2011-10-16 京都会館は保存改修に-「京都民報」
2011-10-16 京都会館は保存改修に

著名建築家69氏が賛同
10氏の呼びかけに反響

京都市が進める京都会館(左京区岡崎〉の全面建て替え計画は納得できないとして、建築史家の鈴木博之・東京大学名誉教授ら10人の建築家が10日、建物の価値を尊重した保存改修に改めるよう求める賛同署名を呼びかけました。同日までに、全国の著名な建築家や文化人、研究者69人が賛同し、反響が広がっています。

呼びかけ人は、鈴木氏をはじめ木村重信・大阪大学名誉教授のほか、京都在住の松隈洋.京都工芸繊維大学教授、前田忠直・京都大学名誉教授、山崎泰孝元近畿大学教授、吉村篤一・元奈良女子大学教授の各氏らです。

署名は、門川市長宛ての要望署名。趣旨文では、同館が「日本建築学会賞を受賞するなど、高く評価された建物」にもかかわらず、市の建て替え計画で「建物の価値が大きく損なわれ」、「周囲の落ち着いた景観が破壊される」と指摘。同館の再整備に当たっては、▽岡崎地区の一景観を守り育てる▽市民と利用者の意見を反映する▽開館当初の理念に立ち返り、市民のための施設とする-など7項目を満たす計画に改定するよう要望しています。

賛同人には、五十嵐淳(建築家〉、石井聖光(東京大学名誉教授、京都会館音響設計者)、柏木博(デザイン評論家)、篠田正浩(映画監督)、内藤廣(建築家、東京大学名誉教授)、西沢大良(建築家)、槇文彦(建築家、東京大学名誉教授、京都国立近代美術館設計者〉、三上祐三(建築家、東急文化村オーチャードホール設計者)の各氏らが名前を連ねています。


前川國男氏の名建築守れ
「大切にする会」がシンポ

京都会館(左京区)全面建て替え計画に対して、同館の保存改修を求める「緊急シンポジウム」が10日、同館第1会議室で開催されました。

京都在住の建築家などでつくる「京都会館を大切にする会」が主催したものです。

 同会代表の吉村篤一氏が会の発足経過を説明し、「市の計画に、建築家としてもの申すべきだと有志が集まった。前川國男が設計した名建築が、今後も理想的な形で存在するよう力を尽くしたい」と訴えました。
 前田忠直・京都大学名誉教授は、同館の建物の価値について、「全国の主だった文化会館を見てきたが、伝統建築の手法を現代建築にいかすなど、最高の建築物。この価値をぜひ守ってほしい」と述べました。
 建築家の山崎泰孝氏は、全面建て替え計画について、「オペラ上演が可能な舞台にするために必要と市は説明しているが、大規模な改修をしなくてもオペラ上演はできる。興行優先ではなく、市民や舞台関係者を入れて、時間をかけて改修計画を議論すべきだ」と述べました。

 シンポジウムを受けて同会は、市の計画を白紙に一戻し、「市民のための京都会館とはどういうものかを議論する」よう求める「声明」を発表しました


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■011-10-16 京都会館は保存改修に-「京都民報」

■10月10日京都会館シンポジウム関連記事

2011-10-11 京都会館の保存改修を 全国の著名建築家ら69人アピール-「京都民報Web」
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by 2011-kyoto | 2011-10-16 00:00 | 2011/10
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