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2013-07-31 7/30美観風致審議会景観小委員会での京都会館再整備についての協議 -とがし豊/子育て市議奮戦記
7/30 美観風致審議会景観小委員会での京都会館再整備についての協議

全文掲載はこちら

7月30日、午後6時から開かれた平成25年度京都市美観風致審議会第二回景観専門小委員会

3つの案件が諮問・報告がなされたのだが京都会館問題に絞ってお伝えする。

「京都会館再整備に関する風致地うk条例第二条第三項による協議について(諮問)」議題の正式名称。

以下は、あくまでの冨樫個人のメモからおこしたものであり、多筋は間違ってはいないにしても正確さには限界があると考えていただきたい。

委員の先生方が細部について再検討を加えられた上で、公式な議事録が作成される予定。

=========以下、冨樫メモによる再現================

【委員】フライタワーの素材の表面のテクスチャーに「ゆらぎ」という言葉を用いているが、ガラス面について同じ表現を持ちいなかった理由は?
【京都市】フライタワーは光によって見え方が異なるので「ゆらぎ」という表現を用いているが・・・(聞き取れず)

【委員】ツタを植える西面の植栽の位置を確認したい。
【京都市】p9の図面参照。4m(幅)×2m(奥行き)である。図面に茶色に着色。

【委員】緑地スペース施設としては少なすぎる。
【京都市】検討する。

【委員】屋上緑化する部分はどうするのか、屋上緑化の「可能」とされる部分はどうするつもりなのか。
【京都市】プランターなど。

【委員】プランターのバリエーションは?
【京都市】下の加重可能な範囲の中で検討したい。

【委員】フライタワーという局所ではなく、ある部分をいじると全体が変わる、その視点で文章だけでなく、どう(図面に)書き込まれるのか。「やりながら検討する」という表現が多い。
【京都市】タイルの試作品は二カ月でつくり、現地にもっていって試すが6カ月の期間があるので可能。

【委員】トータルに全体をまとめていく仕事は誰がするのか。
【京都市】香山先生(基本設計)が最後まで監修する。

【委員】コンセプトからすると、フライタワーの色彩について、調和と対比という考え方ということだが茶色というよりクリーム色の方が合うのではないか。東側への空間の広がりが強調されており共通ロビーは重要なエリアであり強調を。緑の回廊・・・。
【京都市】今後の大事な視点として工事を進める上でうけとめる。

【委員】岡崎文化的景観としての位置づけから市民全体が共有できる計画であるべき。中庭から東山が見える重要な軸線、きちんと書くべき。岡崎全体の風致景観を担保する仕組みが必要。
【京都市】エリアマネジメント組織に今日の議論をかえしていく。
【京都市】風致地区の指定がかかっているので、いろいろな行為をする場合には、手続き的に担保される。
【京都市】文化的景観の指定を目指して話し合いの場をもっており、その場でも考えていきたい。

【委員】フライタワーについて、大庇の上はこんなタイルの積み方でいいのか。いろいろなシミュレーションした上ででてきたものか。その上のPC板も気になる。
【京都市】一枚一枚の色合いの違いがある小さめのタイルの用い、現地で合わせる。

【委員】東山を背にしていることが大事。常にその意識が大事。近くのたてものは書いているが、東山は考えていない。前川國男がフライタワーを当初作ろうと思いつつ、東山への配慮からフライタワーを切ったという当時の経過に大した配慮があるべき。
【京都市】意識している。景観と求められるボリュームとの折り合いで悩み実現している。中庭からの眺めが大事。

【委員】庇より下は前川國男というが、ガラスのホワイエ(共通ロビー)の屋根は、ガラスではないし、重厚すぎる。断面図もない。軽くしてほしい。
【京都市】・・・

【委員】緑化について、アラカシを使うのはどうか。
【京都市】検討したい。

【委員】もっとフレキシブルに専門家の意見を聞きながらやっていく仕組みが必要。
【委員】コンクリートルーバーについて撤去するのか。
【京都市】撤去するが、賑わい施設については別途設置する場合があるので修景する。

【委員長】文章が練りきれていない。もう一度練ったものをつくってもらいたい。共通ロビーについて人のことが書かれていない。相談体制も必要。その上で諮問する。
【京都市】先生方の意見を加えて修正し、(委員長の)確認で「諮問」とする。

==========以上、再現おわり===========

■美観風致審議会景観小委員会での京都会館再整備についての協議 -とがし豊/子育て市議奮戦記
とがし豊

2013-07-30 平成25年度京都市美観風致審議会第2回景観専門小委員会の開催について-「京都市情報館」
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by 2011-kyoto | 2013-07-31 23:56 | 2013/07
2013-07-31 『京都会館再整備工事』工事説明会 配布資料-「京都市」
『京都会館再整備工事』工事説明会 配布資料

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■『京都会館再整備工事』工事説明会 配布資料

2013-07-31 『京都会館再整備工事』工事説明会の開催について-「京都市」
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by 2011-kyoto | 2013-07-31 00:01 | 2013/07
2013-07-31 旧伊庭家住宅:ヴォーリズ建築 あすから公開−−近江八幡/滋賀-「毎日新聞」
旧伊庭家住宅:ヴォーリズ建築 あすから公開−−近江八幡 /滋賀

毎日新聞 2013年07月31日 地方版

 今年築100年を迎えた、ヴォーリズ建築の近江八幡市安土町小中、「旧伊庭家住宅」(市指定文化財)が8月1日から一般公開される。これまで毎年、春と秋に特別公開されてきたが、市が歴史資産の有効活用を図るため利用者を公募。地元の任意団体「オレガノ」が地域交流拠点として利用しながら、一般に公開することになった。

 旧伊庭家住宅は、同市出身で第2代住友総理事の伊庭貞剛(いばていごう)が四男慎吉氏(元安土村長)のために米国出身の建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズに設計を依頼、1913年に完成した初期のヴォーリズ建築。外観は柱や梁(はり)をむき出しにして天然石でふいた屋根と煙突がある洋風で、内部は座敷や書院などがある和洋折衷の建物。

 「オレガノ」は、地元の前安土町商工会女性部長の大野きよ美さんら女性13人と男性2人の任意団体で、各種学習会や展示会などを開きながら、同住宅を一般公開。入館料は徴収できないので、維持管理協力金や会費で運営を賄う。開館時間は午前10時〜午後4時。月曜休館。【斎藤和夫】

■旧伊庭家住宅:ヴォーリズ建築 あすから公開−−近江八幡/滋賀-「毎日新聞」
旧伊庭家住宅
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by 2011-kyoto | 2013-07-31 00:00 | 2013/07
2013-07-30 平成25年度京都市美観風致審議会第2回景観専門小委員会の開催について-「京都市情報館」
【広報資料】平成25年度京都市美観風致審議会第2回景観専門小委員会の開催について
2013年7月23日

広報資料
平成25年7月23日
都市計画局(担当 都市景観部景観政策課 222-3397)
平成25年度京都市美観風致審議会第2回景観専門小委員会の開催について
この度,平成25年度京都市美観風致審議会第2回景観専門小委員会を下記のとおり開催しますので,お知らせします。

1 開催日時 平成25年7月30日(火曜日) 午後6時~午後8時(予定)

2 開催場所 京都市国際交流館 1階 第1・2会議室
京都市国際交流会館案内図
会場案内図(PDF形式, 81.02KB)

3 議題
(1)京都会館再整備に関する風致地区条例第2条第3項による協議について【諮問】
(2)立命館大学衣笠キャンパス新図書館新築計画について【諮問】
(3)円通寺を視点場とする眺望空間保全区域内における標高規制の特例許可について【報告】

4 会議の傍聴
(1)傍聴定員  15人
 (報道機関の方には,別に座席を設けます。)

(2)傍聴の受付方法  
 傍聴の受付は,当日の午後5時30分から午後5時45分まで,会場受付で行います。
 傍聴希望者が定員を超えた場合は,抽選により傍聴者を決定します。 
 
(3)その他  
 当日の審議中,審査会が公開すべきでないと認めた場合は,非公開となる場合があります。   

(参考)京都市美観風致審議会について
 本審議会は,市街地の美観及び都市の風致の維持,伝統的建造物群の保存その他都市景観の維持及び向上に関する事項について,市長の諮問に応じ,調査し,審議する審議会です。景観専門小委員会は,その中に設置された景観専門の委員会で,学識経験者等専門家7人で構成されています。

京都市美観風致審議会景観専門小委員会 委員名簿
委員名簿(PDF形式, 53.46KB)
平成25年1月現在

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■平成25年度京都市美観風致審議会第2回景観専門小委員会の開催について-「京都市情報館」

2013-06-11 平成25年度京都市美観風致審議会第1回景観専門小委員会の開催について-「京都市情報館」

2013-03-26 平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-1
2013-03-26 平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-2
2013-03-26 平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-3
2013-03-26 平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-4

2013-03-26 【広報資料】平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会の開催について
2013-03-26 平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会 配付資料
2013-01-09 【広報資料】平成24年度京都市美観風致審議会第4回景観専門小委員会の開催について
2012-05-30 平成24年度京都市美観風致審議会第1回景観専門小委員会の開催について
2012-06-04 京都市美観風致審議会第1回景観専門小委員会 配布資料
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by 2011-kyoto | 2013-07-30 00:00 | 2013/07
2013-07-01 丹下が礎 記憶の継承 生誕100年 広島でシンポ 震災と絡め討論-「中国新聞」
丹下が礎 記憶の継承 生誕100年 広島でシンポ 震災と絡め討論

13年7月 1日

広島市中区の平和記念公園を設計した建築家丹下健三の生誕100周年を記念するシンポジウムが29日、原爆資料館であった。建築家ら4人が意見交換。丹下が「平和をつくりだす工場」と呼んだ公園が持つ意義は、東日本大震災を経て重みを増していると評価した。(渡辺敬子)

 大震災の復興祈念公園構想の検討に携わる建築家内藤広さんは「記憶をどう伝えるか考えるとき、平和記念公園と原爆ドームが引き合いに出る。立ち上がる勇気を与えてくれる広島は、未来に対する遺産と知恵を持っている」と指摘した。

 旧制広島高卒で広島を「第二の古里」と愛した丹下。建築史家の松隈洋さんは「無名の人々の思いに最も寄り添った原点が広島だった」と述べた。

 丹下は平和記念公園の建設に情熱を注いだ後、大阪万博や東京都庁をはじめ国内外の大プロジェクトを数多く手掛けた。その業績は経済成長によって支えられた側面も持つ。

 批評家の松山巌さんは「時代を予見する力の強さだ。丹下の仕事から戦後の日本を問い直したい」。広島諸事・地域再生研究所代表の石丸紀興さんは「丹下が残したものを守り、生かす努力を続けよう」と呼び掛けた。

 約320人が参加。香川県などでつくる実行委員会が、瀬戸内国際芸術祭の一環として企画した。

(2013年6月30日朝刊掲載)
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■丹下が礎 記憶の継承 生誕100年 広島でシンポ 震災と絡め討論-「中国新聞」

瀬戸内国際芸術祭2013 丹下健三生誕100周年プロジェクト「丹下健三 伝統と創造 〜瀬戸内から世界へ〜」展
丹下健三生誕100周年プロジェクト「丹下健三 伝統と創造 〜瀬戸内から世界へ〜」展 シンポジウム
丹下健三生誕100周年プロジェクト「丹下健三 伝統と創造 〜瀬戸内から世界へ〜」展 広島シンポジウム

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by 2011-kyoto | 2013-07-29 23:16 | 2013/07
2013-06-28 浜松市鴨江別館、アート拠点に 昭和初期建築を再活用-「@SHIZUOKA」
浜松市鴨江別館、アート拠点に 昭和初期建築を再活用

(2013/6/28 14:40)

昭和初期に「浜松警察署」として建築され、戦災や東南海地震をくぐり抜けた浜松市中区の市鴨江別館が今秋、アート活動の拠点施設として本格的に再活用される。戦前の近代建築様式を残す空間に、市は工房を造り、新進の若手芸術家らに無償で貸し出してインキュベート(育成)機能を設ける。制作過程を公開し、アートを軸にした市民交流やワークショップも行う。
 市は「鴨江アートセンター」として整備し、11月から指定管理者を導入する。6月半ばに締め切った指定管理者の公募には、複数の団体が申し込んだ。
 市の構想は3階建ての建物内に工房4室と展示機能を設け、視覚アートを中心とした活動を発信する。施設運営にはアート関連のマネジメント業務経験を持つ「アートコーディネーター」を配置し、創作活動への助言や市民参加の文化交流事業の企画調整を行う。
 鴨江別館は2010年度に耐震補強工事を終え、現在は実験的な運用として地元作家の展示発表や、子どものワークショップ、音楽団体の練習場などに貸し出している。同館の管理を受託している一般社団法人浜松創造都市協議会の桧森隆一代表理事は「現代の建物にない独特の雰囲気は、アーティストの創造性を刺激する。単に創作の場としてだけでなく、教育、まちづくり、子育てなど社会的課題にアートがどう関われるか議論する場として活用できるはず」と話している。

 浜松市鴨江別館 1928年(昭和3年)建設。関東大震災後に急速に普及した鉄筋コンクリート造りで、石造りの3連アーチを備えた玄関が特徴的。空襲による被害が大きかった市中心部では、正面に建つ旧浜松銀行協会(現・木下恵介記念館)とともに数少ない昭和の近代建築として残る。70年まで警察署として使われ、72年に県から市に移管、社会福祉会館などとして利用されてきた。市は耐震上の問題から解体方針を出したが、市民らの働き掛けで2008年に耐震補強工事による現存を決めた。耐震補強と改修の総工費は約2億4000万円。

■浜松市鴨江別館、アート拠点に 昭和初期建築を再活用-「@SHIZUOKA」

はままつ・あーとらぼ浜松市鴨江別館

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by 2011-kyoto | 2013-07-28 23:52 | 2013/06
2013-07-28 国際シンポジウム「SPOLIA 建築・都市の継承と再利用 西洋と東洋の比較を通じて」開催のご案内
国際シンポジウム「SPOLIA 建築・都市の継承と再利用 西洋と東洋の比較を通じて」開催のご案内
2013年07月17日掲載

日時 2013年7月28日(日) 14:00-18:00(開場13:30)
場所 京都大学大学院人間・環境学研究科棟 地下大講義室A

プログラム
講演1 都市の記憶と建築の再利用 ― イタリアと日本の事例から
       黒田泰介(関東学院大学)
講演2 建築における古代の継承 ― イタリアとコロンビアの比較文化
       オリンピア・二リオ(イバゲ大学-京都大学)
講演3 建築<伝世>論 ― <保存>以前から考える日本型SPOLIA
       清水重敦(京都工芸繊維大学)
講演4 都市住居の仮設性と交換可能性 ― 持続のための更新という手法
       中嶋節子(京都大学)
講演5 イメージのリユース ― ボローニャの事例から
       井上典子(追手門学院大学)
全体討論

参加無料・予約不要です。

主催 京都大学大学院人間・環境学研究科
問い合わせ先:岡田温司研究室 075-753-7921
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■国際シンポジウム「SPOLIA 建築・都市の継承と再利用 西洋と東洋の比較を通じて」開催のご案内
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by 2011-kyoto | 2013-07-28 00:00 | 2013/07
2013-08-24 HONESTY AND MODESTY 京都岡崎地区をめぐる文化地政学トーク・シリーズ 他のご案内-「HAPS」
京都岡崎地区をめぐる文化地政学トーク・シリーズ

Globalization and art – the Okazaki case
京都岡崎地区をめぐる文化地政学トーク・シリーズ


[G1] 「国際芸術祭と都市」
河本信治×小崎哲哉
(8月4日(日) 17:30〜18:30/やすらぎ・ふれあい館)

[G2] 「京都近代化の象徴としての岡崎」
中川理
(8月24日(土) 13:30〜14:30/HAPSスタジオ)

主催:HAPS(東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス)
支援:平成25年度 文化庁地域発・文化芸術創造発信イニシアチブ
助成:アサヒグループ芸術文化財団
特別協賛:アサヒビール株式会社
協力:柴洋、六原学区自治連合会

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HONESTY AND MODESTY 「京都岡崎地区をめぐる文化地政学トーク・シリーズ」他のご案内-「HAPS」
HAPS(東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス)

芸術監督に河本信治氏 京都現代芸術祭の概要発表-「京都新聞」
小崎哲哉-academyhills
2011-04-04 建築季評-中川理-「読売新聞」
2011-12-10 とーく 京都工芸繊維大学大学院教授 中川理さん-「ねっとわーく京都1月号」
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by 2011-kyoto | 2013-07-26 16:55 | 2013/08
2010-06-14 記憶の建築 十選 昭和の公共建築「京都会館」松隈洋-「日本経済新聞」
記憶の建築 十選
昭和の公共建築
前川国男「京都会館」
京都工芸繊維大学教授 松隈洋


 京都市の平安神宮に隣接する岡崎公園に戦後復興の象徴として建設された文化施設である。東京文化会館と共に前川国男の代表作として知られる。今年4月に50周年を迎え、半世紀前のこけら落としと同じくベートーベンの第9による祝典コンサートが催された。
 前川は日本人として最初にル・コルビジェに学び、帰国後、レーモンド事務所を経て1935年に独立、戦前戦後の日本建築界をリードした。彼はル・コルビジェに学んだ方法を日本の気候風土や伝統と調和させ、定着させることを生涯のテーマとしていく。
 また、幼少期から東京で暮らした前川は、関東大震災と空襲による2度の焦土を目撃する。その前川が、戦災を免れ、木造文化が無傷のまま残る京都で建築を手がけることになったとき、伝統を傷つけることなく、時間の流れに耐え、木造文化に拮抗する市民のための建築をどうしたら実現できるのか、と自問したに違いない。
 こうして、前川は、外壁に初めて焼き物のタイルを用いて木目の残るコンクリート打放しの柱や梁と対比させ、建物全体を水平の庇で統合して環境との調和を図り、中庭を囲む豊かな公共空間を作り上げた。その禅寺のようなたたずまいは、独特な風格を備えて静かな時を刻み続けている。
(1960年、京都市)

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■記憶の建築 十選 昭和の公共建築「京都会館」松隈洋-「日本経済新聞」

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by 2011-kyoto | 2013-07-25 11:47 | 2010
2013-07-24 解体@山ノ内浄水場-Kazuya Morita Architecture Studio
解体@山ノ内浄水場

全文はこちら

京都市の名建築がまたひとつ、人知れず解体される。京都市右京区の山ノ内浄水場。京都大教授で建築家だった増田友也が設計した。御池通を西大路通から西に走って天神側通りに至る手前に左右に見えてくる、コンクリート打ちっぱなしのシャープでかっこ好い建物だ。

実は僕は、「既存建造物を利用した都市・建築の計画手法に関する調査・研究・製作」という研修目的のため2007〜2008年にかけてスペインに滞在して、ヨーロッパの古い工場などの建物を再利用して新しい地域の公共空間とした事例を山ほど見てきた。 例えば、バルセロナ郊外のタラッサという街の、旧紡績工場(下の写真)。今は科学と工業の博物館になっています。タラッサはサッカーのスペイン代表のチャビの出身地で有名ですが、昔栄えた紡績の町としてのアイデンティティを大切にして、市役所とか美術館とかの公共建築を、こうやって古い工場を再生して使い続けているのです。
それらの事例と比べても、山ノ内浄水場は全然負けていないくらいの個性的で空間だと思う。これをコンペティションで世界中の建築家がアイデアを競って、さらに魅力的な建築に仕立ててあげれば、世界中から人が集まるような場所になるのは間違いないのになあ。 これを無償(!)で譲渡された京都学園大の関係者は、誰もこうした見識を持たなかったのか、本当に情けない話。

昨年は、京都会館の解体工事が始まりましたが、ここ数年で次々に京都の近代建築が葬り去られています。そして、その跡地に建つのは、何の魅力も無い安普請で無難な建物。。。。。

日本という国、そして京都市の文化的後進性を物語っていますね。

■解体@山ノ内浄水場-Kazuya Morita Architecture Studio
森田一弥建築設計事務所

2013-07-17 山ノ内浄水場 なぜ壊すのか説明を-「京都新聞」
2013-05-31 山ノ内浄水場、来月撤去 京大教授「増田作品」
2013-04-22 山ノ内浄水場跡地における都市計画制限の見直し原案の説明会の開催について
2013-03-27 力強く懐かしいモダニズムの逸品を振り返る。『残すべき建築』-「Book News」
2012-08-15 京都市の新景観政策 特例の公正・公平、議論を-「京都新聞」
2011-06-27 モダニズム建築物から見る山ノ内浄水場-「京都市情報館」

ついに解体目前になってしまった@京都会館-Kazuya Morita Architecture Studio
2012-11-02 Kyoto Kaikan has become finally at hand dismantling-Kazuya Morita Architecture Studio
2011-07-29 京都会館改修、広く議論を 建築家 森田一弥 -「京都新聞」
2011-08-01 建築家森田一弥氏の京都会館問題新聞記事(京都新聞)とその反応のまとめ-「Togetter」
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by 2011-kyoto | 2013-07-24 00:00 | 2013/07