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2012-06-12 新京都会館の基本設計を発表、京都市-「日経BP」
新京都会館の基本設計を発表、京都市
2012/06/12

前川國男建築設計事務所の設計で知られ、京都市の進める再整備計画に一部の地元住民らが反対している京都会館。その基本設計を、市が6月4日に発表した。

設計者は香山壽夫建築研究所。約2000席の第1ホールは建て替えて機能を拡充する。第2ホールと会議棟は既存の建物を全面改修し、バリアフリーなどに対応する。再整備費は約110億円。電子部品メーカーのローム(京都市)と50年間の命名権契約に合意し、命名権売却費の52億5000万円を再整備に充てる。2013年9月に着工し、15年8月の竣工を目指す。

 施設全体の規模は、鉄筋コンクリート造・一部鉄骨鉄筋コンクリート造ほか、地下2階・地上6階建て。延べ面積は約1万9000m2と、建て替え前の約1.3倍に拡充する。最高高さは建て替え前の27.5mから30.8mに、舞台の高さも建て替え前の最大14.5mから27mに引き上げる。

 今回の基本設計は、市の諮問機関である「京都会館の建物価値継承に係わる検討委員会」(委員長:岡崎甚幸・武庫川女子大学教授)の提言に配慮している。同委員会は4月23日、京都会館の再整備によって建物の歴史的な価値や周辺の風致を損なわないことを求める提言を発表していた。

 例えば、提言で「可能な限り原型を保つこと」を求められていたサッシ割りなど細部の形状については、既存の建具枠を再利用する。建て替える第1ホールでも、既存の大庇を復元して既存の外観デザインを踏襲する。

高市 清治 日経アーキテクチュア


■新京都会館の基本設計を発表、京都市-「日経BP」

by 2011-kyoto | 2012-06-12 00:00 | 2012/06
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