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2011-10-25 要望書提出にともなう京都市担当者との意見交換会覚書-「京都会館を大切にする会」
2011月10月25日
〇京都市役所 文化市民局 11時~ 約1時間

 「京都会館を大切にする会」側出席者 代表 吉村篤一 ら9名
 京都市側 文化市民局 平竹耕三 文化芸術担当局長 ら3名

意見交換の場で話された概要

1.「京都会館を大切にする会」:「京都会館再整備基本計画」の白紙撤廃を求めること

2.京都市担当者:「この意見交換は非公式である」という前提で、「京都会館再整備基本計画」の変更は考えていないこと。
その主な理由としては、建物の価値を優先するより、会館を「使う側」の立場を考えたとき、この「京都会館再整備基本計画」は適切であるとの判断であるとの見解

3.それについて、当会としては、
京都市が「使う側」として想定している内容があいまいであり不鮮明であること。
建物の建築的価値と、市民ホールとしての京都会館のありようは一致するはずであり、切り離せない問題として考える必要があることを述べました。

4.その結果として再度、下記のような要望をいたしました。

1)京都会館再整備(「京都会館再整備基本計画」含む)に至る経緯が不透明であることの指摘と、民主主義の原則に基づいた情報公開の手続きが行われること。

2)京都会館は市民ホールである、その理念に基づき、京都市民全体への経緯の説明と議論の場を設けること。

3)建築の専門家としての立場から、京都会館の建物的価値については、「京都会館再整備基本計画」を前提としない、根本的な議論と精査を行うこと。

以上
ひきつづき、協議を重ねていきたいと考えています。

〇追記
(参加した当会呼びかけ人の一人である、志村公夫の京都市担当者宛の言葉より抜粋)

各メンバーの発言がありましたが、建築家の仲間として一番大きな問題点は、モダニズムの名建築で重要文化財になるであろう京都会館が改修によってその価値が失われてしまうのではないかということです。
もちろん設備、機能面での大改修は必要でありますが、50年前の時代の京都市が目指した文化の殿堂を作る計画の最高度の空間計画とそれに答えた施工者の技量が作った一期一会の建築であると思います。
文化遺産として貴重な建築の最良な改修計画を望みますので、全国の建築家から意見が寄せられました。今後ともよろしくお願いします。


■要望書提出にともなう京都市担当者との意見交換会覚書-「京都会館を大切にする会」
2011-10-25 要望書を京都市に提出してきました-「京都会館を大切にする会」
by 2011-kyoto | 2011-10-25 00:01 | 2011/10
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