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2014-03-11 まちづくり市民塾(第二回)開催のご案内-「京都・まちづくり市民会議」
まちづくり市民塾(第二回)開催のご案内

「ドイツのまちづくり・都市計画に学ぶ~樹木保存を中心に~」
講師 水原 渉氏(滋賀県立大学名誉教授)
ドイツは都市計画のなかで都市内の森林・樹木を保全することにかけて先進地です。ドイツの地区計画(B-Plan)の策定プロセスや多くの自治体がもっている樹木条例Baumzatzung の話しを伺います。

「市民参加の森の保全~観察の森づくりの事例から~」
講師 久山慶子さん(法然院森のセンター事務局長)
法然院と市民が協力して1985年にはじまった法然院森の教室。森のセンターも開設、環境学習の多彩なとりくみを展開しています。身近な自然の魅力を知るための「観察の森づくり」を紹介していただきます。

と き 3月 11日(火)午後6時30分~
ところ 法然院・書院 (京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町30番地)

京都の数多くの文化財は豊かな自然環境と一体となることが魅力となり守られてきました。昨今、その自然環境が損なわれかねない事例も増えています。あらためて人間と都市内の森林とのかかわり合い方を考えます。
まちづくりについての市民に開かれた塾です。どなたでもご参加できます。
ぜひ、ご参加ください。
(参加自由、無料です)

京都・まちづくり市民会議 2014 年2月
連絡先:京都市中京区壬生仙念町30-2 ラボール京都5 階
電話075-801-2308 FAX075-812-4149 メールm―tsuji@labor.or.jp
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■まちづくり市民塾(第二回)開催のご案内-「京都・まちづくり市民会議」
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by 2011-kyoto | 2014-03-11 00:00 | 2014/03
2014-03-09 シンポジウム「世界遺産と都市開発を考える」開催のご案内
世界遺産と都市開発を考える
~哲学の道ニチレイ保養所跡地開発計画を問う~


 古都京都の文化財は、建物の様式や庭園のみならず、周辺景観を踏まえて日本の文化的伝統の創出において決定的な役割を果たしてきたという評価のもと、人類共通の財産(世界遺産)として認められています。
 この度、世界遺産銀閣寺の緩衝帯である大文字山麓に、「ニチレイ保養所跡地開発計画」が持ち上がっています。
 景観保全だけでなく、防災上からも問題の多いこの開発計画を掘り下げながら、世界遺産と開発について地域づくりの視点から考えるシンポジウムを、下記の通り開催します。お誘いあわせの上、ご参加ください。

    日 時 2014年3月9日(日) 14時~16時
    場 所 法然院(京都市左京区) 電話075-771-2420
参加費は無料

    内 容 Ⅰ部「講演」 世界遺産バッファゾーン(緩衝地帯)保全の必要性(仮題)
      宗田好史(京都府立大学環境デザイン学科教授・日本イコモス国内委員会理事)

Ⅱ部「パネルディスカッション」
      梶田真章(法然院住職)
宗田好史(京都府立大学教授)
      飯田 昭(弁護士)
      質疑応答

主催 世界遺産と都市開発を考えるシンポジウム実行委員会
共催 哲学の道保勝会
     京都・水と緑をまもる連絡会
  <問い合わせ先> 委員会担当窓口 電話075-761-9244

■シンポジウム「世界遺産と都市開発を考える」開催のご案内
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by 2011-kyoto | 2014-03-09 00:00 | 2014/03
2014-02-14 景観を実態調査、保全へ 京都市、当初予算案に3500万円計上-「産経新聞」
景観を実態調査、保全へ 京都市、当初予算案に3500万円計上

2014.2.14 02:49

 ■世界遺産含めた寺社や近代建築物

 京都市は、市内の世界遺産を含め、寺社や近代建築物、その周辺の景観の実態調査を行い、古都の街並みの保全に乗り出す。平成26年度当初予算案に関連経費3500万円を計上した。建造物の変更制限や保全義務が伴う「景観重要建造物」に指定することも視野に、京都の景観を将来にわたり継承していく。

 市は財政難などを理由に寺社の移転や境内での開発が相次いでいる事態を憂慮し、規制や財政的な支援が必要と判断した。

 調査は、世界遺産を中心に、寺社や近代建築物、その周辺地域など市内の30カ所を対象に実施。今年5月以降に有識者会議を設置し、必要な措置を検討する。

 景観重要建造物の修理のための補助金上限額を600万円から1千万円に拡大。建造物の指定の対象も従来の京町家だけでなく、寺社や近代建築物に広げる。

 市内では近年、資金繰りの悪化を理由とした寺社の移転や境内の開発が相次いでいる。出世稲荷神社は修繕費が捻出できずに京都市上京区から同市左京区へ移転。京都御所の東隣にある梨木神社(同市上京区)は現在、境内にマンション建設を計画している。

 市では同じような事例がないかどうか実態調査し、建物修復の支援などを行って古都の景観保全に取り組む方針だ。

 市都市計画局景観政策課は「慣れ親しんだ寺社はこれからもずっとあると思いがちだが、状況は変化している。予防策をうっておく必要がある」と話した。(吉国在)

■景観を実態調査、保全へ 京都市、当初予算案に3500万円計上-「産経新聞」
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by 2011-kyoto | 2014-02-21 23:28 | 2014/02
2014-02-12 社寺周辺の景観調査へ 14年度に京都市、建物修復の支援向け-「京都新聞」
社寺周辺の景観調査へ 14年度に京都市、建物修復の支援向け

京都市は2014年度、世界遺産を中心とした寺社、近代建築物とその周辺の景観の実態調査に乗り出す。近年、財政難を理由に由緒ある社寺の移転や境内での開発が行われ、景観を損なうと危惧する声が上がっていた。市は調査を踏まえ、建造物の修理費を助成し、古都の景観を将来に継承していく。

 14年度当初予算案に関連経費3500万円を計上した。調査は、世界遺産や京都の街並みをつくる社寺や近代建築物などを対象に、主要道路や河川敷から見た景観の保全度合いを確認する。有識者会議で、マンションやビルなど周辺の建造物が新景観政策による現行の高さ規制で十分かどうかも含めて検討し、不十分な場合は市が必要な措置を考える。

 また市は、建造物の現状変更制限や保全義務が伴う「景観重要建造物」の指定を、従来の京町家だけでなく、寺社や近代建築物にも広げる。指定建造物の修理補助枠の上限も600万円から1千万円に拡大する。

 市内では近年、財政難を背景に社殿の修繕費が捻出できず、出世稲荷神社が上京区から左京区大原に移転し、京都御所に隣接する梨木神社が境内にマンション建築を計画している。市はこうした事態を憂慮し、同様の事例の有無などを含め調査を行い、建物修復の支援を行うことにした。

 市景観政策課は「京都の景観をめぐって近年、予期せぬことが起こっている。取り返しがつかなくなる前に対処したい」としている。
【 2014年02月12日 23時21分 】

■社寺周辺の景観調査へ 14年度に京都市、建物修復の支援向け-「京都新聞」
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by 2011-kyoto | 2014-02-12 00:00 | 2014/02
2014-02-09 「平成25年度京都市景観市民会議」の開催について-「京都市情報館」
「平成25年度京都市景観市民会議」の開催について
2013年12月17日
 「平成22年度京都市景観白書」及び「京都市景観白書データ集」等を題材として,景観政策の検証結果等に対する市民の皆様からの評価,課題抽出やその改善に向けてのアイデア等について意見交換を行う「平成25年度京都市景観市民会議」を開催します。

1 開催日時
  平成26年2月9日(日曜日) 午後1時から午後4時30分まで

2 開催場所
  下京区役所4階会議室(下京区総合庁舎内)
  (住所) 京都市下京区西洞院通塩小路上る東塩小路町608番地の8
  (交通) 地下鉄烏丸線・JR各線・近鉄京都線「京都駅」下車徒歩5分
       市バス「下京区総合庁舎前」下車すぐ
   ※会場には駐車場がございませんので,ご来場の際は,公共交通機関をご利用ください。

3 会議の内容
 (ア) 会議のテーマ
    未来の「京都」を創るために ~今,取り組む「地域景観づくり」~

 (イ) 会議の次第
  第1部 基調発表・講演
   ・景観白書の報告,「大学生が描いた京都のまちの将来像」の発表
   ・講演等

  第2部 チーム別ワークショップ
   ・以下のチームに分かれて意見交換(各チーム10名程度で構成)
     (1)市街地景観チーム(修徳景観づくり協議会等で構成)
     (2)市街地景観チーム(先斗町まちづくり協議会等で構成)
     (3)歴史的町並み景観チーム(西之町まちづくり協議会等で構成)
     (4)歴史的町並み景観チーム(一念坂・二寧坂 古都に燃える会等で構成)
     (5)自然・歴史的景観チーム(桂坂景観まちづくり協議会等で構成)

  第3部 全体会議(総括)
   ・各チームからの報告及び全体まとめ

 (ウ) チーム別ワークショップについて
  地域景観づくり協議会として認定を受けている5地域ごとに市民,事業者,行政等で構成するチームにわかれ,CGを用いた町並み景観の将来予測(景観シミュレーション)等も活用して,地域の将来像を実現するために,現在取り組むべき「地域景観づくり」について意見交換します。
 ※チーム別ワークショップにご参加頂ける,市民公募委員を募集しております。お申し込みはこちらから。

4 会議の傍聴
 (ア) 傍聴定員
     先着100人
 (イ) 申込期間
     平成26年1月8日(水曜日)から平成26年2月3日(月曜日)まで
 (ウ) 傍聴の受付方法
   京都いつでもコール(年中無休 午前8時から午後9時まで)へ電話,ファックス又は電子メールでお申込みください。
    ※ お申し込みの際は,参加者の「氏名」「電話番号」をお伝えください。
     電話: 075-661-3755  ファックス: 075-661-5855
     電子メール: 京都いつでもコールの送信フォームを御利用ください。  
          アドレス:http://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000012821.html
    ※ 下の平成25年度市民会議の開催及び傍聴者募集チラシをご参照ください。

平成25年度市民会議開催案内(傍聴者募集)チラシ
チラシ(表)(PDF形式, 5.36MB)
チラシ(裏)(PDF形式, 819.37KB)

■「平成25年度京都市景観市民会議」の開催について-「京都市情報館」
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by 2011-kyoto | 2014-01-30 12:55 | 2014/02
2013-06-01 景観問題に関する覚書-都市空間の劫掠と対時して-中島晃-「地方自治研究」
景観問題に関する覚書-都市空間の劫掠と対時して-中島晃

 日本を代表する歴史都市である京都もまた、60年代に入札急速な都市化にともなって、都市開発の波にあらわれ、景観が危機にさらされた。そこで京都では、いち早く、建物の高さ規制などの景観政策が取り入れられ、1972年には市街地景観条例が制定されることとなったが、その際いわれたことは“景観はみんなもの"という考え方であった。そこでは、市民が景観を平等に享受できるという「平等性の視座」が基本とおかれていたということができる。
“景観はみんなのもの"という考え方を、都市景観の特質に即して、より具体的に検討していくと、良好な景観を享受するためには、景観を構成する空間の利用者全員が相互に、景観維持のための共通ルールを尊重し、遵守するという互換的な利害関係によって結ばれているということができる。この点に関して、東京都国立市の通称大学通りに面して建築された高層マンションが建築条令に違反するとして、違反部分について住民が除去命令を求めた事件で、2011年12月4日、東京地裁は次のような注目すべき判決を下している。「景観は、通りすがりの人にとってはー方的に享受するだけの利益にすぎないが、ある特定の景観を構成する主要な要素の一つが建築物である場合、これを構成している空間内に居住する者や建築物を有するものなどのその空間の利用者が、その景観を享受するためには、自らが景観を維持しなければならないという関係に立っている。しかも、このような場合には、その景観を構成する空間の利用者の誰かが、景観を維持するためのルールを守らなければ、当該景観は直ちに破壊される可能性が高く、その景観を構成する空間の利用者全員が相互にその景観を維持・尊重し合う関係に立たない限り、景観の利益は継続的に享受することができないという性質を有している。」
ここでいう互換的な利害関係とは、良好な景観を住民が平等に享受するためには、高さ規則などの景観維持のための共通のルールを住民全員が平等に受け入れて、これを道守していくことが必要であるという関係にあることを示すものにほかならない。いいかえれば、景観ルールの平等が確保されること(=景観ルールの平等性)は、景観享受の平等を実現するための不可欠の前提条件となっている。以上からすると、“景観はみんなのもの"というのは、景観享受の平等性と景観ルールの平等性の2つの意味を含むものであり、景観ルールの平等性が損なわれると、景観享受の平等性も失われるという関係にあるということができる。
さて、1970年代初頭に、京都で市街地景観条例が制定される際に言われた、“景観はみんなのもの"という考え方は、その後次第に後退し、やがて、景観は主観的なものであって、個々人の判断に委ねられているという考え方に取って代わられることになる。
しかしいま京都の景観は新しい危機に直面している。 それは、京都市が新景観政策によって、市内全域で強化した建物の高さ制限を、今度は逆に、地区計画を使って藤和しようという動きを見せていることである。すでに、2012年1月、岡崎公園にある京都会館の建て替えのために、京都市は地区計画によって、それまで最大15メートルであった高さ制限を31メートルに引き上げたのをはじめ、2012年7月には、島津製作所本社三条工場の高さ制限を向様に20メートルから31メートルに引き上げる規制緩和を行った。このように特定の事業者のためにのみ、高さ規制を緩和するという特別ルールをつくるやり方は、京都市が自ら景観ルールの平等性を破壊するものであって、これによって景観享受の平等性が損なわれることになることは明らかである。
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「地方自治研究」「2013年6月号所収

■景観問題に関する覚書-都市空間の劫掠と対時して-中島晃-「地方自治研究」

2012-06-18 京都会館問題監査請求 陳述聴取会 陳述人提出資料紹介6-中島晃
2011-10-12 【賛同のお願い】 日本近代建築の巨匠前川國男の代表作京都会館の保存をねがうアピール
2011-11-15 シンポジュウム「地元住民と専門家が語る京都会館と岡崎の保存を求めて」開催のご案内
2011-08-10 「時を超え、光り輝く京都の景観づくり」の精神は何処へ 中島晃-「ねっとわーく京都9月号」
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by 2011-kyoto | 2013-12-21 23:34 | 2013/06
2013-07-30 平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-4
平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-4

その3のつづき

委員:
 風致景観の問題があります。京都会館だけではなくて,岡崎全体の話だというか,これは重要な認識だと思うのですけれども。それと岡崎がある歴史的な積み重ねの中で,文化的景観としての位置付けがされている。そういう基本的な認識の中での話だということで,やっぱりこれ我々は,もちろんですけれども,市民全体で共有できるような,そういう計画でなくてはならないと思います。そういう中で,先ほどおっしゃられたように,例えば中庭から東山が見える,これはものすごく重要な軸線なのですね。そうしづ軸線を確保することによって空間の広がりなり,中庭の意味がどう出てくるのか,そういうようなこともきちんと書いておいた方がいいと思います。細かい話で言えば,中庭から東を見た景観で,直立の木が立っていますが,これでいいのかどうかとかね,そういうところまできっちり検証すると,全体の風致景観として非常に高い質になってくると思います。先ほどどう担当されるのかという話がありましたけれども,周辺の計画そのものはおそらく水と緑,環境部局だと思うのですね。ですからそうしづ部局とどう共有できて,それから今後岡崎全体の風致景観をどうしていくのかというそうしづ場がやっぱり担保されないと,話だけで終わってしまう,こういうことがあるので,そのへんのところを是非,きっちりとしていただきたいなと,そのように思います。

京都市:
 岡崎公園の関係につきましては,現在も公園の活性化,岡崎公闘全体の活性化ビジョンの中でエリアマネジメントを含めて進めていくということにしております。庁内的にも定期的に集まってやるとしづ会議は設定されておりますので,今日の会議の先生方の得意見はその場で返して行こうというふうに思います。さらにこれは手続き的な問題で言いましても,岡崎公園地区は風致地区でもございますので,いろんな行為をやる場合の届出等が必要とされる仕組にもなっておりますので,その折にもその意思は伝えて,実現していくということで取組んでいけると思います。

京都市:
 すいません,私からも,今文化的景観の話がありましたので,少しその観点からですけれども。聞いていますと平成16年ですかね文化財保護が改正されて新たにその文化的景観というような文化財の位置付けが定義されている。現在,京都市におきましでもこの岡崎一体ですねこれに対応する文化的景観に選定していただくべしで,組織を立ち上げまして,委員にも御参画いただいているかと思いますけれども,そういった形で岡崎全体の風致,文化的景観をどうしていくのだと,こういう部分につきましては,そういった場で, しっかりとした方向性ですとか,考え方をまとめていきたいなというふうに考えております。

委員:
 これまでの事前協議の内容を踏まえて,資料を作り直していただくところは直していただいて,非常に全体のコンセプトをはっきりお示ししていただいたかと思います。私なりに簡単に要約すると,大庇よりも下は前川建築を尊重してそれをもう一度再生するような形で、作っていく,それより上についてはできるだけ景観に配慮して新しいものとして作っていくというお話だったかと思います。そういう大きなことが分かつてしまうと,今度は逆に本当にそうなっているのかという細かいところが。だから多分,大きなコンセプトと小さな部分というのが行ったり来たりしながら,修正が加わってくるのだと思うのですけれども。例えば大庇より上,一番目立つのがフライタワーですけれども,これから現場で色々と色を合わせて作っていくということなのですけれども,今日ちょっと,ぱっと,例えば6ページを見て気が付いたことは,これタイルの積み方,イモ目地で積んでいるわけですよね。前川建築は交互に煉瓦風に積んでいるのですけれども,こういう細かいタイルの積み方とかそういうものもちゃんと検証をしているのかなというのが,逆に気になってきて。例えば新しいものを付け加えるとしたときに,ちゃんとそういういろんなことを念頭に置いてシミュレーションした上でこの形に最終になったのかなというのが,今イモ白地についても,今までも気づいていたのですけれども,よく考えたら何か違うなと思うと,そこが多分大きく違っているところだ、ったりとか。なのでこのへんを,垂直方向を強調するという形でこうなったのかもしれませんけれども,もし現場そういうタイルの形,はめ方とかが,まだ考慮の余裕があるならば,ちょっと検討というか色々サンプルで、作っていただいて試してみるとかいうふうにしていただきたいのと,同様に一番上のPC板ですけど,これもこの色でいいのかとかということもすごく気になっていて,これもやはり,少しこれから検討の中に入れていただければなという,今は何か手仕事の「ゆらぎ」という形ですごくパクッと言っていただいているのですけれども,実際はそれを形にしていかなければいけないわけなので形にしたときにそれでいいのかということを再度一生懸命検証していただきたいなと思います。あと,フライタワーに関して申しますと,文化的景観という話も先ほど出ましたけれども,やはりこの岡崎の地というのは岡崎地区だけではなくて,背景に東山があるというのが,やはりすごく大きなポイントだと思うのです。だから東山を背にしてあるということに非常に価値のある敷地ですので,もちろんいろんな視点場というのが景観計画の中で定まってはいますけれども,それとは別にやはりその常に東山を背景にしているのだという意識が計画の中にきちんと折り込まれているというのが重要ではないかと。というのはCG等も見ていると近くの建物も入っているのですけど遠くの東山は描いてなくて,どのくらいに東山が切れて見えるかとかということが検証できていないのかなという気がします。前川の当初の案も,山が切れるということで,今のフライタワーのところをカットしてあの形になって,当初の内観の意図ともう少し高いものにしたかったというのを切って,今の形になっているというという経緯もあって,やはりその時代から,なにか東山はやっぱり切ってはいけないものだという認識は京都の中に共有されていたものなので,そういうことに対する配慮というのは,やはり高さを変えるということではないにしても,あるべきなのかなということがあるので,ちょっと東山との関係というのもこれから眺望ということもありますけれども,意識していただいたらありがたいなというふうに思います。それがフライタワーに対する一点で,あとは大きなコンセプトについてのもう一点目はですね,その庇より下は前川建築を尊重するという話だったのですけれども,中庭,外側については,かなり当初を復元していただくという形で新築のところもなっているのですが,その前川の中庭を囲む回廊というか,その手摺がずっと周っている部分なのですが,そこにガラスの共通ホールを作る,ホールというかホワイエみたいなものを作るということで,それの上に載っている,それ自身はすごくガラスで壁面を作っているようなのですけれども,屋根が載っていますよね。それが何か私が見る限りは裳階みたいに見えて,いわゆる二重屋根みたいな形で、かかっているふうに見えて,決してその前川の意匠が必ずしも軽やかなガラス箱で覆われたようにはちょっと感じなかったのですね。例えばちょっとあんまり今日の資料では中庭周りがCGはあったのですけれども,具体的に別紙の方が分かりやすいのかもしれないのですが6ページのところで,内部から外を見た共通ロビーなのですが,途中までガラスの屋根が掛かっていて,庇の先になると,何なのかわからないのですけれども,ちょっと重たい意匠になって,前川の天井裏の意匠を踏襲されているのか,で,その上には金属屋根が掛かっているのですか。ちょっとそこのディティールが分からないのと,後,図面が断面図が無かったのでちょっと断面方向のものが少し理解できなかったですけれども,確かいつも後ろにはついていたかもしれないですが,ちょっと断面図が無くて確認できなかったのですが,この中庭周りに関しては,前川建築をリスベクトするというコンセプトだったならもうちょっと軽やかさというのがもうちょっと追求できるのではなし、かなというのもちょっと思った次第です。私からは以上2点です,はい。

委員長:
 他にいかがでございましょうか。

京都市:
 まずフライタワーのタイルの積み方と,それからPCのありかた,このあたりのところでございますけれども, 「ゆらぎ」という非常に抽象的な言い方をしている部分は素材感を大事にするとしづ意味合いもございますが,単一の色一色で塗り込めるということではなくて,やっぱりその色は一枚,一枚のタイルの色合いを含めて決めていく必要があるということを含んでいます。現在,イモ積で計画していますけれども,タイルの貼り方を変えたからどうなるのか,ということも確かに検討の材料かと思いますが,今,到達していますのが,こういう積み方でタイルのサイズを少し小さめにしながら,少し「ゆらぎ」 のあるような形で構成していくというところがベターではないかというようなところでございます。先生,御指摘いただいておりますように,現地で合わせるということを基本にしていますので,ベースとしての色合いとそれから現地で最後合わせていくという態度で臨みたいというふうに思います。次に東山との関係でございます。東山との関係性はこの設計領域では非常に意識しているところではございます。そこで意識しながらもこのボリューム,機能性として要請されるボリュームとの折り合いをつけていくというところで,この設計では悩み,かっ実現していこうというようなところで取り組んでいるところでございます。ですから,具体的に東山を無視しているというつもりは全然ございませんでして,東山をどういうふうに中に取りこんでくるのか,とりわけ大事だと思っていますのは中庭からの挑めの,東山の眺めた、というふうに思っておりますので,そこの部分の精神についてはそういったところでございます。あと,表現の仕方につきましては,少し中庭に向かつてのディティールですね,もう少し検討する余地があろうかと思いますけど,引き続き,検討したいと思っております。

委員:
 中庭を通した東山の眺望の話が出ていましたので,一言だけちょっと付け加えておきたいのですけれども,中庭の景観というのは,大変大事で,ちゃんとランドスケープの専門家の指導等も入れて,再検討されるということが書かれていますことは大変いいことだと思います。で,その上でですけれども,説明の資料で7月30日と書いてあるところ,設計説明資料,こちらの方で,ちょっとチラチラとそのへんも見ていたのですけど, 1 1ページですか,もっと全体の方をちゃんと考えるということにしては,アセビやアラカシなどの樹種とするとかのディティールも,すごいディティールまで書いてあるのですけれども,これあまり書いてしまわない方がいいのではないかなと思います。アラカシもアセビもちょっと重たいというか,このごろ鹿が増えてきてどこでもアセピだらけ。アラカシも,おそらく京都で一番多い樹木はアラカシじゃないかと。そういうところで,なるべく,ょいところももちろんあるのですけど,もうこう樹種までもうすでに何かこれアセビとアラカシで絶対に植えないといけないという話になってはちょっとまずいと思います。東山背景で,これと合ったラ関21-ンドスケープ,このシンボリックで大変いいと思うのです。これエノキでしょうか。京都の風土性を表した,大変いいものだと思います。まあ,これはこれとして,どうも中木,低木でだけというのはもう一つ,何か馴染んでいないような感じの印象もしていまして,そういうことをもう一遍,根本的に,公園との取り合いをちゃんと一体化して,緑地率の定義もありますから,それを考えるという話であれば,あんまりこういうことに拘らない方がいいのではなし、かと思います。委員: 先ほど一貫した体制で、やってくださいという話をしたのですけど,実際ゃっていくと,東山の文化的景観との関係など,いろいろなことが分かつてきたりするものです。ですから,それぞれの専門家の意見をその都度聞いていくことも大事だと思います。そういうフレキシブルな体制も考えてやっていただきたいということです。それから1ページ目を見直していたのですが,地区計画の基準のうち,今までの議論は主にその1番が担保されているかどうかを議論してきたと思うのですけれども2番目にエアコンディショナーの話など,いろいろな細かい話が出ていますね。設計資料の8ページ目に,既存部分ですが,ルーパーと植栽の写真を見ると,室外機が結構並んでいるようですね。今回この点もちゃんと担保されるのでしょうか。

京都市:
 はい,今回の再整備が完了する時点で地上付近でのこのような室外機が残るというようなことはございません。ただ,賑わい施設につきましては,賑わい施設で空調機の設置の可能性があるのですけれども,その点については基準に合うように修景を行っていくということが大前提になっていますので,大丈夫です。京都市: はい,前段でございました樹種の選定,それから決めたことを固執するのではなくて状況に応じて,また,京都の地域性に応じたものにしていくということについてでございます。まず,樹種の選定で11ページに書いていますのは,実はこのアセビやアラカシ等という形で書いていますが,こういうふうなことを書いている理由がその前段で、あって,ある意味,機能的にはこういうところが今のところ,よさそうだからというぐらいの感じで書いたものなので,先生,御指摘いただいておりますように,最近あちこちで見られるとか,京都にこれが合っているのかといった議論はこの中では充分に尽くせておりませんので,その点につきましては,先生方のお知恵をいただきながら,また,京都市では相談員制度もございますので,そういったところも活用させてもらいながら,樹種の選定は行っていきたいというふうに思います。そういう意味では,決めたことを固執するというよりは,とりわけ緑地の計画につきましては,緑地をこういうふうに配置するという大きな考え方は決めようとしておりますけれども,細かい部分,樹種も含めた部分につきましては,これからというような部分もございますので,最適な答えを出していくように心がけていきたいという-22・ふうに思います。委員長: 他に御意見ございませんでしょうか。

委員:
 いつもこだわるようで申し訳ないのですが5ページのところの既存部分の保全・継承の最後のところに,陶板の壁面のところなのですけど,下から4行目ぐらいのところに,何とか取り外せたものは少なくとも再整備完了までというのは,これはどういうことなのかということをちょっとお伺いしたいのですけれども。期間は保存するけどという,まだ具体的にどこかとお話が進んでいないとか,これからちょっと前向きに御検討いただけるということで,考えてよろしいのでしょうか。捨ててしまうということではないですよね, ということだけ。

京都市:
 はい,捨ててしまうということではありません。少なくとも,というのは,工事の期間中につきましては,きちっと保存しておける場所が確保できるということで記載させていただいています。その後につきましてはスペースに余裕があるのではないかというふうに考えているのですけれども,ちょっと今現時点でそこまで御示しできなかったので,少なくともという表現しております。再整備終わった後につきましては,一応,倉庫の中に保管しておくような方向で話は詰めさせていただいております。それと,保管しておくことで,今後の活用の可能性を見出していきたいというふうに考えております。

委員長:
 他によろしいでしょうか。いろんな意見をいただきました。この資料の中に書いてあることをより良い形で実現する案というものが,少し読み切れないところがあって,大丈夫ですかというそういう心配をいただいたかと患います。それからもう一つ,私も思うのですけども,この文章がまだ十分に書ききれていないという印象を持ってしまっておりまして,立派な建物が出来つつあるというように思うのですけど,文章がそれに追いついていないという部分も感じますので,是非,もう一度文章を練ったものを作っていただきたいというふうに思います。1番大きな点は6ページに内外の一体感を生み出す巧みな空間構成,これは共通ロビーのことなのですけれども,この共通ロピーという言葉でありながら,人の動きだとか,人のことは書いていない。書いてあるのはバルコニーの手摺とか,そういうものをガラスのカーテンウオールで、包みますというふうに書いてあるだけなので,これは,非常に魅力的な共通ロピーになりそうなのだけれども,言葉がそれを表していないのではないかなというふうに思ってしまいました。このいろんな先生から不足が,という御指摘があったかと思いますので,文章につきましては引き続いて,先ほど相談員の先生,相談員の制度があるというお話もありましたけれども,検討していただけたらというふうに思います。もし他に委員の先生から御意見ございませんようでしたら,これは諮問案件でございますので,お諮りをしたいと思いますが,当委員会として了承するということでよろしいでしょうか。-23-委員: 委員長がおっしゃったような文章の修正について,どこまでが諮問の対象になるのでしょうか。もし,修正部分も含めるのであれば,委員長に確認をしていただくということでいいと思うのですが,し、かがでしょうか。京都市: 諮問ということで言いますと,この諮問資料とそれからその要であります,諮問書,これでもって先生方にお諮りして,御意見をいただくということになろうかと思います。それで,大きなところで御確認いただきまして,確かにまだ言葉足らずの部分が一部にあるというふうなことは思っておりますけれども,その部分につきましては,今日大きな御意見,考え方につきまして,今日先生方から出していただいたかと思いますので,それを反映できる言葉を選んで,会長の方で御確認していただけたらというふうに私どもとは思っているところでございます。委員長: そういう形でよろしいでしょうか。では,お伺いの作業というのはそういう形で残ることになりますけれども,この諮問につきまして,当委員会了承ということでよろしいでしょうか。(委員了承)委員長: ありがとうございます。それでは,了承ということにさせていただきます。それでは,諮問案件の一つ目が終わりました。この段階で一旦,事務局の方へお返しをしたいと思います。京都市: ありがとうございました。冒頭に申し上げましたが傍聴者の入れ替えをさせていただきたいと思し)ます。傍聴の皆様は一度,御退席いただけますでしょうか。[傍聴者@報道関係者退席]京都市: 御退席いただけましたら,続けて次の諮問案件の「立命館大学衣笠キャンパス新図書館新築計画について」の傍聴の方に入室していただきます。

■平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-4

2013-07-30 平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-1
2013-07-30 平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-2
2013-07-30 平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-3
2013-07-30 第2回 景観専門小委員会諮問資料(公開用)-「京都市」
2013-07-30 第2回 景観専門小委員会設計説明資料(公開用)-「京都市」
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by 2011-kyoto | 2013-11-13 00:17 | 2013/07
2013-07-30 平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-3
平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-3

その2のつづき

委員長:
 はい,ありがとうございます。それでは,ただいま御説明いただきました,案件につきまして,委員の皆様から御意見,御質問をお願いしたいと思いますが,いかがでございましょうか。
 文章の中にフライタワーとか,それからその上部のPC板につきまして「ゆらぎ」という難しい言葉が出てきたのですけれども,これは共通ロビーが今度できて,大きなガラス面で,それが訂正されるというか,囲まれるという,そういうことを「ゆらぎ」という言葉で思い描く姿,共通したものがあるのではないかなというふうに思うのですけども。ここについて「ゆらぎ」 という言葉をあてなかったというのは,素材感とフライタワーの違いみたいなものがあって,そういう考えがあるのでしょうか。

京都市:
このガラス面について「ゆらぎ」 を用いなかったということについては,特別理由を持っているわけではないのですけどもフライタワーの上部のPCとテラコッタタイルにつきましては,ある一定の光によって見え方が異なってくるということで「ゆらぎ」 という表現を用いさせていただいております。

委員長:
 何か,御意見,御質問ございませんでしょうか。委員: 風致のことに関してです。ここは風致地区でもあるということで,風致に対する考え方を一応7ページに整理していただいていたところですけども,この前までお話ししてきたように,ナツヅタに対する配慮というのがなされたということで,これは大変よろしいかなと思っております。ただ,立面であるとか,あるいは平面であるとかではその記載が無いですけども,これは単に将来の予測はわからないから書いてないというだけですか。よくよく確認しておきたいのですけども,一点。

京都市:
 はい,西面に新たに設けさせていただく植栽可能スペースにつきましては,図面の9ページ目に記載をさせていただいております。場所としましては,西面の通り沿いになるのですけどもE通りとF通りの聞に茶色く色を塗らせていただいている部分になります。大きさとしましては,幅方向で4メートル,奥行方向で1メートル程のスペースというふうに考えております。

委員:
 はい,凡例がなかったもので。わかりました。その横の白い部分というのはどういうふうに解釈したらよろしいですかね。それとねずみ色の部分というのは。

京都市:
 ねずみ色の部分につきましては,舗装で仕上げさせていただく部分になります。白い部分についても,通常の舗装に近い仕上げ,舗装仕上げになるというふうに考えております。

委員:
 一応,ナツヅタというのはつる蔓植物で,これまで生えていた形を念頭におくと,それなりの高木ぐらいの土の量というか,そういうのが必要になってくるわけです。そのことを考えると,どうせ低木なども植わってくるかなと思うのですけど,植栽スペースと舗装,これ多分回遊スペースになるわけですね。それで人間のための舗装という, トレードオフもあるのですけども,両方が上手くいくというようなデザインがありますので。だいたい庭のあるところでの植栽というのは,この頃そういうことがかなり常識になってきています。一応,ここに書いていただいているのですけど,例えば「今後はナツヅタによる景観の復元を念頭に」というのを書いていただいておるので,それでいいですけど,詳細の中に舗装しであるところも,その下も植栽スペースを可能にするような手法というのがございますので,そういうことも含めて,そのやり方というのも決して1つで、はなくて色々ございますので,そういうことを考えるという具合に理解しておいてよろしいですね。大事なところは,ナツヅタの景観の復元を念頭にということに,理解しておいてよろしいですね。要するに,ナツヅタにこだわるかというと1つは,風致地区であることを含むのですが,ここの緑化のスペースですか,緑地のスペースですか,それが一応基準で決められた,街区としては,基準でなんとかギリギリクリアしているとしづ段階です。施設としては,かなり少ないので,そういうことを踏まえて屋上緑化も含めて,ちゃんとできるだけ緑化をやっていただくと。そういう方針が出ておればいいかなと思います。そういう意味でちょっと理解が,どのように解釈していいのかわからないのが,屋上のハッチングの部分です。検討されるということで,やっぱり,となってしまうのか,それとも,何か折り合いをつけようとされているのか。この辺が微妙に,どう解釈していいのかちょっとわからないところですけど,もし現在考えておられることがあったら,お伺いしたいのですけど。

京都市:
 今,現段階の検討としましては,屋上部分にはプランターなどによる緑化を行っていければというふうに考えさせていただいております。

委員:
 プランターというのも色々ございまして,非常に簡易の屋上緑化用に,薄いお皿みたいなものから,かなり立派なものまで色々ございますけど,ハッチングの部分についても,色々そういうもののバリエーションも考えるというふうに考えておられるのでしょうか。

京都市:
 今,先生がおっしゃっていただいているバリエーションが全て分かっているわけではないと思うのですけど,研究しながら進めていかせていただきたいと思います。

京都市:
 はい,屋上緑化につきましては,あえてハッチングのスペースを緑化検討スベースにするというふうに申し上げさせていただきました。この部分が濃い緑ではなくてハッチングの緑というのは,下の荷重条件があるということでございまして,表現を変えておりますけれども,荷重条件の範囲中で,先生が先ほど言っていただきましたようなバリエーションにより強弱をつけながら緑化を進めていきたいと考えます。それからナツヅタの件でございますけれども,植栽が行えるような形での舗装の仕上げ方を引き続き検討していくことと考えております。

委員:
 今まで3回,景観専門小委員会で議論してきましたよね。今回2冊資料が出ているうちの1冊目には諮問事項に関わることが書かれていますが,これまでの議論を踏まえて,だいぶ書き直されたように思います。いろいろ問題があることは確かですけれども,フライタワーや共通ロビーといった局所的な部分に議論が集中していたと患いますが,それ以上に基本的には,ある部分をいじるということは,京都会館の全体を変えることになるという点が重要だと思います。したがって、今回の工事で何をどう変えるかということを,きちんと表現してほしいということを申し上げてきました。そのあたりがだいぶ書き込まれたように思います。問題は言葉だけ書き換えて,文章だけそうなったのでは困るということです。だから例えば先ほどfこうだろう」と書いているところは一体どうなるのだろうかという質問は,そのあたりの暖昧さを指摘されたのだと思います。やはり文章面だけでなくて,実際にどう変わったのかという構えの問題なのです。今後やりながら検討するということが,結構書き込まれていますよね。例えば6ページ目でいうと,フライタワーのところでの施工段階において,現地での見え方などについて,試作品での検討を行うこととしており,追加を含めたタイルサンフロルの作成期間を確保しながら検証を進めていくこととするとかね。全体に今後ちゃんとしますよということが槌所に書きこまれていますので,それをしっかりやっていくことが文章にも表れていることが肝要なのです。前にも申し上げたことですが,例えば丹下建三が東京都庁舎の石張りを決めるときにも,朝とタ,晴れと雨、いろいろな時にきて、何種類も実物モデルを作って,現場を見ながら決めたという話もあるわけですね。ですから,実際にタイルを製作し,現場に置いてみて,様々な検証を行いながら,最善のものを決めていくことが重要なのです。この委員会は,プログラムまで遡って議論ができる委員会ではないので,基本的には地区計画の基準に照らして議論することがミッションになっていますから,今回書き換えていただいたところがどのくらいちゃんと担保してもらえるのかということが大事になると思うのですね。フライタワーのテクスチャーの「ゆらぎ」も,何種類かのテラコッタのタイルが混じっている必要があるわけで、すね。例えばそのサンプルはどうなっているのでしょうか,今手元にありますか。

京都市:
 サンプルにつきましては,前回の専門小委員会の時にお示しさせていただいたもので、検討を行っております。

委員:
 変わってはいないのですか。

京都市:
 はい。そのスケジュール的なものにつきましては,前回の委員会でも御指摘いただいたのですけれども,焼き直しの時間とか含めると,すぐにかからなければいけないので。

委員:
 実際にそのタイルのイメージをCGで表現するのは大変難しい。CGとサンプルのイメージはかなり違いますよね。タイルの見え方は、西面か北面かという面の向きや,面の大きさ,光の具合,面の光沢と耐久性の関係など,いろんな問題があって,タイルはもう難しい。ですから,そのあたりをどのくらいの構えで、やってもらえるのかということ,できる限りの最善を尽くすことがすごく大事だと思います。

京都市:
 はい,タイルのことも含めてですけれども,まずこれまでに3回の事前協議を重ねていただきまして,我々もその聞にだいぶ成長してきたというふうに思っております。当初の資料で申しますと,価値継承委員会からの方向に基づいた細部の設定で、あったりとか,そういったことが中心になっていたわけですけどれも,今回,御呈示させていただいていますのは,これまでの3回の議論の中で大きな考え方はどうなのかということ,その中でその考え方に基づいて細部をどう組み立てていくのかということ,これらがようやくできたというところかと思います。その上で,タイルのことも含めまして,実際にここで書いております,着色立面のCGパースをベースにしながら,具体的にどういうふうなタイルを選んでいくのか,これが次のテーマかと思います。それで,我々がまず押えておきたいのが,この立面CGにあがっているところです。これは確かに実際に出来上がるものとは少しズレがあるかもわかりませんけれども,この段階で処分庁としてジャッジをしていく時には,やはりこの色がベースだろうというふうに思っています。ただ,そうとはいえ焼き具合,それから天候の具合,そういったことで現場合わせは必ず必要になってくると思いますので,具体のもので現場合わせをしていくとこれぐらいの時間がかかるとしづ計画が次に大事だというふうに思っています。つきましては,もし,この計画でゴーできるようでありましたら,ただちにサンプルを作っていって,そのサンプルを元にしてものを決めていきたい。サンプルの試作品を作るのに2か月ぐらいの時間を要しますが,実際打ち込むまでにはまだ半年以上の時間の余裕がありますので,その時間の余裕を見ながら,サンプルを元にして現地で材料を合わせていくというふうに思っております。

委員:
 はい,わかりました。それからですね,京都会館についてはよく全部壊されるのですね,というふうなことをおっしゃる方も結構おられるし,いや部分だけ壊すのですよと言う方もおられます。この点については,ある部分が入れ替わる場合でも,それによって全体がどう変わったかをちゃんと書いてくれという話にしていたのですね。既存の部分にもそれ相当の予算配分をして,全体として, トータルな仕上がりに配慮することが大事です。その時にここに書かれていないことはどういう体制で担保するのか。例えばデイレクターに全体をきちんと見てもらう体制があるのかのという点ですね。部分をやっていたら, トータルな全体像が見えなくなってしまうので,そういう体制をどうしていくのかということはすごく大事だと思います。

京都市:
 現在,計画は順次進行しているのですけども,今回の再整備の計画につきましては,工事が完了するまでの間,基本設計に携わっていただいた香山先生に,最後までトータルのコーディネーターとして御参画いただくというふうに進めております。ですので,監修としては香山先生にしていただくというような流れになっております。

委員:
 これはもう修正意見ということではなくて5ページとか6ページに書かれている部分ですが,この特に全体コンセプトの記載のある部分で前川建築の基本はいつも大庇というものが出てくるのですけれども,大庇とそれからこういう柱とかバルコニーの部分,タイルなんかもそうですけれども,基本的に日本の伝統的な建築物的な意匠を取り入れて,大きな,非常に大きな壁面を持って,壁になりがちな建物をガラスサッシだとか,それからこの建物だけではなくて全面に植栽も合わせてですね,非常に透明感があって,軽くて開放的な内外の木々が承認しやすい建物になっているというのは大きな特徴だと思うのです。そういう全体のコンセプトを継承して,今回増築部分についても,できる限り圧迫感を軽減していったり,日本建築のそのエッセンスを各所に取り入れるといった流れで,私は理解しているのですけれども,そういうものをちょっと全面に全体コンセプトのところを,大庇ばっかりが出てくるものですから,そこをちょっと言っていただいたらいいかなというふうな理解です。それからもう一つは色の問題ですが6ページに記載されているように,明るい明度と落ち着いた茶系統の色彩ということで,これは前川建築が持っている伝統的な,従来の建物と調和するレベルの色という話と,それからもう一つは対比的に非常に明るさというのも狙って,少し対比すると,同じその色の中にも二つの精神で捉えている部分があると。今回の増築のところですね。それでその考え方は非常によく理解はできるのですけれども,具体的なその色味,前回のサンプルも少し見せていただいて,まだこれから変更するとしづお話をしたのですけれども,今のこの図面でいくと,非常に茶色味というか,茶色を強くという,要するに素人で色味を感じる,茶色とか黄色とか感じるような色合いがございますので,この色で非常に強くいくと,例えば7. 5YRで,例えば明度が7. 5とか7とか,それから彩度にしていくと4とか5ですね,それぐらいまで上がる可能性があって,一般の方も中核のマンションなどで、使っているレンガを連想するような茶色の色というものですね。そういうのが強くなると,逆にちょっとこの現在ある建物というものはニュートラル系で、あったりとか,パーブツレが少しかかっているようなイメージで,彩度も非常に落ちていますよね。2とか3とか,深い色になっていますので。それとまた違う茶色ということになる。京都市美術館のようなヨーロピアン調のスタイルの方をイメージさせたりすることも出てきますので,その強い固定的なイメージをあまり誘導しないような色合いで揃えていくと,明るくするにしても。なので,あまり茶色というものは強く出さずに,場合によってはクリーム色とか白色に近い方をニュートラルに近い色の方がいい場合もあるかもしれませんので。そのあたりはその狙いをどこに持っていくのかというのはしっかり定めて,選んでいただくといことも重要なのではないかなと思います。

委員:
 非常に見応えのある立面CG等でコンセプトとの対応で,内容がわかりやすくなったのではないかなと思うのですけれども,逆に先ほどから話出ていますように本当にこういうふうな仕上がりなのかというのが懸念されるところで,近々,今の流れがずっと進むということになってくると,現実の検証,もう一度してもらう必要があるかなというように思います,これが一つ。それから,中には景観の復元とかいう,そういう言葉が出てきたりして,この建物が実現した後, トータルにどういうふうな景観ができあがっていくのかというものに関しても,継続的に体制を作っていただいて,やはりそれを絶えず検証していただくという必要がある。先ほどちょっと出た話とも繋がるのですけれども,現場検証の対象になるポイントとかテーマは何なのかとか,それから景観の復元等を,継続的に検証していくものに関してもどういうテーマがあるのか,ポイントなのか,そこらへんがより明快にわかるようであればもっとよかったかなというふうには一つは思います。それともう一つはちょっと読んでいて,例えば,景観シミュレーションの中では,共通ロビーから東に向けて東山を眺めた写真,シミュレーションがありますけれども6ページの下ですか,下ですね,随所にこの東に向けた景観,視点場の強調というのがありまして,中庭から岡崎公園,東の緑の一体化とかというふうに,結構継承されつつも新しく創生していかなければならない,そういう考え方という,あるいはデザインの方向性みたいなものが,ちょっと見えてきているのではなしゅミなというふうに思うのですね。そうすると,ちょっと気になるのが,冷泉橋から冷泉通を東に望んだところというのは,平安神宮にちょうど正面のところには繋がっているし,-16・さらに,東側に行きますと,永観堂の北側,これはかなり東まで実質上散策道として繋がることになるというふうなことでいくと,そういう新しいテーマ,課題というのがこういう方向性の中で,ちょっと確認されつつあるのではないかなと思います。よりトータルな話になる,空間的にもトータル,時間も少しかかるかもしれませんけども,そのへんを明快に確認をしていく必要があって,それで継承,創生的継承というのかな,そういう話に繋がるのではないかなというふうに一つ,僕は思います。それと,中庭に関していきますと,これから賃貸というのを予定されているわけですよね。だから先ほどの6の下の絵というのは,だいぶ雰囲気が変わる可能性があるのですけれども,今単に共通ロビーというふうな言い方をしてもらっているけれども,もっとロビーというものが内外空開の連続性と言いますか,一体感というのか,その中で非常に重要なポイントになるようなエジアになるのではなし、かなと。もう少し突っ込んだ、テーマ性というか,共通とかロビーとかあってもいいのではなし、かなと,ちょっと蛇足ですけれども思います。後,東山への方向性というものがあったので、すけれども先ほどの7ページのこの絵の中に緑の回廊とか,あるいは回遊性があるとか,ネットワーク的なそういう話が出てきていまして,実際にその横の写真,平成21年撮影の絵なんか見ていますと,この岡崎公園全体の中で,この京都会館のところだけが非常に陰影に富んでいて,非常に細かいものが組み合わさっているような。何か引き込まれて,そこで何かが発見できるような,そういう非常に面白さみたいなものが,こう誘引する,そういう空間であるということを一目で分かるのではないかなと思います。そうすると,具体的に建物の周辺で敷地の中,対象敷地の中で,それをどうやるかという時に,閉じた方向性で考えるということ以上に,例えば各通に周辺の冷泉通,あるいは疏水,それから平安神宮の正面のところ,岡崎公園を越えて,行くところとか,周辺との接点領域というものも非常に重要なポイントになってくるのではないかなと。そうするとやはり周り,敷地外との連続性みたいなものもある程度期待されるようになってくるので,この京都会館単体にとどまらない話題がいっぱい含まれているのではなし、かなというふうに思います。そこらへんに関して,もし御意向なりあれば,お聞かせいただければ,非常にこれはちょっと話がずれるかもしれません。

京都市:
 はい,少し考え方の中で、テーマ設定,それから視点位置,こういったものについて,書き方がまだ少し不足しているのではないかという指捕とともに,今,先生側から御指描いただきました視点,これは今後我々が設計工事をやっていく上での大事な視点として持っていかなければならないというふうに,改めて感じたところでございます。先ほど御指摘いただきましたような,東に向かつての視点でありますとか,各通り,それから疏水,こういったところからの流れ,こういった点はこれまでからも重要視しておりましたし,今後も詳細の設-17-計工事,それから一部中庭につきましては,貸し出すということもあって,このペーパーの中では舗装の仕方とか,緑の作り方,こういったことを検討しますというというふうに書いておりますけれども,その配置の仕方等につきましては,先ほど先生から御指摘のいただいた視点で,さらに検討を進めていきたいというように思います。それからこういう敷地の外の問題といたしまして,7ページの緑の回廊でありますとか,それから新たな賑わいの創出,これは敷地外のことも含んでおりますけれども,先ほど御指摘いただいた視点から再度チェックをするなり,今後の設計を進めていく上での新たなと言いましょうか,引き続きのテーマ設計というような形で提示していきたいというふうに思ってございます。

その4へつづく

■平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-3

2013-07-30 平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-1
2013-07-30 平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-2
2013-07-30 第2回 景観専門小委員会諮問資料(公開用)-「京都市」
2013-07-30 第2回 景観専門小委員会設計説明資料(公開用)-「京都市」
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by 2011-kyoto | 2013-11-11 21:27 | 2013/07
2013-07-30 平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-2
平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-2

その1のつづき


それでは,諮問の資料について,具体的な内容の説明に進ませていただきます。
 まずは1ページ目をお聞きください。申請の概要になります。ページ左側を御覧ください。風致規制につきましては,風致地区第5種地域となっておりまして,さらに,岡崎公園地区特別修景地域というふうになっております。

 当該地における数値基準としましては,建築物等の高さの最高限度については,風致地区条例の適用除外となっておりまして,地区計画において15メートル, 20メートル, 3 1メートルとする範囲が定められています。建ぺい率につきましては, 40%以下又は街区内での建ぺい率が10分の4以下であると認められる場合には,基準に適合するものというふうにされております。緑地の規模につきましては,許可基準において,緑地の規模等の強化がされておvhリりまして,敷地面積に対して10分の3以上又は街区内緑地率が10分の3.5以上あると認められる場合には,基準に適合するものというふうにされております。建物の後退距離につきましては,風致地区条例に規定する許可基準によりまして,道路から2メートル以上,その他の部分はl. 5メートル以上の壁面後退が必要というふうになっております。

 形態意匠に係る許可基準としましては,特別修景地域の許可基準として地区計画への適合が求められておりまして,塀を除く建築物の形態意匠につきましては1つ目,深い庇による流れるような水平感と内外の一体感を生み出す巧みな構成による京都会館のデザイン特性を踏まえつつ,基調となる色彩又は材料を揃えるなどにより,京都会館の近代性と伝統の融合を感じさせる風格と魅力のある建築物と調和すること。2つ目として,公共用空地から見える位置にある建築設備は,修景などにより建築物と調和するよう配慮されていること。という2つの項目への適合が必要になっております。基準への適合については,後ほど7ページのところで御説明させていただきたいと思います。眺望景観の規制については,ページ右側,中ほどに記載のとおりでございます。

 建物概要は,ページの右側下に示したとおりでありますが,申請敷地の面積が13,671. 00平方メートルに対しまして,街区の敷地面積が24, 767. 8 1平方メートルというふうになっております。最高高さは, 30. 81メートルとなっております。また,建築面積につきましては,京都会館だけで8,155.00平方メートルありまして,街区全体の建築面積というのは9,585.66平方メートルというふうになっております。これによりまして,街区全体での建ぺい率は, 38. 70%となりまして10分の4以下の計画となっております。緑地率につきましては,先ほども説明した8ページ目とあわせて御覧いただくとわかるのですが,街区における緑地面積,緑のハッチ風の部分になるのですが,全部で8,854. 04平方メートルということになっておりまして,これによりまして,街区内の緑地面積の割合が, 35. 74%となり, 1 0分の3. 5以上となる計画となっております。その他,延べ床面積,容積率,構造及び用途については,記載のとおりになっております。
 続きまして5ページ目をお聞きください。京都会館再整備の基本コンセプトについて説明をさせていただ、きます。これまでの専門小委員会での御意見を受けて,考え方の整理を行っております。1に基本方針を2で設計コンセプトを記載しております。基本方針としては3つありまして1つ目が現代のホールとして相応しい機能の充実2つ目が京都会館の建物価値の継承と再生,3つ呂が岡崎地域の活性化と魅力の向上の3点を挙げております。それを踏まえた設計コンセプトの詳細について,御説明をさせていただきます。

 まず,全体コンセプトについてですけれども,再整備においては,オリジナルの前川建築を尊重しつつ,既存の建物に新たな価値を上書きすることで,現-6問代の市民ホールとしての魅力を向上させた新しい京都会館を創造していくものというふうにしておりまして,創造に当たっては,全体として保存と改変のバランスに配慮し,また,前川建築を継承しながらも,新しく上書きしていく部分については,既存部分との調和や対比により創造していくものというふうにしております。

 続きまして, 1 9ページの立面CGと合わせてご確認いただきたいと思います。具体的には,既存建物の外観を特徴付けていた大庇を,増築後も四周に配置するとともに,既存の柱,梁及びサッシの割付などの外観意匠を継承し,外壁に用いる素材については,全体で手仕事感のあるものに統一しながら,その色彩を,大庇の下部で既存部分に合わせることで同調的調和を図り,大庇の上部においては,既存部分とは異なる色彩を用いることで、対比的調和を図っています。また,大庇には,単に上と下を分けるというのではなく,建物の壁面に生み出される陰影を保存・継承するとしづ役割が持たされております。機能向上に伴い必要となる空間に対しては,見えてくるボリューム感を抑制するデザインとしつつ,内外の一体感を生み出す巧みな構成を保全・継承することで,全体としての統一性の継承・発展を図っております。

 次に,既存部分の保全・継承についての考え方を説明させていただきます。京都会館の重要なデザイン要素である大庇,バルコニー手摺,スチールサッシ,煉瓦タイル等の汚損部分は,洗浄や改修を行い,創建当初の姿に再現させて,二条通沿いの景観と,ピロティから中庭を抜ける動線による空間構成を引き続き確保するとともに,共通ロビーに代表される新たな機能を新たな魅力として加え,未来に生かして使い続けられるものというふうにしております。また,旧第二ホールの陶板壁画につきましては,建築と純粋芸術の融合を図ろうとする創建当時の精神を今に伝えるものであるというふうに考えておりまして,撤去に先立ち,写真記録によりアーカイブ保存するとともに,可能な限り丁寧な取り外しを行ったうえで,一定規模以上で取り外せたものについては,少なくとも再整備完了までの期間保管することで,今後,資料として活用する可能性を検討することというふうにしております。なお,建築と純粋芸術の融合の精神を継承するため,既存の空間構成を継承するとともに,再整備後も引き続き,芸術作品の設置を行うことというふうにしております。

 続いて,既存部分との調和と対比に関する考え方を説明させてもらいます。これにつきましては,素材による調和,色彩による調和,酉面の庇の3点から説明をさせていただきます。17ページの立面CGと合わせて御確認いただければと思います。素材による調和に関しましては,コンクリート打放し面は,既存に合わせて杉板化粧型枠仕上げとすることで調和を図り,大庇下部の煉瓦タイルや,フライタワーのテラコッタタイルなどについては,手仕事感のある素材を用いることで調和を図っております。色彩による調和に関しては,大庇-7・の下部と上部で考え方を変えておりまして,大庇の下部は,素材だけでなく色彩も既存部分に合わせることで、調和を図っております。大庖の上部につきましては,フライタワーが重くなりすぎないよう,既存煉瓦タイルよりも明るい色彩で,岡崎公園一帯にある周辺建物と不調和とならない色彩を用いることで,既存部分との対比的調和を図っております。西面に設ける水平庇については,機能的には京都会館に新しく付加される搬入機能の向上を支える重要な要素であるというふうに考えております。そのデザインについては,先ほどのとおりなのですが,大庇の下部においては,既存部分との調和を前提に考えていることから,この水平庇も,既存部分がもっ水平性に調和するよう軽やかな意匠とし,また,疏水に面した印象的な立面が暗くならないよう,ガラス素材とすることで自然光を取り込む計画と,既存部分との調和を図っております。

 それでは,高さとボリューム感を抑制するデザインについて説明をさせていただきます。5ページの方にお戻りください。5ページ右下の部分になるのですが,増築する第一ホールのホワイエ・客席部分の屋根は,マンサード屋根とすることで視界の圧迫感を抑制するデザインというふうにしております。また,フライタワーにつきましては,壁面を縦リブで分節することにより,横方向への広がり感を抑制してさらに頂部で水平方向に分節することで高さ方向への伸びを抑制するというデザインにしております。

 続いて6ページ目をお聞きください。フライタワーの外壁仕上げについては,大小2つのスケールで検討を行っておりまして,大きいスケールの検討として面の分割について検討を行っており,小さいスケールに関しては,仕上げの質感や断面形状についての検討を行っております。結果として,素材は手仕事の風合いが感じられるテラコッタタイルに,紬薬の有無については,素材の表面テクスチャーにゆらぎを与えるため,施紬としています。検討においては,スケッチや実物サンブロルを用いて検討の方を行っておりまして,茶系統の色彩を採用することで,岡崎地域の風致の向上とより良い景観形成への寄与を図っております。また,項部のPC部分につきましても,下のテラコッタタイル部分同様,素材感やゆらぎといった表現を踏襲するために,研出し加工として,表面保護材を施すことにしております。

 なお,壁面のリプにつきましては,壁面仕上げ材と同素材で,資料に記載の形状を考えているのですけれども,今後の施工段階において,試作品により現地での見え方などの検証を行うというふうに考えさせていただいています。追加を含めた素材サンプルの作成期間を確保しながら,製造者や詳細の寸法などについて検討を進めていきたいというふうに考えております。

 最後に,内外の一体感を生み出す巧みな構成について説明の方させてもらいます。このデザイン特性を踏まえる代表例となる共通ロビーについて説明の方をします。再整備を行う共通ロビーには3つの目的があり,現代のホールに凶8・不可欠な開演前や幕開の休憩中にゆったりと過ごせる内部ロビーとして整備すること,各ホールと旧会議棟部分を内部空間でつなげること,開館期間中であれば自由に立ち入れる空間として,様々な文化芸術にふれられる機会を提供する公共空間として整備することが求められております。

 デザインについては,既存部分を包むような透明感の高い繊細なものとするため,中庭に面した部分にある既存バルコニーと手摺をガラスのカーテンウオールで包み内部化を図ることで,内部空聞から中庭や東山への眺望を確保するほか,外部から見ることができたバルコニ一手描による特徴的な水平性の継承を図っております。さらに実施設計におきましては,より透明感を確保するために,意匠ですとか素材,構造の検証を行い,ガラスを支える方立が繊細に見える割付の方に変更の方を行っております。設計コンセプトとしての説明は,以上になります。

 続きまして7ページをお開きください。それでは,当該地に係る保全すべdき風致や緑化に関する考え方と,建築物の形態意匠に関する考え方を説明の方させていただきます。

 まず,計画地に係る保全すべき風致について説明します。計画地が位置する関崎・南禅寺地域については,京都疏水の開設を契機に周辺の市街化と京都の近代化が進んで、いった地域であり,社寺などにより歴史的環境を醸し出している地域であるとともに,京都の近代化の一翼を担ってきた地域でもあります。特に岡崎公園一帯は,わが国でも有数の文化が蓄積した地域であり,平安神宮や京都府立図書館,京都市美術館などの歴史の重厚性を感じさせる建築物と,琵琶湖疏水や神宮道,二条通などの水と縁に彩られた広々とした空間により優れた都市景観・環境が形成されているというふうに位置付けられております。

 このため再整備計画においては,既存樹木で構成される広々として緑豊かな通り景観や,都市における自然的景観を維持するため,道路及び琵琶湖疏水に面した既存樹木を保全し,充実することとしています。また,東山を背景として,広々としたオープンスペースで構成されたスケールの大きな都市空間が既に形成されており,この優れた都市景観を保全継承し,さらに地域の賑わいの創出に向けた再整備を図っております。あわせて,これらの優れた都市景観・環境を生かした地球温暖化対策を推進する計画となっています。

 続きまして2ページの右側の挿絵とともに確認いただけたらと思います。緑化に関する考え方ですけれども,既存樹木の保全につきましては,疏水沿いのサクラ並木,二条通沿いのケヤキ並木を保全し,疏水沿いにあるトイレの撤去跡には,ソメイヨシノの補植を行います。中庭に面する京都市美術館別館の南側の生垣と中庭にあるシンボ、ル樹につきましては保全を行うとともに,前回の委員会での御意見を踏まえまして,西面にあったナツヅタが,建築物とともに歴史の重厚性を感じさせる景観を形成してきたというふうに考え,西面に植-9-栽可能スペースを設けナツヅタによる景観の復元を念頭に,今後,詳細の検討を行うことというふうに考えております。

 街区全体で一体感を感じられる緑化について説明します。街区内での縁の連続性を確保するため,既存樹木の保全・充実に加え,京都会館と美術館別館との聞の空間を段状に植栽を行い,会議棟東側にあるプレハプ小屋を撤去した跡には,低木や芝生等の植栽を行います。また,街区内での回遊性のある動線除去の回廊」を確保するために,神宮道で予定されている歩行者専用化によって創出される賑わいとをつなぐ動線の確保L 会議棟東側で計画されている賑わいとつなぐ動線の確保を図っております。この「緑の回廊」は東側に隣接する公園が中心となることに留意し,この公園と隣接する箇所は,公題視!Jからの視線の広がりを確保するため,中木の生垣を撤去し,低木や芝生に植え替えを行います。今後の詳細設計においては,東側に隣接する公園との一体感と連続性の確保が重要となるため,これから進んで行く周辺計画の進捗を見ながら,ランドスケープの専門家の意見を参考に取り組んでいくというふうにしております。

 地球環境に配慮した温暖化対策等につきましては,京都会館の屋上を禄化スペースとして捉え,増築部分の大庇上及び既存棟南西部には屋上緑化を配置し,可能な限り緑化空間の創出に努めております。また,中庭をはじめ,それ以外の場所においては,例えば,御池通沿いに見られるような市民や事業者との協働による緑化に努めるなど,その他の手法により,来場者に親しまれるような緑化を図っていきます。また,水循環の低速化,都市洪水の抑制につながる雨水貯留槽を増築部の地下に設けるとともに,湧水,井水についても雑用水として利用する計画になっております。中庭につきましては,完成後に賃貸しされることが決まっているのですが,床の仕上げについては,意匠性とオープンスペースとして必要になる機能性,浸透性等の機能性のバランスを考えながら,詳細の決定を行っていきたいというふうに考えております。最後に,建築物の形態意匠に関する考え方について説明させていただきます。今回諮問させていただ、いている計画については,既存建物の外観を特徴付けていた大庇を増築後も四周に配置するとともに,再整備を行う共通ロビーにおいては,透明感の高い繊細なものとするためガラスのカーテンウオールで、覆うなと京都会館のデザイン特性である,深い庇による流れるような水平感や内外の一体感を生み出す巧みな構成の継承を図っていること,基調となる色彩又は材料について,既存部分と揃えるなどの工夫を図っていること,地上付近の高さに建築設備を設けない計画となっており,建築設備は,既存建物の屋上及び増築建物の屋上部分に設ける計画としている。増築部の屋上については,屋根に因われており,それ以外の箇所は3方ないし4方をアルミルーパーによって修景を図っているということ,その他,建物価値継承委員会から提言された内容を再整備計画に反映することで,京都会館の近代性と伝統の融合を感じさ-10-せる風格と魅力のある建築物としての調和を図っていることから,冒頭で説明した,許可の基準及び保全すべき風致等の考え方に合致するものであるというふうに考えておりまして,協議の成立を考えております。

 最後に,景観シミュレーション, 2 5ページ目以降なのですが,御確認ください。各シミュレーションの結果からですけれども,シミュレーションの結果につきましては,フライタワーの色彩が落ち着いた茶系の色彩となっていることで,より突出感のない,周辺と調和している印象を受ける結果になっているというふうに考えております。本件計画における建築物の形態,素材,色彩等の意匠が,計画敷地だけでなく岡崎公園一帯を含む周辺の風致との調和が図られているというふうに考え,風致の維持に支障がないため協議を成立させたいというふうに考えております。資料の説明につきましては以上となります。御審議のほど,よろしくお願いいたします。

■平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-2

2013-07-30 平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-1
2013-07-30 第2回 景観専門小委員会諮問資料(公開用)-「京都市」
2013-07-30 第2回 景観専門小委員会設計説明資料(公開用)-「京都市」
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by 2011-kyoto | 2013-11-11 19:01 | 2013/07
2013-07-30 平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-1
平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-1
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■委員長:
 はい,それでは始めさせていただきます。議事に入ります前に,本日の委員会の議事録につきまして,誠に勝手ですけれども,議事録署名人をこちらから指名させていただきたいと思います。本日の議事録署名人につきましては,森本委員と門内委員にお願いしたいと存じますが,よろしいでしょうか。

(両委員了承)

■委員長:
ありがとうございます。それでは,森本委員,門内委員に議事録署名をお願いしたいと存じます。

【京都会館再整備に関する風致地区条例第2条第3項による協議について(諮問)】

■委員長:
 それでは,本日の議題に入ります。諮問案件の一つ目京都会館再整備に関する風致地区条例第2条第3項による協議についてjこれを担当課から御説明を願いいたします。

○京都市:
 それでは,私から説明させていただきます。座って説明させていただきます。それではさっそくですけれども,京都会館再整備工事について説明をさせていただきます。
 本件は,これまで景観専門小委員会において,平成24年6月4日に第1回目の事前協議を,平成25年3月26日に第2回目の事前協議を,本年6月11日に第3回目の事前協議を行ったものです。このたび,風致地区条例に基づく許可の申請がされましたことから,本件計画について,風致地区条例第2条第3項に基づく協議を成立させることについて,美観風致審議会にお諮りするものでございます。
 前回3回目の事前協議では,設計に関するコンセプトがわかりにくい,緑化に関する考え方がわかりにくい,フライタワーのデザインについて,表現や説明がわかりにくいという,大きく3点の御意見をいただいておりました。これらにつきましては,諮問資料の5ページから7ページにおいて,考え方を記載するとともに,その他,立面CGの作成も行っておりますので,詳細については資料を交えて,後ほど御説明させていただきたいと思います。
 資料の構成につきましては,諮問資料と設計説明資料に分けて準備しておりまして,諮問資料は,諮問に必要となる事項及び事前協議時の資料の中から,諮問に必要となる事項について抜粋や要約によりまとめたものとして構成しております。その他,今まで事前協議時に提出してきた資料については,設計説明資料としてまとめさせていただいております。本諮問におきましては,諮問資料について説明させていただこうというふうに考えております。それではさっそくですが,資料の説明に移らせていただきます。
 資料の表紙をめくっていただきますと,目次になっております。続いて1ページ目をお開きください。申請概要となっております。詳細につきましては後ほど御説明をさせていただきます。
 続いて2ページ目をお開きください。付近見取図になっております。申請敷地を赤枠で,街区を緑枠で囲っております。 3ページ目をお開きください。景観規制図を記載しております。左側が風致地区及び景観地区を示しておりまして,右側が近景デザイン保全区域及び遠景デザイン保全区域を示しております。
 4ページ目をお聞きください。地区計画の概要図になっております。本件計画につきましては,左側中ほどのB地区内というふうになっております。
 5ページ日をお聞きください。京都会館再整備の基本コンセプトを記載させていただいております。
 次の6ページ目とあわせて,詳細については後ほど御説明をさせていただきます。
 7ページ目をお聞きください。岡崎地域の風致に関する考え方についてまとめております。これにつきましでも詳細については後ほど御説明をさせていただきたいというふうに思います。
 8ページ目をお聞きください。街区内の緑化部分を図面化したものになります。緑色のハッチング部分が緑地を示しております。
 9ページ目をお聞きください。9ページ目は配置図兼1階平面図となっております。
 10ページ目をお聞きください。2階平面図です。
 11ページ目をお聞きいただきますと3階の平面図になっております。
 12ページ目をお開きください。4階の平面図です。後ほど御説明しますが,濃い緑色の部分が,架台による屋上緑化部分を示しておりまして,その他,屋上での縁化可能スペースを緑色のハッチングとして示させていただいております。続きまして,
 13ページをお聞きください。5階以上の平面図となっております。
 14ページ目をお聞きください。14ページ目が地下1階の平面計画図です。
 続きまして15ページ目が地下2階の平面図というふうになっております。
 16ページ目をお聞きください。16ページ目からが立面CGになります。16ページ目が東面になります。立面CGにつきましては,前回の専門小委員会での御意見を踏まえて新たに追加した資料になります。立面でのプロポーションですとか,建物の陰影について,よりイメージしやすい資料となっております。
 17ページ目をお聞きください。同じく立面CGの西面になります。
 18ページ目をお開きください。こちらが立面CGの南面になります。
 続きまして19ページ目をお願いいたします。19ページ目が立面CGの北側からのものになります。続きまして20ページをお聞きいただきますと, 20ページについても,北面からの立面CGになるのですが, 20ページには,隣接する京都市美術館別館を加えたものとなっています。
 21ページ目をお願いいたします。21ページ目からがパースになります。21ページ目は正面南側1,二条橋からのパースを添付させていただいております。
 続きまして22ページ目をお願いいたします。22ページは北西側,冷泉橋からのパースになります。
 23ページ目をお願いいたします。ピロティから中庭方向のパースに添付させていただいております。
 続きまして24ページ目をお聞きください。中庭から西側を望んでおります。共通ロビ一方向のパースとなります。パースについては4枚を添付しておりますが,前回までにお示しさせていただいた,その他のパースにつきましては,設計説明資料の方に添付させていただいております。
 25ページ目から30ページ目以降が,景観シミュレーションになります。前回お示しした資料から一部修正を行っております。修正個所としましては,各シミュレーションにおいて視認できるものを諮問資料として添付をさせていただいておりまして,視認できないとしていたものは,原則として設計説明資料として添付するように構成の見宜しを行っております。また,専門小委員会での御意見を踏まえまして,フライタワー外壁の色彩についても,より近いものとなるよう印刷の時の補正を行っております。
 26ページ目をお聞きください。近景デザインに関しての各視点場からのシミュレーションです。後ほど出てくる,28ページ, 29ページとともに,前回での御意見を踏まえて,現況と再整備後の写真の視野を整合させるように修正を行っております。
 27ページ目をお願いいたします。遠景デザインに関する,各視点場からのシミュレーションになります。
 続きまして28ページ目をお願いいたします。28ページ目につきまして,視点について前回お示したものと特に変わってはおりません。
 続いて29ページ目をお願いいたします。29ページ目ですが,左側の平安神宮に関するシミュレーションなのですが,一部前回お示ししたものから視る方向の修正を行いまして,前回は視認できないとしていた角度になったのですけれども,今回は修正を行いまして,視認できる角度でのシミュレーションに修正を行っております。
 続いて30ページ目をお願いいたします。中景に関するシミュレーションになります。視点につきましては,前回お示したものと変わってはおりません。
2へつづく

■平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-1

2013-07-30 第2回 景観専門小委員会諮問資料(公開用)-「京都市」
2013-07-30 第2回 景観専門小委員会設計説明資料(公開用)-「京都市」
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by 2011-kyoto | 2013-11-10 00:25 | 2013/07