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2012-06-22 鞆の浦:埋め立て撤回…広島知事、福山市長に伝達へー「毎日新聞」
鞆の浦:埋め立て撤回…広島知事、福山市長に伝達へ

毎日新聞 2012年06月22日 02時32分(最終更新 06月22日 10時01分)
 瀬戸内海国立公園の景勝地・鞆(とも)の浦(広島県福山市)の埋め立て・架橋計画を巡り、同県が計画を撤回する方針を固めたことが関係者への取材で分かった。湯崎英彦知事は25日、羽田皓(あきら)・福山市長と会談し、方針を伝える。原告住民の景観利益(景観を享受する権利)を認め、着工前の工事差し止めを初めて命じる広島地裁判決を受けて県が検討してきた。判決から2年8カ月を経て歴史的景観が残される方向になった。【寺岡俊、稲生陽、豊田将志】

 埋め立て工事は知事の免許が必要で、知事はその前に国土交通相の認可を得なければならないが、県は、国に提出していた事業認可申請を取り下げる方針。1審判決を不服として控訴し、広島高裁で係争中の控訴審についても取り下げる見通し。更に架橋に代わる措置として、鞆地区の後背にある山側にトンネルを建設する案を軸に、地元と協議を進める。

 埋め立て・架橋計画を巡っては、反対する住民が埋め立て免許の差し止めを求めた訴訟で、広島地裁が09年10月、鞆の浦の景観は「国民の財産」で、県側の裁量権逸脱を理由に免許の差し止めを命じた。

■鞆の浦:埋め立て撤回…広島知事、福山市長に伝達へー「毎日新聞」



一審で差し止め、県側が控訴 鞆の浦架橋 撤回へ 景観に配慮 広島知事が方針転換
鞆の浦埋め立て架橋計画

 幅の狭い道路による交通混雑の解消などを目的に、広島県が1983年に事業計画を策定。港の一部約2ヘクタールを埋め立て、海上に約180メートルの橋を架ける。総事業費は約55億円。反対派住民は2007年4月に「景観を壊す」として県の埋め立て免許交付差し止めを求めて広島地裁に提訴。地裁は09年10月、原告の主張を認める判決を出した。県は控訴し広島高裁で係争中だが、県側が住民協議会の推移を見守りたいとして、口頭弁論は一度も開かれていない。

(2012年6月23日掲載)

一審で差し止め、県側が控訴 鞆の浦架橋 撤回へ 景観に配慮 広島知事が方針転換
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/309984

 万葉集に詠まれ、アニメ映画「崖の上のポニョ」の舞台とされる瀬戸内海の景勝地・鞆(とも)の浦(広島県福山市)の埋め立て架橋計画をめぐり、広島県の湯崎英彦知事は22日、現行の計画を撤回し、景観への影響が小さい山側にトンネルを整備する方針を固めた。
 
 25日に福山市の羽田皓市長と会談し、最終判断として伝える見通し。
 
 県と市による計画の策定から約30年。景観に配慮した県の方針転換は、公共事業の在り方に一石を投じそうだ。ただ、地元には架橋を望む声も根強く、一貫して計画の推進を求めてきた福山市や住民の反発は必至だ。
 
 22日朝、取材に応じた湯崎知事は、福山市との会談が公開で行われるとの見通しを示した上で「住民ニーズをどういった形で満たしていくのがいいのか。県の考えを提案したい」と語った。
 
 架橋計画をめぐっては、反対派住民らが「景観を壊す」として県の埋め立て免許差し止めを求めた訴訟で、広島地裁が2009年10月、原告の主張を認める判決を出した。県側は控訴し、広島高裁で係争中だが、これまでに口頭弁論は開かれず、進行協議が続けられている。
 
 一方、県が控訴した後の09年11月に就任した湯崎知事は「住民の間に禍根を残さずに解決したい」として10年5月に、推進派と反対派の住民による協議会を設置。昨年10、11月の会合では、架橋案に加え、鞆地区の中心部を迂回(うかい)する山側トンネルや海底トンネルなど計5案を実現可能な工法として提示した。
 
 協議会は今年1月に終了し、5案に対する住民の意見を仲介役の弁護士がまとめた報告書が提出。これを受け、湯崎知事と羽田市長が3月までに会談し、架橋計画の是非などを協議していた。


■一審で差し止め、県側が控訴 鞆の浦架橋 撤回へ 景観に配慮 広島知事が方針転換 -「西日本新聞」
by 2011-kyoto | 2012-06-22 00:00 | 2012/06
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