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2011-09-10 9月9日当会として京都市文化市民局へ意見書提出してきました。-「岡崎公園と疏水を考える会」
9月9日当会として京都市文化市民局へ意見書提出してきました。
2011/9/10(土) 午前 0:06

京都市文化市民局文化芸術担当局長殿
2011年9月9日

京都会館再整備事業環境配慮報告書への意見書

岡崎公園と疏水を考える会

計画特性に関して
1.21世紀に京都が目指すものとは
 施設設備の基本方針(3)に書かれている21世紀京都に新たな活力とは何でしょうか。賑わい?観光?・・・。世界ではいま環境やエコロジーを考えている時にもかかわらず、経済効果のみを求める「観光」や「賑わい」を活力と考えるのは21世紀が向かうべき方向とは逆ではないでしょうか。ましてや、それを岡崎地域活性化の中心にすることについては同意できません。

地域特性に関して
1.自然・生態系について
(中略)
2.文化財について
(中略)
 岡崎地区の近代京都における意味と、京都会館の文化財的価値について地域特性で取り上げるとともに、複数案の快適環境・文化財の検討では埋蔵文化財の検討だけでなく、京都会館を破壊する影響を検討すべきと考えます。

複数案の検討について
1.既存建築物の良さを壊す二案の比較検討は「比較」に値しない
(中略)
2.高さ規制の緩和決定前に決定前提の環境評価がなされていいのか
(中略)
3.市民文化の交流の場としての京都会館の検討がない
(中略)
4.京都会館一帯の緑豊かで静かな環境についての検討がなされていない
(中略)
5.京都会館の賑わい施設について

 私たちは市民文化活動とその拠点としての京都会館を文化の殿堂として次の世代に引き継いで行きたいと願っています。京都会館の再整備については、耐震、音響や座席、バリアフリーなど、時代に合った改善を求めています。しかし、京都会館の近代建築としての価値を損なわず保存していただくよう外観や高さは変更しないこと、また、賑わい施設も不要という見解を既に申しのべてきましたことはご承知の通りです。
 京都会館再整備基本計画が未来の景観、市民文化、岡崎一帯の環境にたいして与える影響を考えれば、保存改修計画こそ京都会館再整備基本計画にふさわしく、あるべき環境配慮といえるのではないでしょうか。

以上、環境配慮報告書の内容に対する意見書です。よろしくお願いいたします。



■9月9日当会として京都市文化市民局へ意見書提出してきました。-「岡崎公園と疏水を考える会 公式ブログ」


関連リンク
2011-08-12 京都会館再整備事業環境配慮報告書-「京都市情報館」
by 2011-kyoto | 2011-09-10 00:00 | 2011/09
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