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2013-06-15 京都市長宛ての意見書(日本ICOMS第14小委員会)-「JAPAN ICOMOS INFORMATION no.3/2013」
京都市長宛ての意見書-「日本ICOMS第14小委員会

6 小委員会報告

・第14小委員会(20世紀建築)

3月末の「京都会館外周部記録調査報告書」受領をうけ(回覧)、京都市への意見表明の最終原案が、苅谷主査および山名理事より、以下の通り、提示された。理事会として、これを承認し、本日付け(2013年6月15日付け)で京都市に送付することとなった。
以下、京都市長宛ての意見書。

2013年6月15日
京都市長 門川大作様
(担当文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課)

日本イコモス国内委員会委員長 西村幸夫
第14小委員会主査 苅谷勇雅

京都会館再整備について

平素よりイコモスの活動を御理解くださり厚くお礼を申し上げます。
本小委員会から提出した質問事項(平成24年9月26日付け)に対しての回答(平成24年10月9日付け)のなかで、「①素材及び部材の再利用拡大を検討するための調査(具体的には第一ホール北側部分の手摺に第一ホールの既存外部手摺の再利用を検討)」、「②解体工事を通じた記録報告書の作成」を実施し、「その結果について、できる限り尊重、実現を図ることとする」とありました。

今般、「京都会館外周部記録調査報告書」を受領し、上記の内容を確認しました。本小委員会の意向を尊重し、真摯に取り組んでいただけたことに対し、敬意を表するとともに感謝申し上げます。この報告書をふまえ、京都会館再整備において竣工に至るまでの実施設計、施工の段階においても調査結果の内容が反映され、それぞれの素材および部材の再利用拡大、またその再現が合理的な判断に基づき行われるよう、お願い申し上げます。また、その後の経過について本小委員会に報告いただけることを併せてお願い申し上げます。

 再整備計画が京都会館の文化財としての価値に対して「取り返しのつかない害を及ぼし、美と調和を破壊する」とするISC20C国際学術委員会による見解の論拠を、第14小委員会において、再整備計画の経過を含めて精査してまいりました。その結果、今回の議論の困難さと複雑性は、京都市として京都会館の包括的な文化財としての価値を認めつつも、京都会館再整備の議論を始めるまえに、その価値の所在を具体的に明示しなかったことに起因していると判断するに至りました。

 そのため、京都会館の建物価値の議論において、継承すべき価値が部分的なものに留まり、京都会館のインテグリティ、総体としての価値継承の議論が不明瞭なものとなっています。新たな要求性能に応えて京都会館が存続し続けることはリビングヘリテージの観点から評価するべき点ですが、2011年6月に策定したマドリッドドキュメントに照らし合わせてみても、京都会館のインテグリティ、総体としての価値の担保は経緯を精査する限り証明されているとは言い難いものとなっています。

 戦後に竣工したものも含む20世紀建築遺産の存在を京都市内には確認することができます。そのなかで京都会館のような戦後に竣工したものの多くは、ある一定の文化財的な価値が認められているものの、国際的な基準に照らした価値規定がされていないものが多く存在します、この観点から20世紀建築遺産リストを作成し、それぞれの価値を具体的に規定することが重要であります。

 京都市におかれましては、前頁に示した京都会館再整備に対するお願いと共に、本件リストの作成を迅速に行うことをお願い申し上げます。

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■京都市長宛ての意見書(日本ICOMS第14小委員会)-「JAPAN ICOMOS INFORMATION no.3/2013」

2013.09.05 発行 INFORMATION / JAPAN ICOMOS <9期3号>
日本イコモス国内委員会 インフォメーション誌 リスト

2012-10-09 第14小委員会質問状に対する京都市の回答-「京都市」
2012-09-12 「イコモス意見書」及び日本イコモス国内委員会の見解に対する本市の対応-「京都市情報館」

日本イコモス第14小委員会-リビング・ヘリテージとしての20世紀建築の保存・継承に関する課題検討
京都会館再整備計画に関する検討

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2011-06-24 「京都会館再整備基本計画」の策定について-「京都市情報館」
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2011-12-26 京都会館のホール利用団体等に対する再整備事業説明会の実施について-「京都市情報館」
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2012-09-08 日本イコモス国内委員会理事会に設置されている小委員会-「日本イコモス委員会」
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by 2011-kyoto | 2014-01-04 21:59 | 2013/06
2013-01-08 平成25年1月 くらし環境委員会(第17回)-01月08日-17号-「くらし環境委員会」
平成25年1月 くらし環境委員会(第17回)-01月08日-17号

○委員長(中野洋一) 
 本日は,京都府立大学大学院の宗田好史教授を本委員会の参考人としてお招きいたしております。
 先生,今日はお忙しい中,また御多用のところ,御出席いただきましてありがとうございます。当委員会では,年間テーマとして,文化首都京都ということで,その文化振興策,また,それに関わる取組等を,各都市,また委員会の議論を深めるなど,そういった取組を進めてきております。本日,併せて世界遺産条約40周年という風なところで,これから文化振興策,特に世界遺産をどう活用していくのか,どう活性化させていくのか,こういった部分についても議論を深めていきたいという風に思っているところでございます。といったこともございまして,今日,宗田教授にお越しいただいたところでございます。
◎ 参考人(宗田好史)
どうも皆さん,明けましておめでとうございます。御紹介いただきました京都府立大学の宗田でございます。今日は,委員長から御指示ありましたように,40周年記念事業を中心に幾つかのお話をさせていただきますが,まず,その成果と意義ということであります。それから,併せて,古都京都の文化財ということで,現在,宇治,大津をまたぎ17の文化遺産が登録されておりますが,京都市では,私の存じ上げているところでは,その追加登録に向けた動きをされています。この追加登録を目指しておられるということと,今回,この40周年記念事業を招致したことというのも決して無関係ではございませんので,そのことを含めてお話をし,さらに,今,委員長御指摘になりましたように,この世界文化遺産を京都のまちづくり,文化振興にどう活用するかということに関しまして,実際,今,京都市は,日本国内にある文化遺産,自然遺産を含めた自治体のトップと言ってもいいような,世界文化遺産地域連携会議ですとかを門川市長が務めておられると。それから,国際的には世界遺産都市機構というのがございまして,その会員でもありますし,それから,皆さんよく御存じの世界歴史都市連盟の議長国,議長市も務めております。そういうことを含めて,それがどう文化首都とつながっていくかというお話をさせていただこうと思います。

私どもイコモスの方で取り組んだイベントがありまして,これは,本会議の前の週末に,プレ会議としまして専門家のための会議を開きました。それからもう一つ,次のページにあります公開シンポジウムを開いたわけですが,このテーマは,合意形成に果たす地域社会の役割,それから,持続可能な文化遺産保護のための地域社会の役割ということで,そこに書きましたユッカ・ヨキレットさん,スーザン・デニアさん,パオラ・ファリーニ先生を呼んでという会議をしたんですが,この専門家のことを簡単に説明しますと,ユッカ・ヨキレットさんというのは,ユネスコのローマ・センターといいまして,世界中から専門家を呼んで文化遺産の修復のトレーニングをする組織がありますが,そこの所長,副所長を務められた方で,いわゆる歴史都市の保存ですとか文化財建造物の保存に関わって,どういう市民参加ができるかということを今回のテーマで本会議の中でも御報告された方です。

 スーザン・デニアさんというのは,イギリスのナショナル・トラストですとか,それからイコモス・イギリスの事務局長を務めておられますが,ユネスコの世界遺産委員会の評価委員会の委員長で,それぞれ遺産の評価をイコモスの専門家が担当して世界遺産委員会に報告することをしますが,その最終の文章をまとめる方です。

 ですから,この2人が将来京都の追加登録うんぬんに関しても深く関わってくることは間違いないわけでありまして,よく世界中から招かれているお二人であります。京都が今後世界遺産の追加登録もありますし,それから,モニタリングと言いまして,10年置きに今どういう状況でそれが守られているかということをユネスコに報告する義務があるんですが,その仕事をしていく上でも評価をしてくださる方なので,実態をよく見ていただこうということであります。当然地元から京町家再生研究会の小島さんですとか,宇治の萬福寺で開催したものですから,お茶屋さん,通圓の通円亮太郎さんに来ていただくということをしました。
 もう時間がなくて申し訳ないんですが,この四つの変化というのが我々文化遺産の世界では言われています。文化財の定義,社会における文化財の役割,文化財の意味,それから,そのための管理方法です。昔は記念物だけでよかった。鳥居だけでよかった,平安神宮だけでよかった。しかし,今は景観,岡崎の文化的景観という。昔は本願寺だけでよかった。今は京都の町家街区という。それから,建造物だけでよかったのが市街地全体,遺跡だけでよかったのが歴史的環境という,全体のことであります。今,その文化財の定義が広がってくると,その文化財の管理の方法も,指定から今は選定とか登録とかというのに広がっていきますが,さっき言った文化財行政の分権化,その地域性をどう重視した地域に合った形を残すかということを,今,京都でもやっていますから,その京都を彩る建造物,庭園というのが話題になる。これは正に地域性の重視。それから,部分的保存が統合的な,遺跡中心で緊急保護的に守るのがより戦略的に,技術的問題が哲学的というように広がってきました。この中で,社会における文化財の役割というのが,昔は平安神宮を造って国民的な統合をする,皇国史観だ,天皇のために死ねよと,こう教えていた。今はそうじゃなくて,日本は文化的な多様な国なんだと。京都というのは,幅広い文化を持っている,その文化のリソースであって,そこから新しい創造的な活動が生まれてくる場所だということを言いたいわけですね。だから,当然,国家じゃなくて地方自治体の責任は重くなる。だから,大学の先生が威張って権威主義的にこの文化財を教えるんじゃなくて,民主化とか市民参加が必要になる。だから,文化財の専門家というのは,歴史を知ってりゃいいというんじゃなくて,ファシリテーター,まちづくりのコーディネーターというのが必要となる。多様な学問分野だとか経営能力がというような大きな,これは決して私が作ったものではなくて,EU,ヨーロッパ連合の文化財行政が作っている英語のスライドを,今,翻訳してここで使っているだけですが,正にぴったし京都にはまる。だから,景観まちづくりセンターもある,だから,いろんな文化財の市民活動があるという状況になっていまして,そのヨーロッパの歴史都市で起こっていることが,丁度日本の意義にも関わってくる。

 この中で,例えば京都は産業遺産をどう取り扱うか。琵琶湖疏水だけでいいのか,それが本当に言いたいのか,創造都市ということを語るときに琵琶湖疏水が産業遺産なのか,もうちょっと考え方はあるんじゃないか。岡崎の京都会館が問題になる。戦後建築と言ったときに,岡崎の京都会館だけなのか,それはドコモモの先生たちが叫んでいるだけだろう,もう少し幅広く捉える戦後建築,戦後の京都ということを世界に向けて発信するとしたら何なのという議論,こういうようないろんな議論が広がってくるわけですね。

 これは読んでいただければいいんですが,20世紀と今の日本では違う。鉄道,高速道路を造っていた時代とこの新景観政策を実施した後では,明らかに都市モデルが違う。景観保護,景観整備を選択したことで,失うものもあったかもしれない。しかし,手に入れたものが多い。今更高速道路,高層ビルを造るという時代じゃないだろうと。だから,正にその未来への視点を持ったときに,我々が過去の文化遺産をどう理解するかということは,市民的な議論ももちろん重要ですし,今の市民の皆さんがどこに何を求めているかということを理解することが必要になります。

 これはスライド,資料に入れていないんですが,是非御理解いただきたいのは,これが京都市の観光のデータです。よくお見せするものです。1975年まで増えていたのが,25年間ずっと停滞して4,000万人を超えられなかった。それが2001年以降急速に増えて5,000万人になっているわけですね。これは有名な話なんですが,今,京都に来る観光客は中高年ばかりです。これは下から10代,20代と上がってきますが,70年代には20代があんなに多かったのが,今,40代以上,50代,60代がこれだけ膨らんでいる。大問題はこれです。女性が多いんです。美しい,正しいというスライドを先ほどお見せしましたが,何で京都が美しくなきゃいかんかといったら,京都に来るお客さんの7割が女性,それも中年なんですね。その方たちが健康を求める,正しさを求めるという状況になっている。そういう中で,京都の美しさ,京都の文化というのをどう訴えていくかということは非常に大きいです。その女性の感覚でいくと,この21世紀の日本人像,新しい物を欲しがらないほどに成熟した,たくさんの物を欲しがらないほどに豊かになった。自分のため,愛する人のためだけでなく,みんなのために尽くしたいほど幸せになった。こういう大きな価値観の転換が起こっているんです。これはもう東京型の開発モデルではない。京都型のモデルというのが絶対あるはずなんですね。そこに暮らしと環境をどう考えていくかという大きな課題があって,正にこのくらし環境委員会で文化遺産を扱っていただくと言うか,文化遺産を考えていただくと非常にありがたいことであります。多分ここに,つまりほかの委員会の悪口を言うつもりはないですけど,実はここに意外と京都の未来を開いていく鍵があって,ここから京都経済が新しく変わっていくということがあるかもしれないと思うんですね。

 ですから,とても1回でお話できるような内容ではありませんでしたが,世界遺産を取り巻く状況が今変わっているということと,それが専門家を含めて世界遺産委員会の各国の代表部の意見で,それはやがて創造都市に行き着く,それはやがて経済発展に行き着く方向が見えてきている。京都は景観政策もやっている,観光政策もやっている。実にいいポジションにいる。だからこそ日本一になれるということがはっきり見えたと。それを是非これから京都の戦略にしていくということが重要ではないかと思っております。
 すいません,御清聴ありがとうございました。時間をオーバーして大変申し訳ありませんでした。どうもありがとうございました。御清聴ありがとうございました。

■平成25年1月 くらし環境委員会(第17回)-01月08日-17号-「くらし環境委員会」
京都市会会議録

2012-11-03 日本イコモス国内委員会公開専門家会議での京都会館問題への言及について
2012-10-13 日本イコモス国内委員会委員長と第14小委員会委員のみなさまへ-「京都会館を大切にする会」
2012-10-13 日本イコモス国内委員会によるISC20C委員長へのレター-「日本イコモス国内委員会」
2012-09-10 京都市長宛:京都会館再整備計画への見解と委員会設置のお知らせ-「日本イコモス国内委員会」
2011-06-01 QC3|07 宗田好史「「保存再生」から見える地域、人々の動き」 -「タウンとアーキテクト」
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by 2011-kyoto | 2013-09-13 21:11 | 2013/01
2013-04-30 富士山、世界遺産へ=諮問機関が条件付き勧告―鎌倉は不登録、6月決定・ユネスコ-「時事通信」
富士山、世界遺産へ=諮問機関が条件付き勧告―鎌倉は不登録、6月決定・ユネスコ

時事通信 4月30日(火)23時39分配信

 文化庁は30日、「富士山」(山梨、静岡両県)について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)が世界文化遺産に登録するようユネスコに勧告したと発表した。三保の松原(静岡市)を除外することが条件。一方、イコモスは「武家の古都・鎌倉」(神奈川県)は世界遺産にふさわしくないとして「不登録」と勧告した。

 ユネスコは、6月16日からカンボジアのプノンペンで開かれる世界遺産委員会で登録の可否を審議する。登録勧告には従うのが通例で、富士山の登録が正式決定する見通し。
 日本単独の推薦案件で「不登録」が勧告されたのは初めて。
 日本が推薦した文化遺産では、2004年の「紀伊山地の霊場と参詣道」まですべて「登録」勧告だったが、07年に石見銀山(島根県)、08年に平泉(岩手県)がそれぞれ「登録延期」とされた。
 石見銀山は世界遺産委員会で一転して登録されたものの、平泉は勧告通り登録延期に。再申請し、構成資産の一つを除外する条件で11年に登録された。富士山でも、昨年現地調査したイコモスが、構成資産のうち三保の松原を外すよう要請していた。
 推薦理由で、富士山は信仰の対象と芸術の源泉となった名山としての価値を、鎌倉は武家政権が発足し茶や禅といった独自の武家文化を生み出したことを訴えている。
 国内の世界遺産は現在、自然遺産4件、文化遺産12件の計16件。昨年ユネスコに推薦書を提出した「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県)は、来年審査される。 

■富士山、世界遺産へ=諮問機関が条件付き勧告―鎌倉は不登録、6月決定・ユネスコ-「時事通信」

イコモス(ICOMOS)
2012-08-26 京都市長宛:「イコモス意見書」京都会館再整備基本設計に対する意見書-「ICOMOS ISC20C」

静岡県 世界遺産推進課
富士山を世界遺産にする国民会議

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by 2011-kyoto | 2013-04-30 00:00 | 2013/04
2012-12-03 リビング・ヘリテージとしての東京駅-田所辰之助-「10+1 web site」
リビング・ヘリテージとしての東京駅──建築保存における「インテグリティ」の指標をめぐって
田所辰之助 日本大学准教授
東京駅に集う無数の人々。丸の内駅舎のファサードや南北ドームに向けられた視線と頭上にかざされたカメラや携帯。夜になってもこの様子は変わらない。ライトアップで照らし出された新東京駅の姿に人々は嘆息しているかのようだ。日本の国家的、歴史的建造物にこれほどまでに人々が参集し、その完成を愛でている姿は見たことがない。こうした光景がかつてあったとしたら、いつ以来のことになるのだろうか。
基本設計から数えて9年、免震レトロフィットなどの高度な現代技術が投入され、また数々の分野の職人たちがその持てる技を競った。東京駅に眼差しを送る人々はたぶん、このことを知識としてでなく実見のなかから嗅ぎ取っているのではないだろうか。
古びた感じはむしろしない。光を反射させ輝く銅板葺きのドーム、外装のレンガは新しく初々しい。印象はあくまでも軽やかだ。建築のことをさほど知らない人々であっても、設計や工事に携わった人々の誠実なる仕事ぶりやその精度について、なんらかの想いを受け取りながら無意識のうちにもそれを見極めているのではないだろうか。
復原の精度

こうした「精度」の感覚はどのような設計、工事のプロセスを通じてもたらされたものなのか。たとえば外装をいろどるレンガタイルは、もともと均一なものではなく色むらがあった。それは、1914年の創建時、大量のレンガを複数の窯で焼かざるを得ず、原料の土や焼成温度がそれぞれの窯で異なってしまうからだった。現代ではもちろん、すべてのレンガを均質なものに仕上げることが可能だ。だが今回の工事では、少量ずつ条件を変えて焼成させ、あえて色むらをつくり出すための試行錯誤がなされた。また銅板葺きの屋根では、寺社建築の屋根工事に長く携わってきた熟練技術者を招聘し、板金加工の実物モデルを作成して職人たちが現場で複製する、という方法が取られたという。三次元曲面の立体的な加工に、施工図を介した従来の工法では限界があったらしい★1。
また、レンガの赤色と対照をなして白いサッシュが外観に優美さを醸し出す窓のデザインも、今回の工事で原設計に近いものに復原された。オリジナルは木製建具だったが、空襲で焼失し戦後はスチール製サッシュとなり割付も元とは異なるものだった。それを今回、アルミサッシュに換え当初の割付に復原した[写真1]。
いずれの部位においても、共通しているのは、原設計に対する敬意と誠実さのようなものだろう。また、それを実現するにはオリジナルの材料や遺された設計史料等のドキュメントに対する徹底した調査が不可欠だ。このような設計のあり方を示す指標に「インテグリティ(Integrity)」という言葉がある。正直さ、清廉、規範などの意味をもち、また一方で、完全、統合、ひとつにまとまっていること、などの含意がある。原設計に対し正直に復原され、そのプロセスが規範に則っていて、その結果オリジナルの価値がひとつの建造物のなかに一体的なものとして継承されている状態、を示しているのだろう。ユネスコの諮問機関であるイコモス(国際記念物遺跡会議)でも謳われ、建築の保存を考える際の価値指標として用いられるようになった。
リビング・ヘリテージとしての文化遺産

インテグリティという指標が必要とされた背景には、建築の保存を考えるとき、あくまでも建物を使い続けながらその歴史的価値を継承していきたい、という問いかけがあったはずだ。本来であれば、ひとつの時代のメルクマールとなるような重要な建築の場合、その建築史的価値を考えれば凍結して保存する、というのが理想だろう。だが、時間の流れとともに当初の機能は失われ、時代に即した新機能への変更が望まれることも多い。環境制御、耐震性、安全性など現代的な建物性能を満たすことも要求される。建設当初の材料がすでに入手できなくなっていて、その代替が必要になることもある。リビング・ヘリテージ(生きた遺産)として文化遺産を活用していくためには、当初の姿のままであることを前提とするオーセンティシティ(真正さ、本物の価値)だけを唱えていても対応できない事例が見られるようになってきたのである。ユネスコの世界遺産条約(1972年)では、意匠、材料、技法、場所の4つの項目について、そのオーセンティシティを遵守することが定められた。だが、現実はより多様で複雑さを増してきていて、柔軟な対応が求められている。
筆者も司会・主旨説明の立場で参加した、今夏の日本建築学会大会(名古屋大学)でのパネルディスカッション「モダニズム建築の評価−保存のコミュニケーションをめぐって」でも、このインテグリティについてさまざまに議論が交わされた。このとき話題になったのが、イコモス20世紀遺産国際専門委員会によるマドリッド・ドキュメント(2011年6月)である★2。これは、建物に対しなんらかの手を加え保存を図る場合の基本理念を明文化したもので、今後のリビング・ヘリテージのあり方を考えていく際の指針となる内容をもつ。このなかでは「適切な方法論に基づく保存計画」が謳われ、「変更度合いの許容範囲の設定と確立」も求められている。だが、実際にその範囲は、と考えると難しい。原設計に対し、どこまで手を加えていいのか。その範囲を一般化することなど、はたしてできるのか。
「インテグリティ」を保障するもの

このパネルディスカッションでは、東京駅の設計・監理に中心的な役割を担った田原幸夫氏(ジェイアール東日本設計事務所)もパネリストとして参加され、この問題について見解を示した★3。「ミニマム・インターベンション(minimum intervention/最小限の手の加え方)」の考え方や、デザインは変えずに建物性能をグレードアップさせること、新たに付加した部分は原設計と判別可能なデザインとすること、保存部分以外を使って建物性能を確保する、などの考え方が紹介された。東京駅も基本的には、こうした手法にしたがって設計されていることがわかる。復原壁と新設壁とは目地の扱いが異なり、その違いが判別できる。南北ドーム内部の柱より下の部分は、当初の設計を採り入れながらも新たなデザインが加えられている。そのため、柱頭や柱をつなぐ飾り梁には「2012年」の文字が刻印された[写真2]。
また、マドリッド・ドキュメントでは、保存活動のための責任者の明確化や専門家グループの役割が重要視されている。東京駅では、早い段階で学識経験者を含む保存・復原に関する専門委員会が立ち上げられ、このインテグリティの問題についても徹底的に論議されたという★4。こうした組織的なバックアップも、建築保存の設計・工事を支え、それを成功に導く重要なファクターである。戦災による焼失という経緯をもち、また国を代表する歴史的建造物だが、その保存・復原の設計手法とプロセスは、今後インテグリティの観点から他のケースにおいても先例として参照されていくことになるだろう。

(この続きはこちらからご覧ください)
★1──「名所誕生東京駅、集客増の立役者たち」(『日経アーキテクチュア』No.988、2012年11月25日号、46-49頁)。
★2──山名善之「ICOMOS二十世紀委員会からの報告──マドリッド・ドキュメントについて」(『モダニズム建築の評価──保存のコミュニケーションをめぐって』日本建築学会[編]、2012年9月、21-32頁[翻訳協力=大西伸一郎])。
★3──田原幸夫「歴史的価値と現代的性能を繋ぐもの──保存・再生デザインの現在」(同上、3-12頁)。
★4──岡田恒夫、鈴木博之、有山伸司、田原幸夫「使いながら保存する駅のあり方」(『新建築』Vol.87、No.17、2012年11月、60-63頁)。
たどころ・しんのすけ
1962年生。建築史・デザイン論。日本大学准教授。博士(工学)。共著=『近代工芸運動とデザイン史』『材料・生産の近代』『マトリクスで読む20世紀の空間デザイン』『ヘルマン・ムテジウスとドイツ工作連盟:ドイツ近代デザインの諸相』ほか。

■リビング・ヘリテージとしての東京駅─建築保存における「インテグリティ」の指標をめぐって田所辰之助-「10+1 web site」
201212 特集東京駅・新考
10+1 web site

田所辰之助
2011-06-16 マドリッド・ドキュメント2011(日本語訳):20世紀建築遺産の保存のための取組み手法-ISC20C
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by 2011-kyoto | 2012-12-21 20:02 | 2012/12
2012-11-02 Kyoto Kaikan has become finally at hand dismantling-Kazuya Morita Architecture Studio
Kyoto Kaikan has become finally at hand dismantling-Kazuya Morita Architecture Studio
本文は建築家森田一弥氏作成「ついに解体目前になってしまった@京都会館」(http://morita-arch.com/archives/4855)を英訳したものです。森田様と英訳者 (Shinichi Maximilian Nakanishi)の許可を得て掲載させていただきます。

Kazuya Morita Architecture Studio
Kyoto Kaikan has become finally at hand dismantling

September 03, 2012 
http://morita-arch.com/archives/4855
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Image of Perth after renovation, which was announced in Kyoto. High-rise to break the landscape part is represented in the background so as not to stand out.


went to a symposium of the problem dismantling Kyoto Kaikan.
In which I felt a big problem from the time the article was published in the newspaper first for this plan, I received the opportunity to write articles on Kyoto Shimbun, I have focused on the transition of then. Citizens of Kyoto has made a campaign against various things. Nevertheless, Kyoto Kaikan was imminent demolition in September this year.
Important issue across a wide range of fields such as music, architecture, landscape of these Kyoto. Complex issues of interests involving various stakeholders is also a problem and decide the future of Kyoto. Thus, while adjusting the position of the various opinions of the people and carefully and we should not hurry to proceed steadily.
But, sadly, without a deaf ear to dissent, Kyoto mayor and lawmakers got ahead with their plan arbitrarily.
I think the city and Congress If you do not do what properly, the public media, such as newspapers and television is widely seen, should report the problem to organize information from a fair position. However, they tell of the city as it is announced, only pick up fragmented opposition movement. Because abandoning the role the media should play the original, complete picture of the problem is still not visible to most people.
There is a very important architectural works as well as the value of the Kyoto Kaikan, I think I really sad is that the opinion of the citizens are not reflected in the public works. Convenience of those who interests is that they significantly changed to those with the huge expense plan. And it can not stop anyone.
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Kyoto Kaikan courtyard, valuable space that citizens relax at any time. Lobby can not be sufficiently secured in the building, scheduled to glass lobby will be added to cover the pleasant terrace overlooking the courtyard.

Chronology of Kyoto Kaikan
………………………………………………………………………………………………………………
1957.
AS the best of the competition proposal design is chosen proposal Kunio Maekawa.

1960.
Completion awarded Kyoto Kaikan (design architect Kunio Maekawa), Architectural Institute of Japan Prize in the same year.

2005-2007
.
"Kyoto Kaikan Redevelopment Study Committee" was established by the Kyoto city. The Commission has repeatedly discussed the policy Kyoto Kaikan redevelopment of dilapidated. In December 2006, the "Opinion" to Kyoto will be submitted. As a construction professional only, the committee of the Kyoto Institute of Technology Professor Hiroshi Matsukuma had joined.
Inside the building renovation: plan A

With the extension of some refurbishment: Plan B

Full reconstruction: plan C
Of the three choices, (¥6 billion to ¥3.5 billion budget)
proposal to consider the draft plan A or B.

December 24, 2010

Years after the submission "Opinion", even to the Review Committee, there was no information from the public on the progress of the plan and then Kyoto.
However, on the same day evening paper Kansai edition "Nihon Keizai Shimbun", was posted on the front page one article titled "the largest opera house in Kyoto."
Noon on the day the article was published in the newspaper. (http://kyoto21c.exblog.jp/14325036/)
Mr. Kozo Hiratake cultural and artistic city of Kyoto Promotion Office and Mr. Toshifumi Ezoe of the person who is responsible for the preparation of draft orders Nikken Sekkei came to see Professor Hiroshi Matsukuma. Professor. Matsukuma have testified that they suddenly said, "Since we will be rebuilt the first hole of the Kyoto Kaikan, you understand its policies".

February 07, 2011
That the local semiconductor manufacturer Rohm, transfer for ¥ 5.2 billion 50 million for 50 years of naming rights as part of the Kyoto Kaikan construction funding has been announced. Without the approval of the city council, without public offering, the city sold the naming rights in secret. City Council was entangled. (http://kyoto21c.exblog.jp/13080383/)

February 2011
Kyoto is looking for a "public comment" (http://kyoto21c.exblog.jp/14642977/) from the public opinion for the renovation of the Kyoto Kaikan.
Kyoto City did not disclose the contents of a specific plan. Public comment was made only vague information refurbishment. Kyoto was hiding such as told Professor Matsukuma details at the end of last year.

March 2, 2011
International organizations to sue to protect modern architecture, DOCOMOMO Japan has submitted a petition save to Kyoto city.

March 11, 2011
Architectural Institute of Japan submitted a save request to Kyoto city. (Nominal president Shigeru Sato)


May 24, 2011
Yomiuri Shimbun article on "Basic plan redevelopment Kyoto Kaikan coherent" (http://kyoto21c.exblog.jp/13640258/) was published.
Reason was that "It's entirely rebuilding plan (¥ 8.9 billion estimate) is cheap compared to the plan demolition of only some refurbishment (¥ 9.2 billion estimate)".
Kyoto city shared the view “Good full rebuilding cost is cheaper”.

June 23, 2011
Kyoto City has decided to demolish first hole which accounts for the majority of the building.
Publication and to build a theater stage with a height of more than 30m by the current legislation prohibited. (http://kyoto21c.exblog.jp/13870386/)
Kyoto Kaikan appearance of not only changed dramatically, a significant impact on the internal space "Kyoto Kaikan redevelopment basic plan" was finally released to the public.

September 16, 2011
"Review Committee in accordance with the building value inheritance" by eight experts in order to inherit the value of building acclaimed as a leading Japanese modernist architecture is installed.
After installation is the most important issue is "Plan the rebuilding of the first hole" has already decided, and there was no involvement in the planning by experts familiar with the historical value of the building before.

September 20, 2011
Just four days after the establishment of "Review Committee", Building Research Institute Hisao Kouyama has been selected as the basic design. Basic design is started.

December 12, 2011
Kyoto City Council passed the ordinance to be changed to "special purpose district" the Okazaki area. Reconstruction of the first hole has become possible by this legal. Because the procedure is to enable residents even if there is no agreement, deliberately divided compartment that does not need to split the district plan of relaxation type.
It is a vending flaps that watered down the system to make the best use of the characteristics of the region.

October 21, 2011
Kyoto Bar Association to submit a written opinion to the mayor of Kyoto. (Nominal chairman Tatsuo Ogawa)


January 20, 2012
Kyoto Urban Planning Council approves easing of height restrictions of the site, including the Kyoto Kaikan. This height limit that was established prior to the national Kyoto City in 2007 by "The New Landscape policy" is provided to protect the good landscape Okazaki district. Resulted in just five years abandoned it.

March 28, 2012
As a result of the investigation of the "Review Committee in accordance with the building value inheritance," Proposal to seek modification of the plan is submitted. 6 months have passed basic design has already begun.

March 31, 2012
Planning for redevelopment, Kyoto Kaikan put an end to the activities spanning more than 50 years, it will be closed.

May 7, 2012
Total cost of the renovation of the Kyoto Kaikan is significantly greater than originally planned, it is expected to climb to 11 billion yen becomes apparent.

May 21, 2012
Ask for a "stop dismantling" audit request is submitted residents.

May 28, 2012
Despite the excess of 28% from (\ 8.9 billion) of the initial budget, Kyoto city council, approved budget (\ 11.4 billion).
Became the basis of the current plan is that the amount of \ 8.9 billion for the reconstruction of 300 million yen cheaper first hole.

June 04, 2012
Kyoto City announced the "basic design redevelopment Kyoto Kaikan" by Hisao Kouyama Building Research Institute.
There was no proposal from the "Review Committee in accordance with the building value inheritance" is particularly reflected in its contents.On the contrary, it was only push the default route.
Architectural Institute of Japan that was recommended and Review Committee, a committee has been ignored. However, they have not announced any doubt comment about the plan was announced.

July 13, 2012
Dismissed "audit request residents" by Kyoto city.

August 8, 2012
DOCOMOMO Japan international organizations to sue to protect modern architecture to submit a written opinion in Kyoto city.

August 13, 2012
112 names from the local population caused the Kyoto District Court lawsuit seeking injunctive dismantling residents.

August 2012
For Kyoto Mayor Daisaku Kadokawa, an advisory body of the International Council on Monuments and Sites of UNESCO "International Scientific Committee on 20th Century Heritage" has to submit a written opinion to call for a review of the plan. Addressed to the Mayor of Kyoto "heritage crisis warning" has been notified by Mr. Sheridan Berg chairman.
ICOMOS has pointed out, "Irreversible harm" to the Kyoto Kaikan current plan is a valuable architectural heritage in the world.
Official comment on Kyoto city "English is so hard, do not know the details yet. However, we are thinking of you try to read opinions. However, the problem is not in the plan" ( http://kyoto21c.exblog.jp/16705994/ , http://kyoto21c.exblog.jp/16705935 )


August 29, 2012
Result of general competitive bidding of construction and redevelopment Kyoto Kaikan blanket order execution design and construction, Kyoto city decided to major general contractor Obayashi JV. The basic design was in charge of Building Research Institute Hisao Kouyama. Design concrete implementation was to be done in-house general contractors.
For large-scale renewal of valuable modern architecture, design office is responsible for only basic design professional. After the process is to advance the design and construction general contractor in bulk quantity. Whether the quality of the design is kept really, Greatly question remains.

………………………………………………………………………………………………………………
When we look at this history, as of the date of December 24, 2010 press release, which is part of the plan is already suddenly, Kyoto city had a pretty specific plan.
However, even without the consent of citizens can proudly announce the plan, they were also considering plans to eliminate architectural review by experts. I think that they have to dress trod stage only formality that can not turn back, and found that they plan to push ahead decided behind closed doors.

Why renovation project to advance the Kyoto Kaikan forcibly they have to go that far?

You need to know that behind of this problem, was enacted in 2002 "Act on Special Measures concerning Urban Regeneration" first.
"Act on Special Measures concerning Urban Regeneration" is intended to facilitate the redevelopment of a large city centers due to the introduction of private capital. As a result, significant deregulation has become possible for urban development. But it is for the side to develop the degree of freedom of the development that has become much easier. This is why it is also a very dangerous law on the other hand, the regulation was to protect the lives of up to now that has collapsed and if the land to be developed.

Deregulation by this Act, redevelopment project is accelerating in many parts of Japan, Japan's precious modern architecture has been demolished one after another. Redevelopment projects as well as to develop a "vision for regional revitalization Okazaki" in July of 2011 in Kyoto. They are planning to activate this region. In short, the district Okazaki been kept as a cultural region of Kyoto until now is that the future of the business district transformed into priority benefit of private capital. Into a high-rise building in concrete, commercial facilities will attract, it's become such areas Kawaramachi street.

They also play a part in the redevelopment projects of the Kyoto Kaikan by introducing ROHM's funds. Kyoto does not have anything to announce the details of the guidelines for the management of post-Kyoto Kaikan maintenance. However, it is certain that more than turning on the budget of ¥ 10 billion, no longer citizens hole that could be used as cheap and easy so far. In addition, although spared the full dismantling Kyoto Kaikan, about "heritage crisis warning" from the advisory body of UNESCO is notified, such plans are underway impair recognition.

As a problem that is common to a music hall throughout Japan, Mr. Yoshihiko Kusakabe music critic, cited the disregard of the user. He points out holes unnecessary and have been planning, construction perspective "without any debate is required holes for any size, for any purpose, make a hole larger than the neighboring town" called. He also criticized the most scathing Hall is considered "being used in karaoke contest", and is now alive without enough. Despite spending a lot of money to repair even the Kyoto Kaikan, to invite the leading opera abroad if we are not only to those of insufficient degree.

Mr. Tadashi Tamamura lawyer in charge of the litigation enjoined residents of dismantling said.
It is difficult to sue the city of Kyoto city. Because they are corrupt the law often their convenience. It's "not even win a game on an equal basis in the rule which was made by the enemy!"

In Europe, are very important as the fundamental rights of people might want to watch a picture or read a book or listen to music in sports, cultural life. Also old buildings, are handled with care as well as the famous Gaudi building, to repair as much as possible, leaving the old part.

Compared with it, trampled on the basic human rights of the citizens, to ruin the cultural heritage, as low as truly cultural, issues surrounding the Kyoto Kaikan this is a short-term plan of mercenary money. And that is going on in the city of Kyoto established the "City of Art and Culture Creation ordinance" Kyoto, has declared a "free city world culture." Why do we not be able to stop such a plan here in Japan is a society of democracy!?

Perhaps the people who would agree to this plan are serious about the future of Kyoto.
However, do they chose the right path is questionable. We were also able to select another mayor mayoral election in February this year in Kyoto. But we did not want to change anything. As a result, we are facing a bleak reality. This is also our responsibility. We should have to face all kinds of things really think more. However, we did not do it. Currently, on the issue of Kyoto Kaikan, make a wise decision this time, we should act.

Finally, at the venue of the symposium on August 26, the letter from the coach some junior high school brass band was introduced. (http://kyoto21c.exblog.jp/16979677/) About the importance of the Kyoto Kaikan space, it is a great article written by people who love music. Please read all means.

Kazuya Morita
(Translation: Shinichi Maximilian Nakanishi)

■ついに解体目前になってしまった@京都会館-「Kazuya Morita Architecture Studio」

2012-10-12 Kyoto Kaikan-A letter from a junior high school brass band coach.
We Hope to Maintain the Present Kyoto Kaikan Hall and Preserve the Landscape of the Okazaki-Area
"Association for Good Environment of Okazaki Park and the Lake Biwa Canal"

2012-09-03 ついに解体目前になってしまった@京都会館-「Kazuya Morita Architecture Studio」
森田一弥建築設計事務所
森田一弥-information
2011-07-29 京都会館改修、広く議論を 建築家 森田一弥 -「京都新聞」
2011-08-01 建築家森田一弥氏の京都会館問題新聞記事(京都新聞)とその反応のまとめ-「Togetter」
2012-08-26 御礼:第4回緊急シンポジウム お越しいただき誠にありがとうございました
2012-08-26 第4回緊急シンポジウム 「京都会館のより良き明日を考える」開催のご案内
2010-12-24 京都に最大級のオペラ劇場-「日本経済新聞」
2011-05-02 「岡崎地域活性化ビジョン」ができました!-「京都市情報館」
2012-08-26 京都市長宛:「イコモス意見書」京都会館再整備基本設計に対する意見書-「ICOMOS ISC20C」
2011-05-04 ニュースUP:京都会館「オペラ上演」改修計画=京都支局・野宮珠里-「毎日新聞」
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by 2011-kyoto | 2012-11-19 13:39 | 2012/11
1964-05-31 ヴェネツィア憲章-イコモス採択
記念建造物および遺跡の保全と修復のための国際憲章(ヴェニス憲章)

第二回歴史記念建造物関係建築家技術者国際会議
(1964 年ヴェネツィア)
1965 年イコモス採択


幾世代もの人々が残した歴史的に重要な記念建造物は、過去からのメッセージを豊かに含んでおり、長期にわたる伝統の生きた証拠として現在に伝えられている。今日、人々はますます人間的な諸価値はひとつであると意識するようになり、古い記念建造物を人類共有の財産とみなすようになってきた。未来の世代のために、これらの記念建造物を守っていこうという共同の責任も認識されるようになった。こうした記念建造物の真正な価値を完全に守りながら後世に伝えていくことが、われわれの義務となっている。

そのため、古建築の保存と修復の指導原理を、国際的な基盤にもとづいて一致させ、文書で規定し、各国がそれぞれの独自の文化と伝統の枠内でこの方式を適用するという責任をとることが不可欠となった。

1931 年のアテネ憲章は、こうした基本原理を初めて明確化することにより、広範な国際的運動に貢献し、各国の記録文書、イコム(ICOM)およびユネスコの事業、ユネスコによる「文化財の保存及び修復の研究のための国際センター」の設立などで具体化された。また、ますます複雑化し多様化してゆく諸問題に対し、より多くの注目と重要な研究が集中的になされてきた。いまや、アテネ憲章で述べられた原則を全的に見直し、その展望を拡大して新しい文書に改めるため、同憲章を再検討すべき時が来た。

それゆえ、「第二回歴史的記念建造物に関する建築家・技術者国際会議」は、1964 年5 月25 日から31 日までヴェネツィアで会合し、以下の文言を承認するに至った。

定義
第1条
「歴史的記念建造物」には、単一の建築作品だけでなく、特定の文明、重要な発展、あるいは歴史的に重要な事件の証跡が見いだされる都市および田園の建築的環境も含まれる。「歴史的記念建造物」という考えは、偉大な芸術作品だけでなく、より地味な過去の建造物で時の経過とともに文化的な重要性を獲得したものにも適用される。

第2条
記念建造物の保全と修復にあたっては、その建築的遺産の研究と保護に役立つあらゆる科学的、技術的手段を動員すべきである。

目的
第3条
記念建造物の保全と修復の目的は、それらを芸術作品として保護するのと同等に、歴史的な証拠として保護することである。

保全
第4条
記念建造物の保全にあたっては、建造物を恒久的に維持することを基本的前提としなければならない。

第5条
記念建造物の保全は、建造物を社会的に有用な目的のために利用すれば、常に容易になる。それゆえ、そうした社会的活用は望ましいことであるが、建物の設計と装飾を変更してはならない。機能の変更によって必要となる改造を検討し、認可する場合も、こうした制約の範囲を逸脱してはならない。

第6条
記念建造物の保全とは、その建物と釣合いのとれている建築的環境を保存することである。伝統的な建築的環境が残っている場合は、それを保存すべきである。マッス(塊)や色 の関係を変えてしまうような新しい構築、破壊、改造は許されない。

第7条
記念建造物は、それが証拠となっている歴史的事実や、それが建てられた建築的環境から切り離すことはできない。
記念建造物の全体や一部分を移築することは、その建造物の保護のためにどうしても必要な場合、あるいは、きわめて重要な国家的、国際的利害が移築を正当化する場合にのみ許される。

第8条
記念建造物にとって不可欠の部分となっている彫刻、絵画、装飾の除去は、除去がそれらの保存を確実にする唯一の手段である場合にのみ認められる。

修復
第9条
修復は高度に専門的な作業である。修復の目的は、記念建造物の美的価値と歴史的価値を保存し、明示することにあり、オリジナルな材料と確実な資料を尊重することに基づく。推測による修復を行ってはならない。さらに、推測による修復に際してどうしても必要な付加工事は、建築的構成から区 できるようにし、その部材に現代の後補を示すマークを記しておかなければならない。いかなる場合においても、修復前および修復工事の進行中に、必ずその歴史的建造物についての考古学的および歴史的な研究を行うべきである。

第10条
伝統的な技術が不適切であることが明らかな場合には、科学的なデータによってその有効性が示され、経験的にも立証されている近代的な保全、構築技術を用いて、記念建造物の補強をすることも許される。

第11条
ある記念建造物に寄与したすべての時代の正当な貢献を尊重すべきである。様式の統一は修復の目的ではないからである。ある建物に異なった時代の工事が重複している場合、隠されている部分を露出することは、例外的な状況、および、除去される部分にほとんど重要性がなく、露出された部分が歴史的、考古学的、あるいは美的に価値が高く、その保存状況がそうした処置を正当化するのに十分なほど良好な場合にのみ正当化される。問題となっている要素の重要性の評価、およびどの部分を破壊するかの決定は、工事の担当者だけに任せてはならない。

第12条
欠損部分の補修は、それが全体と調和して一体となるように行わなければならないが、同時に、オリジナルな部分と区 できるようにしなければならない。これは、修復が芸術的あるいは歴史的証跡を誤り伝えることのないようにするためである。

第13条
付加物は、それらが建物の興味深い部分、伝統的な建築的環境、建物の構成上の釣合い、周辺との関係等を損なわないことが明白な場合に限って認められる。

歴史的遺跡
第14条
記念建造物の敷地については、その全体を保護した上、適切な方法で整備し公開することが確実にできるように、特に注意を払うべき対象である。そのような場所で行なわれる保全・修復の工事は、前記の各条に述べた原則が示唆するところに従わなければならない。

発掘
第15条
発掘は、科学的な基準、および、ユネスコが1956 年に採択した「考古学上の発掘に適用される国際的原則に関する勧告」に従って行わなければならない。廃墟はそのまま維持し、建築的な特色および発見された物品の恒久的保全、保護に必要な処置を講じなければならない。さらに、その記念建造物の理解を容易にし、その意味を歪めることなく明示するために、あらゆる処置を講じなければならない。
しかし、復原工事はいっさい理屈抜きに排除しておくべきである。ただアナスタイローシス、すなわち、現地に残っているが、ばらばらになっている部材を組み立てることだけは許される。組立に用いた補足材料は常に見分けられるようにし、補足材料の使用は、記念建造物の保全とその形態の復旧を保証できる程度の最小限度にとどめるべきである。

公表
第16条
すべての保存、修復、発掘の作業は、必ず図 、 真を入れた分析的で批判的な報告書の形で正確に記録しておかなければならない。
記録には、除去、補強、再配列などの作業のすべての段階のほか、作業中に確認された技術的特色、形態的特色も含めるべきである。こうした報告書は、公共機関の記録保存所に備えておき、研究者が閲覧できるようにすべきである。記録は公刊することが望ましい。
この「記念建造物の保全と修復のための国際憲章」の起草に参加した人々は以下の通りである。

ピエーロ・ガッゾーラ氏(イタリア) 議長
レイモン・ルメール氏(ベルギー)  書記長
ホセ・バッセゴーダ・ノネール氏(スペイン)
ルイーシ・ベナヴェーンテ氏(ポルトガル)
ジュールジェ・ボスコヴィッチ氏(ユーゴースラヴィア)
ヒロシ・ダイフク氏(ユネスコ)
P. L. デ・ヴリーゼ氏(オランダ)
ハラル・ラングベルグ氏(デンマーク)
マーリオ・マッテウッチ氏(イタリア)
ジャン・メルレー氏(フランス)
カールロス・フローレス・マリー二氏(メキシコ)
ロベールト・パーネ氏(イタリア)
S. C. J. パヴェル氏(チェッコスロヴァキア)
ポール・フィリポー氏(文化財保存修復研究国際センター)
ヴィクトル・ピメンテル氏(ペルー)
ハロルド・プレンダーリース氏(文化財保存修復研究国際センター)
ディオクレチーオ・レディック・カンポス氏(ヴァチカン)
ジャン・ソンニエー氏(フランス)
フランソワ・ソルラン氏(フランス)
エウスタティオス・スティカス氏(ギリシァ)
ゲルトルート・トリップ女史(オーストリア)
ヤン・ザクアトヴィッチ氏(ポーランド)
ムスタファ・S・ズビス氏(チュニジア)

■ヴェネツィア憲章-イコモス採択
歴史的記念建造物の修復のためのアテネ憲章 1931年-「日本イコモス国内委員会」
考古学上の発掘に適用される国際的原則に関する勧告(仮訳)-「文部科学省」
ICOM
ICOM日本委員会
ICCROM
ICOMOS
日本ICOMOS国内委員会

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2011-06-16 マドリッド・ドキュメント2011(日本語訳):20世紀建築遺産の保存のための取組み手法-ISC20C
2012-08-26 京都市長宛:「イコモス意見書」京都会館再整備基本設計に対する意見書-「ICOMOS ISC20C」
2012-08-08 京都会館再整備基本設計に対する意見書-「DOCOMOMO Japan」
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by 2011-kyoto | 2012-11-18 15:45
2012-11-05 歴史的都市景観(HUL)研究会公開シンポジウムでの京都会館問題への言及について
〇11月5日(月曜日)14:00~17:00
国立京都国際会館(左・宝ヶ池)
歴史的都市景観(HUL)研究会公開シンポジウム

当日行なわれた質疑応答の中で京都会館問題についての言及箇所のみ抜粋して紹介します。(敬称略)
・コーディネーター西村幸夫[東京大学 日本イコモス国内委員会理事長]
・パネリスト
寺田敏紀 [京都市 公益財団法人京都市景観・まちづくりセンター専務理事]
パオラ・ファリーニ [ローマ大学]
呂舟先生[清華大学]
ヨングタニット・ピモンサティアン[タマサート大学]

京都市のHPに掲載のフランチェスコ・バンダリン(ユネスコ事務局長補佐官)氏は不参加
レジュメなどの配布は無し
会場からの質問者1:
今日は貴重な話しをありがとうございました。京都で弁護士をしています飯田といいます。今日の話の中でもう少し深めていただきたいのは京都の今抱える問題点というところを少し質問させていただきたいと思います。

ユネスコの京都・奈良の都市計画における歴史的地域の保存と開発についての勧告というのは1970年でした。その後京都市が市街地景観整備条例をつくりその頃京都の都市政策の中でつづいていたのだけれども、1990年の後半から皆さんご承知のようにマンションラッシュが起こって町家の横に高層マンションがどんどん建てられるという事態とか、京都駅ビルとか、超高層ビルが建てられることになり、そういうことの反省のもとに2007年に京都で新景観政策ができて、そこで大幅に高さが規制をされて景観も全市的に規制されるようになったという経過があるわけなんです。新景観政策ができたことによってですね、すべてが解決したかというと残念ながら全くそうではないと。

時間の関係で京都会館の問題だけについて発言させていただくんですけれども、近代的な建築物に対する保全の問題というのは京都の中での非常に大きな課題というのは先ほどの寺田さんの話しでもありました。
京都会館は前川國男の代表作でさっきのスライドにもありました岡崎の疎水、それから周辺の岡崎の景観と調和して建てられたもので、DOCOMOMO100選にも選ばれています。ところが第一ホールの部分が当初、京都市のほうも改修ということをおっしゃってたんですけれども、ある時点から全面的に解体をして高さ約30mのビルのような景観が近代遺産の重要な疎水の真横にできるということになりました。

他方で京都市は今の岡崎の疎水自体は近代的景観の重要な遺産として重要文化的景観の指定がされつつあるところで、次世代には世界遺産に登録もしてほしいと、これは市民もだいたいそう思っていますが、そういう中で十分な説明もなしに先ほどタイのヨングタニット・ピモンサティアンさんもおっしゃったけれどもさまざまなステークホルダーについて。

ある意味で僕は今の京都の住民参加とかさまざまなステークホルダーの意見を聞くという点ではむしろタイよりも、こういう言い方をしたら申し訳ないのですが、かなり、そういう意味では、非常に不十分だという気がしているんですけれども。

そういう中で、今回、これもユネスコとの関係になりますが、ご承知の通り8月にイコモスの20世紀遺産委員会のほうで現在の京都会館は残されるべき文化遺産だとおっしゃっていただいて、計画については文化遺産の価値を破壊するものであり、改築計画についてはこのままではヘリテイジ・アラートを出しますよという。ヘリテイジ・アラートの予告をしていただいてるんですよね。

それでこれは西村先生も委員長である、日本イコモス国内委員会のほうもさまざまな努力をしていただいてるんですけれども、ぜひ今の京都会館の状態をみていただいたらいいんですけれども、非常に残念ながら京都市のほうは9月10日から解体工事をはじめて現在解体工事をすすめているという状況で、今日会場にお見えになっている皆さんの中にもかなり心配して本日来られている方もたくさんいます。

むしろ世界遺産の水準でいえばイコモス20世紀委員会はマドリッド・ドキュメントというものを作られてかなりすぐれた遺産の保全の水準を示しておられると思うんですけれども、本来京都市が、これだけの遺産都市ですから率先して近代化遺産についても十分検討すべきだと思うんですけれどもなかなかそれができていないと、いうのが実情であります。

背景にはおそらくこれはパオラ・ファリーニさんへの質問でもあるのですが、京都市の寺田さんの景観部門の景観まちづくりセンターなんかはかなり努力をしていただいているんです。が、ローマなどと違うところは景観部門の努力がそのまま京都市に反映しないと、いうふうなところもあって、ステークホルダーの問題もあると思うんですけれども、そういう点でぜひ今の京都市でおこっている京都会館の問題についてファリーニさんにコメントをいただきたいと思いますし、そこで、どこがイタリアと日本が違うのかというあたりも若干コメントをいただけるとありがたいと思います。

(会場から拍手)

西村幸夫
他の方のご発言をいただいてから答えをいただきたいと思います。

会場からの質問者2
京都市内で建築の設計活動をやっております、長瀬と申します。よろしく。
今日はパネリストの皆さん本当にすばらしいプレゼンテーションありがとうございました。それから寺田さんからあらためて京都の歴史的都市景観ならびに自然景観のよさを再認識させていただいてありがとうございました。寺田さんの中では話が無かったのですが、今の飯田さんという方の話とちょっと関係がありますが、京都市ではじめて古代とか中世とか、近世の遺産でなくてほぼ近代の遺産であり自然景観から成り立っている岡崎エリアですね、まずそれをパネリストの皆さんご覧になったんでしょうか?
岡崎エリアをまだご覧になっていなければぜひご覧になっていただきたいなと、またあのエリアを京都における重要文化的景観に文化庁によって認定してもらおうと京都市の文化財保護課が非常に尽力しておられて報告書もまとまりまして委員会も先日第一回が発足したと。私も傍聴させていただきましたが、非常に期待しております。かなり広域にわたって中層以下の建物と非常に緑豊かなそしてまた疎水の水辺もあるすばらしい環境ですので、ああいう落ち着いたたたずまいが文化的景観として認定されることは非常にうれしいことだなと。

ただその地区の核になるような建築で半世紀経てきました近代建築遺産の京都会館、半世紀ほぼ京都が財政難で十分な手当てがされなかったので今回再整備をしましょうということで去年の6月頃に市民しんぶんにも発表されまして、これは大賛成だと、非常に喜んでおるんです。ただ一つですね、整備の仕方をまとめていただいたものを拝見しますと、今の計画では舞台回りが非常に巨大で、15mの新景観政策で高さ制限が行なわれた地区で倍以上31m、舞台間口約40m、奥行き24mという大舞台が建っちゃうと。基本真四角な形です。そういうものが建ちますと近くの東山のすばらしい景観に対して明らかに破壊行為といってもいいような形のものが出現する。

これだけはなんとか修正していただけないかないと。まだ幸い基本設計がまとまっただけの段階ですので、これ建築ですからいくらでも実施設計で変更ができますので、それをなんとかお願いしたいなと。
寺田さんが今日、あれだけ京都の歴史的な景観や自然景観に対して愛着をお持ちなので非常に心強い味方になっていただけるんじゃないかと、京都市の大変力のある幹部の方ですし、今後お願いしたいなと本当に思いました。

重要文化財にもなりそうな建物なのに今の計画ですと二条通りから南側の正面はほぼ現状が維持されるんですけれども三方がほぼまったく変わってしまうような手の加え方をする基本設計なんですね、これは重要文化財級の建物をなぶっていくときの配慮の仕方のとしてはちょっと行き過ぎじゃないかと。
音楽とかオペラが大好きなので琵琶湖ホールのオペラ総監督にもご意見を求めに行ったり音楽評論家でオペラを好きな方なら誰でもご存知の音楽家の方にも意見を求めに行ったのですが。今回の計画の大舞台というのは、平面的な広がりが四面舞台というか、本格的な舞台には絶対にできないので非常に中途半端になるということもお聞きしました。美術館の設計者である日本のモダニストの代表者である槇さんからも今の案ではものすごく中途半端だと、京都は本物を目指すべきだということもご意見をいただきました。そんなこともふまえてなんとかいい方向に再整備を変更していただきたいなとこんな風に期待している者です。

西村幸夫
その前に皆さん昨日岡崎をご覧になっておられますのでそのことも言ってもらいましょう。
三人目の方の質問が終わりましたら、そのことについても発言してもらいましょう。

三人目の質問者:
(醍醐周辺乱開発について)

西村幸夫
ありがとうございます。

寺田敏紀
私も担当しておりました岡崎の件ですが、これを後世に残さないといけないと、どういう残し方があるかということ、ただ岡崎にある建物ですとか、それも非常に大事な建物です、これの機能も含めて、建物のデザインと機能も含めて残しながら岡崎の雰囲気といいますか近代を形成してきたと。いろんな要素の建物があると、日本でも稀な空間ではないかと思うんです。胸をはって紹介できる地域だと思います。我々にできることとなりますと、都市計画的に何が可能かということですが、もともとあそこを15mに落としたということは、全体としてはそれ以下のものにしていきたいと、今の建物を全部否定するということではないよという思いはもともとあったということでございます。

あそこにある建物はすべて高さも20から25、27.5mというそういう高さの建物ばかりでしてこれを将来に向けて否定をするということは、
市民の大切にしている岡崎という地域を否定することになりかねないということがあって、あの建物の用途と規模といったものはしっかり認めていく、ただご覧いただいたらわかるように広大なエリアに真ん中のほうに建物が建っていて回りにたくさん空地があるという状況でありますので、
その空地だとか道路沿いに建物が建っていない状況というのが将来に向けてしっかり残さないといけないと、これをするためにどういうことが可能なのかとうことで考えまして、地区計画という手法をあそこに入れて、しかもデザインの基準もしっかりあそこに入れてですね、今の建物のデザインを前提にした形で残していこうということでございます。
民間でしたらああいった形の都市計画はとてもじゃないですができない。それほど厳しい地区計画をかけて岡崎の今の状況の景観を将来にわたって維持するというために地区計画をかけたということです。

もうひとつ、用途としても残す必要があるということで、ご存知のように私も京都会館は大好きでして、あれを残さないといけないという立場をとっています。残すためにどうすればいいかと考えたら、あの建物がしっかりと使われていく状況をつくらないと将来にわたって担保すると言うことが非常に難しいだろうということがございますので、今のあの建物が持っている弱点のところは今回解消しようと、その弱点のひとつはフライが貧弱であってよそで出来ている公演ができないと、京都にはもってこれないと、京都にあうようにフライの高さを調整するという大変コストが高くつくということがあってなかなかそういったものが京都にはやってこない状況があるということと、かねてから言われている音響の問題が少しだめだということで私も強く実感しているところです。そういったことも解消して将来に引き継いでいこうと、それから座席が少し窮屈だとかですね、バリアフリー、耐震の関係でそういった機能面も将来に引き継げるものにして、本当に市民の方によろこんでいただける建物として再生しながら、全体として岡崎との関係を守っていく、京都会館の風情も残していくということで状況をつくっているということで理解をしているというところです。


パオラ・ファリーニ
直接関わっているわけではありませんので、京都会館に関しては強い意見はもてませんが、全般的に、イタリアでこういう場合、何が起きるかですが、このような種類の質問をいただいたときにどうするかですが、あまり今回に具体的に当てはまりませんが、一般的に、イタリアでは似通ったケースが数多くあります。ローマでもあります。このような質問も問題もあります。他の町でもあります。一般的には二種類の議論が行なわれます。

一つは保全運動です。近代建築に関してどうなるかですが、これらを保全しようと、しかしながら利用状況を替えないようにしたい、パフォーマンスができない、機能を果たさない、機能を果たさないということになってしまいますと、テクノロジーが進んでしまうと、そのようなこともあると思います。そうなりますと解決策としてはその建物を何らかの形で活用法を変えるということもあります。

そして二つ目、建物を改修するということです。この場合はそうかと思いますが、こちらは一般的に保全運動より問題があります。対立が生まれます。そして結果的に報告書を作成します。すべての可能性を模索します。そしてまたなんらかの提言策を考えます。その景観に関してです。インパクトはどうなのか、このような変更を加えた場合、景観はどうなってしまうのか、そして保全法はあるか。センシビリティは?etc

このようなことをすることによってコミュニティのインプットを得ることが出来ます。意思決定に対してです。これは改修による視覚的なインパクトがどのようになるかを考えるだけでなく社会的な、あるいは外的な変化、環境的なものがどうなのかなどを考えます・・・(話の途中で)

西村幸夫
ありがとうございます。時間が。。
皆さんに岡崎の印象などをお伺いして終了したいと思います。

ヨングタニット・ピモンサティアン
岡崎、昨日の視察をもとにしますと非常に感銘を受けました。
住民からの要求もありますし、法律などからの要求もあると思います。
寺田さんもステークホルダーが重要だとおっしゃっていましたけれども、すべてのステークホルダーを参加させ、管理して、計画をたて、都市計画をつくるのかが重要だとおっしゃっていました。

歴史的都市景観というのはプロセスもその一環にあると思います。そこでなるべく新しい視点を開いてそして都市遺産の概念を開いていく、なるべくステークホルダー全員に参加してもらうということが重要だと思います。

研究者も自分の観点ですね、研究者も自分の考えを持っています。ステークホルダーは違うアイデアを違う考えを持っていると思います。考え方を開いて他の方の意見に耳を傾けてソリューションを一緒に見つけなくては成りません。そしてそのプロセスの検証には非常に時間がかかると思います。しかしやり方を学べば時間を短縮できると思います。

重要なのは透明性です。そしてもう一つ共有された情報が重要です。人々の考え方を尊重すれば一般市民の考えを尊重して他の人たちと同等であると、偉い人たちと同等であると考えることができれば、いいツールとしてさまざまな要求、ステークホルダーの要求のバランスが取れると思います。ありがとうございます。

寺田敏紀
こういう場に参加させていただいて本当にありがとうございます。(以下省略)

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■歴史的都市景観(HUL)研究会公開シンポジウムでの京都会館問題への言及について
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2011-11-05 世界遺産条約採択40周年記念シンポジウムの開催について-「京都市情報館」
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2011-11-05 世界遺産条約採択40周年記念シンポジウムの開催について-「京都市情報館」
世界遺産条約採択40周年記念シンポジウムの開催について

平成24年9月20日
文化市民局(担当 文化財保護課 電話366-1498)
世界遺産条約採択40周年記念シンポジウムの開催について

 この度,京都市では,世界遺産条約採択40周年を記念し,世界遺産をはじめとする京都の歴史的資産を保存・保護し,次代に継承していくことの必要性等について参加者とともに考えるシンポジウムを,下記のとおり開催しますので,お知らせします。

1 世界遺産条約採択40周年記念・NHK京都放送局開局80周年記念シンポジウム「未来への叡智みつめて-京都からの提言」

(中略)
2 歴史的都市景観(HUL)研究会公開シンポジウム

世界遺産条約採択40周年記念最終会合に参加するユネスコ関係者等をお招きし,歴史的建造物と都市景観のあり方について議論します。
  HUL=Historic Urban Landscape(歴史的都市景観)

(1)日時 11月5日(月曜日)14:00~17:00
(2)会場 国立京都国際会館(左・宝ヶ池)
(3)主催 東京大学都市デザイン研究室,京都市
(4)後援 世界遺産条約採択40周年記念事業京都実行委員会

(5)内容(予定) 
講演:フランチェスコ・バンダリン(ユネスコ事務局長補佐官)
寺田敏紀(公益財団法人京都市景観・まちづくりセンター専務理事)
パネル討論  コーディネーター:西村幸夫(東京大学副学長)
パネリスト(予定):フランチェスコ・バンダリン,寺田敏紀,パオラ・ファリーニ(ローマ大学教授)ほか

(6)定員 230人。先着順
(7)料金 無料
(8)申込み 不要
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■世界遺産条約採択40周年記念シンポジウムの開催について-「京都市情報館」

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by 2011-kyoto | 2012-11-05 00:00 | 2012/11
2012-11-04 「世界遺産条約40周年及び日本の条約批准20周年記念市民シンポジウム」アピール-「新建京都」
「世界遺産条約40周年及び日本の条約批准20周年記念市民シンポジウム」アピール

1972年11月、パリで開催された第17回会期ユネスコ総会において、世界遺産条約(正式名称「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」)が採択されてから今年で40年を迎えます。また、日本政府がこの条約を批准してから20年を迎えます

我が国における世界遺産条約への加盟や各地の遺産登録の経過を見ると、その背景には、日本自然保護協会をはじめ、多くの市民の自主的な取り組みと運動があったことを見逃す事はできません。

例えば、1990(平成2)年10月、京都で、「古都・歴史都市 奈良・京都・鎌倉の歴史的遺産と景観を守る三都市民共同フォーラム」が開催され、そこで採択された「京都宣言1990」の中で、日本政府に対して、「世界遺産条約」を早期に批准するとともに、奈良・京都・鎌倉の三都を「世界遺産」として認め、その保全のために最大の努力をすることを求めています。

こうした取り組みのうねりに押されるように、日本は1992(平成4)年6月に125番目の条約締結国となり、これまで日本国内では、16件(文化遺産12件、自然遺産4件)が世界遺産に登録され、現在、「武家の古都・鎌倉」などが世界遺産登録に向けて推薦書を提出し、市民と行政が一体となって作業を進めているところです。

以上の経過から明らかなように、世界遺産条約が目的とする、人類の共有すべき「顕著な普遍的価値」を持つ遺産の保護・保全と、これらの遺産を将来の世代に伝達していくためには、市民の自主的、主体的な取り組みと運動が不可欠であり、それを抜きにして、世界遺産条約がその目的を達成し、実効を確保することはできないといっても過言ではありません。

私たちは、今回京都で開催される条約40周年を記念した国際会合(11月6日~8日)に先立って、この会合が市民に開かれたものとなることを願い、また市民の自主的な取り組みが不可欠であるという視点から、私たち市民の手で条約40周年と日本の批准20周年を記念して、本日、市民シンポジウムを開催いたしました。

本日のシンポジウムの議論を通して、国内外のさまざまな地域で、顕著な普遍的価値を持つ遺産の保全と、これを将来の世代に伝えるために、多くの人々が多様な取り組みと努力を積み重ねていること、また、その一方で、こうしたかけがえのない遺産が開発などによる破壊の危機にさらされていることが明らかになりました。本日報告された広島県福山市の「鞆の浦」の埋め立て架橋計画は、その典型的事例であり、この計画を撤回させ、世界遺産に値するすぐれた景観を守り抜いた住民のねばり強い取り組みは高く評価されるべきものです。

こうした鞆の浦の事例に示されているように、現に世界遺産として登録されているか否かにかかわりなく、人類にとって顕著な普遍的価値を持つ遺産を保全し、これを将来の世代に伝えるうえで、市民・住民の取り組みは決定的に重要であり、こうした住民の意思と運動をよりどころとして、後世に伝えるべき遺産と景観の保全を図ることは、国と地方自治体の基本的な責務だといわなければなりません。

しかし、奈良や京都などでは、こうした遺産と景観の保全に逆行する動きが見られることが報告されています。例えば奈良では、(1)高速道路計画や (2)1300年祭の現状変更の放置 (3)国営公園整備事業の名による遺産破壊など、世界遺産登録後の遺産の保全と継承・活用等で、遺産そのものが危機におかれています。また京都では、岡崎公園の京都会館について、ユネスコの諮問機関であり世界遺産の登録審査を担当する国際記念物遺跡会議イコモスの「20世紀遺産に関する国際学術委員会」が京都市の建て替え計画に懸念を表明し、「遺産危機警告」の発令にも言及して、計画の再考を求めています。しかし、京都市はイコモスの警告を無視して、岡崎公園と疏水を含む東山のすぐれた景観の破壊につながる現在の計画を強行しようとしています。さらに京都市は、数年前に市内全域で建物の高さ規制を強化したにもかかわらず、最近地区計画などにより、高さ規制を緩和するなど景観保全に逆行する動きも始まっています。条約40周年を記念する最終の国際会合が開催される京都で、こうした遺産と景観の危機が進行していることはきわめて深刻です。

私たちは、あらためて、京都市をはじめ、国と関係する地方自治体に対して、後世に引き継ぐべき、かけがえのない遺産と景観の破壊を直ちに中止するよう強く求めるとともに、イコモスをはじめユネスコなどの国際機関が、これに対して必要な監視と適切な警告をすることを求めるものです。

私たちは、市民の自主的、主体的な取り組みと運動こそ、将来世代に引き継ぐべき遺産と景観を破壊の危機から救ううえで必要不可欠であることを確認し、そのために広範な世論と運動をつくりあげるために一層の努力を重ねる決意を表明するとともに、遺産と景観破壊にストップをかけるために、多くの市民の皆さんがともに力を合わせて運動の輪を広げられるよう心から訴えるものです。

2012(平成24)年11月4日

世界遺産条約40周年及び日本の条約批准20周年記念市民シンポジウム参加者一同

■「世界遺産条約40周年及び日本の条約批准20周年記念市民シンポジウム」アピール-「新建京都」

2012-11-04 世界遺産条約40周年市民シンポジウム開催のご案内-「市民シンポジウム実行委員会」
2012-11-05 遺産保全・保護には市民運動が不可欠 市民団体が京都でシンポ-「京都民報Web」
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by 2011-kyoto | 2012-11-04 00:01 | 2012/11
2012-11-04 世界遺産条約40周年市民シンポジウム開催のご案内-「市民シンポジウム実行委員会」
世界遺産条約40周年市民シンポジウム開催のご案内

世界遺産条約40周年市民シンポジウム

◆日時  2012(平成24)年11月4日(日)午後1時~5時
◆場所  コープイン京都(京都市中京区柳馬場通蛸薬師上る)

◆内容  
①基調報告 シンポの主旨説明等 
片方 信也(三都市民共同フォーラム実行委員会代表・日本福祉大学教授)

②記念講演
鈴木 博之(青山学院大学教授、東京大学名誉教授)
上野 邦一(奈良女子大学名誉教授)

③各地からの報告 鞆の浦、平泉、奈良、京都、鎌倉からの現状報告

④パネルディスカション 会場の参加者との意見交換を含む

⑤まとめ・集会決議採択

◆司会・コーディネータ 
中林 浩(神戸松蔭女子学院大学教授)
◆シンポジウムの運営・主催 市民シンポジウム実行委員会
◆事務局(連絡先) 三都市民共同フォーラム京都実行委員会
事務局長 中島 晃(弁護士)
京都市中京区烏丸二条下ル西側ヒロセビル2階 市民共同法律事務所内
TEL 075-256-3320 FAX 075-256-2198 

世界遺産条約40周年及び日本の条約批准20周年記念市民シンポジウムの開催のよびかけ


 1972年11月、パリで開催された第17回会期ユネスコ総会において、世界遺産条約(正式名称「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」)が採択されてから、今年で40年を迎えます。そこで、条約40周年を記念した国際会合(ユネスコ主催)が今年11月、京都で開催され、これをうけて世界遺産「古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)」の関係自治体等のトップによる「世界遺産条約40周年記念事業京都実行委員会」が結成されています。

 我が国における世界遺産条約への加盟や各地の遺産登録の経過を見ると、その背景には、多くの市民の自主的な取り組みと運動があったことを見逃すことはできません。例えば、1990(平成2)年10月、京都で、「古都・歴史都市 奈良・京都・鎌倉の歴史的遺産と景観を守る三都市民共同フォーラム」が開催され、そこで採択された「京都宣言1990」のなかで、日本政府に対して、「世界遺産条約」を早期に批准するとともに、奈良・京都・鎌倉の三都を「世界遺産」として認め、その保全のために最大の努力をすることを求めています。

 こうした取り組みのうねりにおされるように、日本は、1992(平成4)年6月に125番目の条約締結国となり、1994(平成6)年に「古都・京都の文化財」が、1998(平成10)年に「古都・奈良の文化財」が世界遺産に登録され、また「武家の古都・鎌倉」は現在、世界遺産登録に向けた作業が進められています。

 以上の経過から明らかなように、世界遺産条約が目的とする人類の共有すべき「顕著な普遍的価値」を待つ遺産の保護・保存と、これらの遺産を将来の世代に伝達していくためには、市民の自主的、主体的な取り組みと運動が不可欠であり、それを抜きにして、世界遺産条約がその目的を達成し、実効を確保することはできないといっても過言ではないと考えます、

 こうした視点から、私たちは、世界遺産条約40周年にあたって、今回京都で開催される国際会合やそれにともなう記念行事が、市民に開かれたものになることを何よりも望むともに、私たち自身の手で条約40周年を記念して、下記のとおり市民シンポジウムを開催することにいたしました。

 市民の皆さんが、この市民シンポジウム開催の趣旨をご理解いただき、一人でも多くの方々がこのシンポジウムに参加されるとともに、シンポジウムの成功のためにともに力をあわせてくださることを心からよびかけるものです。
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■世界遺産条約40周年市民シンポジウム開催のご案内-「市民シンポジウム実行委員会」
2012-11-04 「世界遺産条約40周年及び日本の条約批准20周年記念市民シンポジウム」アピール-「新建京都」

世界遺産条約(「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」)
2012-10-03 「世界遺産条約40周年・・・市民シンポジウムにむけた 京都プレ・シンポジウム」開催のご案内
三都フォーラム:世界遺産条約採択40周年記念事業京都実行委員会に申し入れ-「新建京都」

「世界遺産条約40周年記念事業京都実行委員会」
世界遺産条約採択40周年記念最終会合一般参加者募集-「外務省」
世界遺産条約採択40周年記念最終会合-「京都府」
2011-09-20 世界遺産条約採択40周年記念シンポジウムの開催について-「京都市情報館」
2012-09-20 日本イコモス国内委員会公開専門家会議及びシンポジウムのご案内-「京都市情報館」
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