとうございました。

中川委員
まったくそれでいいというか、そうしていただきたいのですが。
この委員会そのものが歴史的価値の継承ということでありますが、歴史的価値を継承するときにどうしたら継承できるかという、同じものを作れば継承になるかというとそうではないと思います。基本的に違うデザインを還元させなくてはいけないと思います。ただポイントはそれによってもとの建物の価値が減じてはいけないということなんですね、その一点だけだと思うんです

 だからガラスの箱にしても大変難しいとおもいますけれども、それによって、中庭の空間の今の魅力がきちっと維持される、それに新しいデザインもきちっと理解できるというようなものが、できるのがよいと思いますが。確かに同じものを作れというケースが多いかもしれませんが、私はそうは思わない。特にこれはモダンデザインの場合はそうならざるおえないような気がします。ですから今、お話はその通り、それを目指してやっていってほしいと思います。

道家駿太郎 社団法人日本建築家協会近畿支部京都会会長
中川理 京都工芸繊維大学工芸科学研究科教授(日本建築学会推薦)
岡崎甚幸 武庫川女子大学生活環境学部建築学科教授、京都大学名誉教授 委員長に選任
橋本功 前川建築設計事務所所長
有限会社香山壽夫建築研究所 所長 香山壽夫 代表取締役 京都会館基本設計業務受託者

■京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第2回会議 傍聴メモ(7)全体討論

■京都会館の建物価値継承に係る検討委員会関連記事
関連リンク
2011-06-03 京都会館改修 やり直しきく保存再生を-石田潤一郎-「京都新聞」
2011-09-12 京都会館基本設計業務受託者(香山壽夫建築研究所)技術提案書(閲覧用)-「京都市」
2011-06-24 「京都会館再整備基本計画」の策定について-「京都市情報館」
2011-10-04 京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第1回会議 傍聴メモ(3)橋本氏発言
2011-10-04 京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第1回会議 傍聴メモ(4)中川氏発言
2011-10-04 京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第1回会議 傍聴メモ(5)道家氏発言
2011-10-04 京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第1回会議 傍聴メモ(9)岡崎氏発言

第2回京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 摘録より

道家委員
・ 第二ホールのホワイエがかなり小さくなっているが,昨年,建築家協会が第二ホールで全国大会を行った際には,多目的ホール(現会議場),ロビー,第二ホールを連携しながら使った経験がある。その際,この第二ホール一階のホワイエが狭く,受付の机を置くのにも非常に不便であった。
・ 今回の計画では2階のところに共通ロビーがあるが,会議棟のロビーとの移動が現実的ではなかった。
・ 特に,海外からの賓客に待ってもらうスペースがそういったところにあり,そこから下の舞台まで案内するといった時,会議場として使うには極めて動線上不都合なことがあった。
この辺りでこのホワイエを縮めて(動線の確保という)そういう処理をした方がよいのか,例えば迎賓的な施設は第一ホールとの間辺りに良い部屋ができるといった条件が入らないと,このままホワイエを狭くするのはマイナスになるのではないかと感じた。
・ 疏水が西側にあり,東京文化会館の場合では前川先生はわざわざ水を回すということをされているが,今回の計画では疏水は全部裏側にしてしまっている。
今回の計画で疏水をうまく取り込むアイデアというのはできないのだろうか。

岡﨑委員長
・ 例えばの話として,道家委員には疏水を具体的に取り込む考えはおありか?

道家委員
・ 例えば,この搬入口と書いてある通路が消防用通路などで必要なのか,そうでなければホワイエを疏水側に張り出すといったことも考えられないだろうか。
・ また,中庭のガラスの部分には色々議論があるだろうが,石田副委員長が元に戻せる保存方法ともおっしゃっていたので,本体の躯体部分に大きな損傷がなく改変がなければ,石田副委員長が確か京都新聞の記事で書いておられたと思うが,保存の方法について「元に戻せる,復元できる保存改修」といったことも考えて,といわれていた。
・ そういう意味で,現況の躯体に対して大きな損傷を与えない形でガラスの箱を付けて,また50年後に外した方がいいということになれば良いということになると外せるという配慮もあれば良いのではないか。

香山壽夫建築研究所所長
・ 考え方とすれば大いにあり得ると思うし,申し上げられたように構造的に新しいものが既存部分に負担を掛けない方が良いので,自立できれば一番よい。
将来,さらに様々な条件が生じた際に取替えられるようにするのもいいと思うし,そういったことも大いに技術的に検討したいと考えている。
・ 先ほどおっしゃっていたことはイメージがつかみにくかったが,第二ホールのホワイエが狭いというのはそのとおりである。今現在ある階段についても手を加えることで実質的に広く感じられるようにもしたいと考えているが,まだ具体的な提案には至っていない。

岡﨑委員長
・ 橋本委員いかがか。

橋本委員
・ 全体として基本計画に基づいた内容は,第一ホールの前後に庇を回した案となっている,という思いがある。
・ 全体の枠が決まっていると上に伸ばさざるを得ない。2,000席というホールについても気にはなるが,2,000席という規模によって大規模舞台芸術というものを想起するということでフライズが大きくなるということも,基本計画で決められていることであれば,必然的に,全体的に上にボリュームが大きくなる。
・ これは致し方ないことだと思いつつ,良く全体的にお考えになっているのが,「抜け」の部分がなんとなく通路として抜かれているように感じるところがある。もっと全体的な「抜け」の広がり,資料で出された模型の見え方のせいかもしれないが,資料5の模型写真で,現状は1階の「抜け」がなんとなく光が横に広がってはいるが,下の改修後の写真では通路でしかないように見える。
・ これは模型の造り方がまずいのか,いわゆる広がりのある通路でなくて,単なる通路が軸として通っているのか,この辺りはなんとなく町家の「通り抜け」のようなイメージがあるので,もう少し広がりが欲しい。
・ 厳しい言い方をすると,これは「抜け」ではなく「通り」だと空間的に思ってしまう。
・ 一番気になるのは,前川建築の意匠的な継承について,素材であると前にもお話ししたが,前川はガラスの希釈さ,怖さ,危うさといったものに危惧を感じており,ガラスを前川の建物にくっつけるのはいかがなものかという思いがちょっと腹の中にはある。
・ ただ,例えば,国際こども図書館の改修の際に安藤忠雄氏が設計されたように,古い建物を中に残しながらガラスで覆い,その継承を空間としてつなげていくという手法はあり得ると思っている。
・ そこが前川の建物を改修するときに悩ましいところで,前川の素材感の扱い方,PCはPCらしく,タイルはタイルとして使う,決してまがい物で,「タイル風」であってはならない。
素材感で構成される建築空間の中に,ガラスの箱がどういう風にくっつくのか。
・ あと一つ気になるのは,フライズ及び客席の屋根のアール面の捉え方,いわゆるヴォールトではないが,この辺りの造形感覚が前川にはないものである。
・ この辺りは前川のデザインを踏襲しつつと言いながらも,やはり香山デザインでそれを補っていくということを上手くやっていただきたい。
当然,建築家としての姿勢が違うわけで,香山先生が前川と同じ設計思想で同じ素材感の扱い方で設計するということはおかしな話なので,基本的には香山先生がおやりになるデザインで,しかしながら接ぎ木するような形のデザイン感覚ではなく,うまく収めていただきたい。
・ これは無責任に,気楽に香山先生にすごく難しいことを申し上げていることは自覚しているが,このことが全体として,前川建築が継承されつつ100年たって,「ここには香山のデザインがあるが,前川とうまくやっているな」といったふうに,評価として生き続けるものである。
・ 今の関心事は,計画,プランニング,方式はすごく上手にまとめられており,先ほど言った表現の問題,高さの問題,これは自分自身短い経験の中での色々な思いもあるので,これから見せていただき,忌憚のない意見を発言させていただくが,香山デザインを否定するものではない。

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by 2011-kyoto | 2011-11-19 00:09 | 2011/11
2011-11-19 京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第2回会議 傍聴メモ(6)全体討論
京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第2回会議 傍聴メモ(6)全体討論

その5のつづき

■事務局
なお、本日基本設計でお世話になっている香山先生がお見えですので、何かあれば先生の方から。

香山
補足する説明はとくにありません。
これは、理想的な劇場を設計するというつもりでやっているのではまったくありません
既存の建物の制約がある、輪郭をしっかり守る。その中で、最高の今、使えるものにするとどういうものになるかということでやっています。

今の輪郭、高さは一応31mを前提として考えております。
そうすると、中の高さは27mという通常の最近考えている12mのものまでが可能だということで、今日的な魅力的なものもいろいろできるだろうということで、判断をしております。
さらにどう特化していくかは、まだまだいろいろあると思います。
あくまで輪郭と高さの中で一番いいバランスをとった回答のひとつにこれがあるかというところです。そういう風にご理解をいただきたいです。

岡崎委員長
それでは皆様からのご意見をいただきたいと思います。
・・・
私のほうから、香山先生に質問ですが、今、舞台部分の高さ、大きな傾斜をとって壁面を考えたとおっしゃっておられましたけど、この辺は今の時点でなにか、、、

香山
いくつもの考えが渦巻いております。
しかもあえて、私が言うまでもなく、この設計はたとえば構造的に成り立つということを考えただけでも、ものすごく複雑な問題が控えておりまして、法律的にも、、、まだまだ今の時間でもすぐ頂いてスタディをさせていただきたいというくらい大変なものです。
そういうことを踏まえたうえで最新の形は出てきています。でもまだまだ先です。。。申し上げる段階ではありません。

(各委員からの質問 重要ですが、専門的で、細かい質問が続くので、いくつかは掲載いたしません、京都市の摘録にて後日ご覧ください)

岡崎委員長
あまり建築的な議論が続くので、、、澤邉委員いかがでしょうか。

澤邉委員
委員長から先しゃべれということは、何もわかってないから先しゃべれということだと思うんですけれども。実は何もわかっていません。模型写真などで想像が少しついて、、
これから先50年100年先に、もうちょっと高くつくっておいてくれはったらええのになぁと
思ったときにそれが1mないし2m低かったら悲しいかなと、できるだけそういうことも配慮した上で、器が大きければできるだけのことはできるですけれども、全体的なバランスをみて、景観のことを皆さんに考えて、いただけるのはありがたいですけれども、その辺をもうちょっと高かったらとか、もうちょっと広かったらとか、私は生きていませんけれども、あとでご迷惑をかけるかなと思いますので、ひとつ、いいものができるように、決してオペラがいいものではないんですけれども、これから先どんないい芸術ができるかわかりません。いいもんつくってやってほしいと思います。以上です。

道家委員
これは全部一度壊してしまって、再度作るつもりなのか、それともヨーロッパのように外壁の一部であるとか、その他、完全に保存して自立させておいて、そこに新しく作るという考え方なのか、私としては、なるべく後者のほうの考えでという方向でと思います。

香山
できるだけ今あるものが残る形になればいいなと思っています。
ただ、現在も調査中ですけれども、コンクリートの腐食も、とりわけ庇のあたりは大変なものですから、残すということも断言できないです。まったく同じ形のものを作り直さなくてはいけないかもしれません。

そういうことも含めまして、定義の問題ですが、いろんな残し方がありますので、一番合理的に、構造的にも、建物をこれから100年使うにはどうしたらいいかというところで、まだまだ考えなくてはいけないことがたくさんあります。外形をきちっと残す、できるだけ今あるものを使いながら残す、これはそういう風に考えております。

道家委員
中庭とホールの間の1mほどの段について、今回の計画でもほぼ同じ断面になっています。
この別館との距離ですが、今回も同じ距離になるのか、もう少しロビーが前にでるのか。
中庭とピロティとの段差のうまいデザインというのでしょうか。。。

(委員で図面や模型を確認)

香山
そこも一番、今以上によくしたいなと思っているポイントで道家委員がおっしゃってる通り、どうするか、少なくとも今ある、設備の建物と排気塔はもともとあったんですけど、あれも正直いってよりいい方向に直したいと思っています。ただ、美術館と別館の境目のところがどこまでできるかということについては、市当局とも、今後検討していきたいです。

岡崎委員長 
前回、石田先生の南北の「抜け」という話がありましたけれども。。。

(委員で図面や模型を確認)

中川委員
その「抜け」も含めて大変ご苦労されていると思うんですけれども、
どうしても気になるのが、共通ロビーという考え方を取り入れてらっしゃると思うのですが、
そのために今、中庭側にせり出しているところを、全部ガラスで覆うという形をとってらっしゃると思うのですが、このガラスで覆うというのが、どれだけ中庭の価値を壊さないで可能かどうかというのが、おそらくこの案の一番の骨子になってくるかなと思います。

それで、第1ホールと第2ホールを結ぶ共通のロビーという、その必要性というか、そのアイデアというのはどういうところから出てきているのか、、。
つまり、わからないでもないんですが、第二ホール、ホワイエも含めて非常にロビーが狭いんですね、そういうことをどう解決するかというのも難しいと思います。その問題の解決を中庭にせり出すことで背負わせているのかなと、現状では思いますが。

それを共通ロビーということで何か解決されようとしているように思えるのですが、この共通ロビーというアイデアをもう少し説明していただけないでしょうか。

香山
共通ロビーという考え方は、この劇場独自のために考えたわけでなくて、複数の劇場があるところではむしろ一番一般的なことです。
その上に基本構想の段階で京都会館をより積極的に使っていくためのいくつもの考え、第一ホールをより使えるような形にするというのと、もうひとつはホールと会議場の連携をよりよくすると。

これから期待される、京都で行われる会議、フェイスティバルなど、これらはいくつもの会議場や部屋を同時に使うわけですから、学会で使うときなどは皆さんご存知のように、たくさんのポスターを立てまして、それをみんな行き来しながらいくつもの発表をするというやり方をしますので、それを雨のかかる中庭でというのはまったく考えられないと思うんですね。

現在の雰囲気は確かにひとつの雰囲気ですが、
もしも、これが、三つのホールを大中小と、総合的に学会、フェスティバルなどさまざまなイベントに使う、MICE機能と呼ばれていたかと思うんですけれども、そのためには、やはり内部化する必要があるだろうといういうのが、私たちの提案です。

幸いにもともとの設計に非常に広い第一ホールの前の中庭にテラスと中二階の空間がありますから、これもちょっと現状は低かったりしますけれども、これは与えられたいい条件ですから、それをより使えるようにするという、できるだけ現状の形を保ちながら、いい形で広く使えるようになればという提案です。

中川先生がおっしゃるようにいいたいことはいっぱいあるでしょうけれども、やるからには最高のものをやりたいと思います。
ご心配になるのはまったくそのとおりで、良くしなければ駄目だと。致命的なことになるかと思います。

中川委員
今のご指摘は、京都会館だけの話から少し外れる話であって、つまりMICE機能というのは、岡崎の活性化ビジョンででてくるわけです。京都会館もホール機能だけでなくて、国際会議であるとか、学会だとかそういうものにも使えるようにしようという、そういう機能拡充も含んでいると思うんですよね。

で、そのことは、あれなんですかね?今回の改修の基本設計の中で京都市さんがお考えになっていることが入っているというような理解でよろしいんでしょうか。

香山
それはプロポーザルの時に示された一番基本の条件の中の一番大きな項目として受け取っています。

平竹局長
今日のようなお天気のときに中庭に傘をさして並んでおられるという、、、できるだけ並んでいるおられる方のことも考えて、それから南北に抜けていくというのはおそらくホールを使っていないときでも人の流れができるという、ホールにとってはにぎやかになるといいますか、何かやっているときだけでなくて、常に人が集える場所が必要でないかと。いい案ではないかと。


澤邉吉信 岡崎自治連合会会長
道家駿太郎 社団法人日本建築家協会近畿支部京都会会長
中川理 京都工芸繊維大学工芸科学研究科教授(日本建築学会推薦)
平竹耕三 文化芸術担当局長 文化市民局
有限会社香山壽夫建築研究所 所長 香山壽夫 代表取締役 京都会館基本設計業務受託者


■京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第2回会議 傍聴メモ(6)全体討議

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by 2011-kyoto | 2011-11-19 00:08 | 2011/11
2011-11-19 京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第2回会議 傍聴メモ(5)設計試案説明
京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第2回会議 傍聴メモ(5)設計試案説明

その4のつづき

◎岡崎委員長
それでは、京都市のほうからより議論が深まるための想定案を用意しておられますので、それについて事務局から説明してもらいます。

〇市事務局
今回は京都会館第一ホールのデザインの概観について、前回ご指摘がありました、プランのイメージ資料を提出してほしいというご要望もございましたので、お手元にお配りした形で資料を提出させていただいております。

検討委員会でのご議論を踏まえまして香山建築事務所と連動しまして基本設計に取り組んでいるところでございます。今回の資料はボリューム検討の段階における現時点での検討資料でございますので、今後具体的にプラン調整をすすめていくにあたって変動要素があるとご理解いただければと思います。具体的には既存の会議棟、第二ホールの耐震補強にどれだけの補強が必要となるのか、詳細な検討が必要であると考えております。第二ホールの内装材の検討など、流動的な要素がまだあることを前提に進めさせていただきます。


■事務局
企画設計課担当課長をしております、福島といいます。よろしくお願いいたします。

■資料2
pdf資料2 京都会館と他ホール施設との比較表(ファイル名:2_04_siryou2.pdf サイズ:696.86 キロバイト)

それでは配布しました資料の2から説明をさせていただきます。
最初に京都会館第一ホールの舞台規模を確認するために資料2を用意しております。
京都会館と他の施設との比較用でA3サイズの資料が2枚ございます。

この資料は基本設計検討案と現在の京都会館、他の類似施設の比較をしております。
1枚目の資料の右側が東京文化会館で、京都会館と同じ前川先生の作品です。
2枚目の左側が琵琶湖ホール、中側が兵庫県立文化センター、右側が神戸国際会館です。

これら類似施設の図面比較とホールの概要、過去5年間の主な公演を指摘しております。

一枚目の資料で舞台規模について説明します。中ほどが現在の京都会館で、右側の東京文化会館と比較しますと、京都会館は舞台の奥行きがなくまたフライズも設けられておりません。このようなことでは十分な舞台機能が発揮できず、京都会館を素通りする演目がジャンルを問わず増えている状況にあります。京都会館が将来も市民のみなさまに愛され、利用していただくためには、
再整備基本計画でお示ししているように、機能の向上が必要だということがわかっていただけると思います。

資料の左側が前回の検討委員会をふまえ、香山研究所と連携して検討した基本設計の検討案です。舞台内の高さについては現在の利用ニーズにあわせた高さを目指しており、他の類似ホールからもわかるように舞台装置をつりさげるスノコ部分の高さまでは27m必要と考えております。
なお、舞台の奥行き寸法につきましては、再整備基本計画の中で約20m確保をかかげておりますが、現在平面プラン精査中のため検討中としております。またこの資料で今回の検討プランと東京文化会館を比べますと、東京文化会館よりホールがコンパクトなものになっていることがわかっていただけると思います。

資料2(クリックすると拡大します)
d0226819_1254126.jpg

d0226819_12565195.jpg


■資料3
pdf資料3 配置図・平面図案(ファイル名:2_05_siryou3.pdf サイズ:348.47 キロバイト)

次に資料3 配置図・平面図案をご覧ください。
左側が配置図と1階平面図です。再整備基本計画にありますとおり、第一ホールは舞台規模を現在のものよりも拡大して、建替えるものです。

第二ホールや会議棟は既存の躯体を生かしたものにしております。
二条通りに面した現在の会議棟の1階部分はにぎわい施設として中庭と一体に整備する計画としております。

前回の委員会で京都会館の建物価値のすぐれたところとして、取り上げていただいた意見を踏まえ、二条どおりからピロティをへて中庭にいたる動線、さらには第一ホールのエントランスから冷泉通りを見通せる抜けをしっかりと確保することとしております。

また、ピロティ、中庭の価値を継承し魅力的な空間として整備することにしております。
さらに冷泉どおりに面した第一ホールの壁面位置は継承することとしております。

右側の図面は2階平面図です。
市民のみなさまに親しまれる施設とするための機能向上として、第一ホール、第二ホール、会議棟をつなぐ共通ロビーを設け、内部空間の流れを魅力的なものとするしかけをしております。
また委員会のご意見でもありましたように、現況の壁面、手すり、欄干の意匠は基本的に保存し、第一ホールは立替部分においてもそれを継承するものとしております。

資料3(クリックすると拡大します)
d0226819_1345259.jpg


■資料4
pdf資料4 立面図・断面図(ファイル名:2_06_siryou4.pdf サイズ:215.52 キロバイト)

次に、資料4の立面図・断面図案をご覧ください。

左側の上段にあります、二つの図面が右側からみた現状と検討案を比較した立面図です。
上が現在のもので下が検討図案です。立て替える第一ホールの壁面は第二ホールの壁面位置にあわせることとしています。同時に前回、岡崎委員長からありました、大庇の陰影を守ることも考えております

右側の上段にあります二つの図面は北側からみた現状と検討案を比較した立面図です。同じく上が現況で下が検討案です。この図面の左側に破線で示しているのが、市立美術館の別館です。
疎水に面した西側壁面は先ほども申しましたが第二ホールの壁面にあわせることとしています。

資料4の下段の図面は第一ホールの断面図です。資料2でも説明させていただいたように、舞台のスノコ部分までの有効高さを27mとしております。この場合、建物の最高高さは約30.5mとなります。現在の京都会館の高さは27.5mですから3m程度高くなります。なお、フライズの見せ方についてはたとえば図面では壁面がわずかに傾斜しておりますが、この部分のデザインは特に疎水側からの景観や建物のバランスを考慮しつつ、材料や形状について継続して検討しているところですが、委員のみなさまのご意見をお伺いしながら、さらに検討してまいりたいと考えております。このような工夫をしつつフライズを設けることで、京都会館の機能は一段と魅力的なものになり、今後も市民に愛される会館になると考えております。
資料4(クリックすると拡大します)
d0226819_1312239.jpg


■資料5
pdf資料5 ボリューム模型による景観検討写真(ファイル名:2_07_siryou5.pdf サイズ:293.14 キロバイト)

最後に資料5をご覧ください。
前の方に模型を用意させていただいています。
委員の先生方には模型をごらんになりながら、説明させていただきたいと思います。

スクリーンに写しているのは、検討案の模型を撮影したものです。
現在の京都会館とのボリュムの比較を行ったものです。
上段が現状で下段が検討案を示しております。

1枚目の左側は敷地の南東方向から中庭を望む全体配置がわかる鳥瞰の模型写真です。
右側は敷地南側からピロティ抜けをおびた模型写真です。

2枚目ですけれども、敷地北側からの見え方、敷地の北西側からの見え方を示したものです。

簡単ですが、私のほうからの説明は以上です。
資料5(クリックすると拡大します)
d0226819_13143731.jpg
d0226819_131443100.jpg

福島正俊 建築担当課長 都市計画局公共建築部事務局員


■京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第2回会議 傍聴メモ(5)設計試案説明
2011-11-22 京都会館の建物価値継承に係る検討委員会-第2回会議配布資料
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by 2011-kyoto | 2011-11-19 00:07 | 2011/11
2011-11-19 京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第2回会議 傍聴メモ(4)全体討論
京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第2回会議 傍聴メモ(4)全体討論

その3のつづき

澤邉委員
すみません、理解しがたいのですが、、、オペラが本格的にできるということは地元としては聞いておりません。

いまあるところで最大限できるということ、しかも、オペラもできればよいなぁと思います。
人に聞いた話によると、本格的なオペラをしようとすると三面舞台がいるということだそうで、ところが見ていますとオペラオペラと書いてあるので、そんなんほんまにできるんかなと思ってました。でもこの間、京都会館でオペラをみる機会がありまして、やっぱり高さがないと、舞台装置がですね、何面か抜けて、簡略化された中でオペラが、、、というか私は、あれは演劇やと思うんですけれどもね、やはり、高さを、限りなくとはいいませんが、出来る限り妥協点を見いだして、いいものを作っていただきたいです

基本的には理論が先なのか設計するのが先なのか、私にはわかりませんけど、そういうことです。

岡崎委員長
ありがとうございました。
皆さんのご意見としては高さもある程度配慮を含めて、デザインも中の機能も含めてという意見だと思うんですけれども。

○事務局 平竹局長
(マイク無し&着席場所の関係上、発言で聞き取れないところ多し)
京都会館は51年立っています、かなり長い間たっています、景観が大事、今の建物が大事という方もあれば、すっかり立て直していいものがほしいとおっしゃる方もある幅広いご意見の中で、この基本計画がある経緯がございますので、基本的にはそういった手続きを経てこの基本計画ができているという、その中でご議論いただくというのがこの委員会の使命であると。都市計画は確かに決まっているわけではありませんが、、、幅広いご議論を経てきまった計画であるという理解をしていただきたいです。

岡崎委員長
27mだとこうだ、30mになるとこうだということも含めながら景観の使い道も考えながら委員会をすすめていくというのがいいかなと。

○事務局 平竹局長
舞台の内側の高さが、27mを前提として考えていただきたい。。

道家委員
基本計画を読むと必ずしも27mが前提とは書いていないんですね。
24mから27mくらいで、世界水準のオペラの舞台がそのまま活用できるのは27mというこというふうに書いてある。
今のお話で世界水準のオペラはむずかしいということになると、世界水準の演劇ということになるかと。
(中略)
27mがいっさい動かせない基本計画の内容ではないと思います。

○事務局 平竹局長
京都市としては27mで基本計画という考えでやっています。
(中略)

岡崎委員長 
ちょっと皆さんの意見とですね、、
27mで現在の基本計画で考えなければ、この委員会は成立しないということになってしまいますので、
その辺、せっかく本日ご提案いただいているので、それと27m云々という問題、両方持ちながら、
今日もこれ、やらなきゃいけないので、せっかく皆さん集まっていただいているので、次回もう少し「高さ」のことを使い勝手のことも含めて検討したいと思います。
しかし、今日は、27mでご提案いただいている案をご披露いただいて、その検討を第3回に、もっていくということではいかがでしょうか?

伊藤委員
先ほどからいろいろ意見が出ているのですが、僕は違うところからみて、
キャパシティ2000席をねらうのであれば、第一ホールは演劇ではないと思うんですね。
ここはオペラができる、バレエ、大型ミュージカル、大型演劇ができるところになる
と思います。
通常の演劇は800から600席くらいです。
2000入れるとどうしても電気音響を入れなきゃいけないので、ワイヤレス、つまりこういう声で演劇を見せなきゃいけない。生声でやるには2000というのは大きすぎるんです。

なのでターゲットは先ほど言いましたオペラ、バレエ、大型ミュージカル、大型演劇、を狙う。当然三面舞台四面舞台も理想ですが、敷地の問題がなければ、いっぱい飾れるやつをわれわれは狙っていくと、しかしその場合高さがないと、飛びませんよというところをどうクリアしていただくかということなんです。

とうぜん出し物によれば洋幕もののオペラもありますし、計画していけばあの袖の中でも十分活用できるかなと、思います。理想を言えば三面も四面もほしいんですけれども敷地の問題はちょっと無理かなと思いますので、キャパの問題からはそういう形で狙っていくべきかなと思います。

市事務局
基本計画で舞台内の高さを検討した経緯がございまして、20m、24m、27m それぞれどの程度のことができるのかという検討をさせていただいております。そういう検討を経まして、基本計画B案では27m程度ということで決めさせていただいています。プロセニアムの高さにも影響してまいりますし、合唱をやられている方々からはプロセニアム12m以上ほしいという要望もございますので、私共としましては27m程度とういことで基本計画では決めさせていただいております。

岡崎委員長
その議論は3回目にいれて、今日はとにかく、次にすすませていただきたいのですが。よろしゅうございますか?

衛藤委員
道家先生がおっしゃるように、こういう議論をしていけばホント設計ができなくなるんですよね、
だからこそ早く、この第二回で結論すべきかなと思っているんですけれども。結論づいていないんではといったのはそういうとこです。

まずこの委員会で第一ホールは建替えるということについては、市民からは建替えないほうがよいという意見もあるかと思いますが、これについては私自身としては建替えるのが妥当であろうと思います。第一回の価値継承で言われました抜けの問題であるとか、見通しの問題であるとか、きっちり残していくべきだとは思います。

岡崎委員長
とにかく進めさせていただきたいと思います。
次回、皆さんがおっしゃってる高さの問題について、基本計画では十分練られたんでしょうけど、お話をいただいて、同時に景観の問題についても伺う問題でありますので、進めさせていただきたいと思います。

伊藤久幸 財団法人新国立劇場運営財団技術部長
衛藤照夫 社団法人京都府建築士会会長
岡崎甚幸 武庫川女子大学生活環境学部建築学科教授、京都大学名誉教授 委員長に選任
澤邉吉信 岡崎自治連合会会長
道家駿太郎 社団法人日本建築家協会近畿支部京都会会長
文化市民局  平竹耕三 文化芸術担当局長


■京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第2回会議 傍聴メモ(3)全体討論
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2011-10-04 京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第1回会議 傍聴メモ(5)道家氏発言
2011-10-04 京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第1回会議 傍聴メモ(6)衛藤氏発言
2011-10-04 京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第1回会議 傍聴メモ(7)澤邉氏発言
2011-10-04 京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第1回会議 傍聴メモ(9)岡崎氏発言
2011-10-10 基調報告Ⅰ「都市文化遺産としての劇場建築」/上西 明-「京都会館シンポジウム」
多面舞台に関する補記-「京都会館再整備をじっくり考える会」

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by 2011-kyoto | 2011-11-19 00:06 | 2011/11
2011-11-19 京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第2回会議 傍聴メモ(3)全体討論
京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第2回会議 傍聴メモ(3)全体討論

その2のつづき

岡崎委員長
そうすると次回。。お二人よろしゅうございますか?

衛藤委員
われわれの役割は何かということをもう少し明快にしていただけませんか?
3回目では遅すぎるのでは?

岡崎委員長
高さの問題も含めて3回目ではいけないですか?

衛藤委員
今日、意見がでてきて、この場で議論できたら一番いいのですが、それができないんで、そういう意味では時間的な問題があるかと思います。

岡崎委員長
今日は予定通りすすめさせていただいて、次回に27mの基本設計の案も出していただいて、それに対して、伊藤委員のほうで、前回ご欠席でしたから、ご専門の立場から意見をいただくということでよろしいでしょうか。

石田副委員長
「基本計画に基づき」というのをどういう風にとらえるかということなんです。
前回、再整備計画を変えられないんだと、変える必要がないとおっしゃっておられたけれども、これ1cmも動かせないということであれば、そもそもわれわれがここにいる意味がないんです。そうするとどこまで案に手をいれられるかということについてお聞きしたいです。

岡崎委員長
どこまでというのは、、、?

道家委員
 たとえば基本計画に基づきというけれども、基本計画は6月に出来ているんです。地区計画の認可が下りてはじめて高さが緩和されるわけであって、基本計画はもし都市計画審議委員会でそれが駄目になった場合、それはできないんです。ですから、基本計画に基づきというのは、この趣旨に基づきというレベルの話です。ですからそれを他の条件とともに精査したときに、そこで、造形的な問題であるとか、そういったことも考えて調和のとれたところでどうなるかということを議論していただかないと。

市事務局 
 まず、岡崎ビジョンという地域のビジョンがありまして、(中略)まずは岡崎ビジョン実現に向けて、していると。 (中略 聞き取り難い)
そういった中で、京都会館についても市民の利用を前提として、基本計画というものがあります。その中で今回の基本設計の検討委員会があるということですので、石田委員長からありました、1cmでもあかんかということはありませんが、演目をする上で基本計画がありますので、それを実現できるかどうか、それに対しての前川先生のデザインの踏襲、検討していく委員会だという位置づけです。

中川委員
石田委員もおっしゃったように、
基本計画の中にまでどうしても踏み込まざるえないことがたくさんあると思います。
そこの継承はある程度必要だと、僕は思います。
ここでの検証は、いくつかの、こうなった場合、こうなった場合という(具体例)をお出しいただけるのではないかと思っているのですが、そういう検証をしないと、要するに、基本計画案に〇ですかxですかということではないですね。

橋本委員
今までのお話、非常に興味深い話です。
ひとつは伊藤委員が言ったように、オペラを本格的にやろうとしたらこの場所では難しいだろうと。
ちょっとそこを確認したいのですが、僕の認識では新聞とか、この基本計画に書いている「本格的なオペラを呼んで」という文言そのものが、そもそも誤解を招いているという気がしています。
少なくともそれを本気で取り組んだら、伊藤委員がおっしゃるように、国立劇場ですらそうでないんですよ。本格的なオペラ劇場ではないんです。もっとバックヤードがほしいとか、いろんな話があって、ですから、そういう大言壮語な言い方をしないで、もっと今までの「普通のコンサートホールだったものを市民が使える、ほどほどの舞台芸術もつかえるスペース」という言い方、基本計画で盛られている内容は僕からみるとそのくらいなんです。

ですから今日、図面をいただいた大ホール、それから舞台のほかの演劇ホールなんかを見ても、
今回設計されている基本設計検討案の舞台の小さいこと、袖舞台のぜんぜんないこと、バックヤードもぜんぜんないこと。

これは悪い言い方をしてしまえば地方の公共ホールの舞台と同じくらいの規模ということなんです。どうもその辺が、粗探しすると、基本計画で言ってる内容と言葉が一人歩きしてて、計画されている内容は、実はそれほど大きいものでなくて、音楽学校とか演劇学校がもったり、地方の公共文化会館がもっている規模のホール。座席数はちょっと多いけれども、、、舞台周りの構成はほとんどそうなんです。

で、本格的なオペラハウスということになりますと、上と下にある袖舞台も舞台と同じくらいの広さがないと背景を横に引いたりもできないんですね、ですから本格的なオペラハウスというと資料2ページ目兵庫県立文化劇場とか琵琶湖ホールとか、ここにあるような舞台が三面舞台、広いと四面なんですが、この三面舞台があってはじめてオペラホールということがはじめてでてくる、それをあらためて見直してみると、今回基本計画で検討されている舞台の広さ、袖舞台、後ろ舞台のなさ、舞台の高さ、そういうものを考えると実はそれほど大げさな話ではなくて、ささやかながらも今までできなかった、市民のための、あるいは学校とか、ちょっとした海外からのオペラや演劇を招いて、かろうじてできる本格的な演劇スタイルにしようという計画だなというのを、私自身は、文言ではなくて、計画されているプランの内容からそういう読み取り方を実はしているんです。

さきほどの問題は、伊藤委員もおっしゃってるように間口と天井の高さでプロセリアムの高さというのは、たとえば10mとすると2.5倍必要、25m必要ですよと、でもそれは舞台のプロセリアムを可変プロセリアムという考え方もできるので、25m、27mで収めることも僕は可能だと思っているんです。

何故そういう論議がでるかというと、この京都会館の高さをなるだけ抑えたい。いわゆる景観の問題として抑えたいという観点があるから、その数値の問題にこだわって、出て来るんだと思うんです

すなわち演劇ホールをつくるつくらないということよりも、そもそも今回の景観のなかで伝統的な、あるいは建物の継承価値の観点から景観からみた建物の高さを抑えるという問題が歴然とあるんですね。だから高さの問題がでてくる。
景観の問題から考える高さの既存の問題として27mをトップとした場合、25mレベルもでてくるわけです。
それをひとつの景観からみた今までのたたずまいの最高の高さを27mであればそれを変えないように、なんとか考えてその中でできる演劇専用ホールにしていこうじゃないかということが確認されたらそのようになっていくわけです、その辺がポイントなんじゃないかなと思います。

岡崎委員長
結論としては中川先生と石田先生と同じ。。。

橋本委員
それは、、はい、景観を守れという話の中で高さの問題をどういう風にして考えるか、なんでもかんでも機能優先で考えたらよいという話ではないという、そういう考えです。


■京都会館の建物価値継承に係る検討委員会 第2回会議 傍聴メモ(3)全体討論

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