2013-02-04 アート?広告?京で見解割れる プロジェクション・マッピング-「京都新聞」
アート?広告?京で見解割れる プロジェクション・マッピング
プログラムされた映像作品を、建造物の形に合わせて投影する「プロジェクション・マッピング」が全国で注目を集めている。だが、これまでにない最新技術を生かした映像照射を「アート作品」とする制作者側と、「広告」ととらえる行政側で見方が対峙(たいじ)し、京都市内では条例の規制対象になる。観光の切り札にと期待する声もあり、専門家は条例の柔軟な運用を求めている。

 暗闇に浮かび上がったモダンな近代建築が、その姿を万華鏡のように幾重にも変えた。昨年10月下旬、左京区岡崎一帯が人で埋まるなか、市美術館と府立図書館が光で「変貌」するたび、聴衆のため息があがった。

 イベントは最新照明技術が奏功し、3日間で約4万人を集めた。主催者の「京都岡崎魅力づくり推進協議会」の大島祥子マネジャー(42)は「照明見たさにバスツアーが組まれるなど波及効果があった」と手応えを語る。昨年はロンドン五輪開会式やJR東京駅のお披露目式で使われ、国内外で話題となった。

 「京都には照明を投影する歴史ある建物は多くある」。京都市内でプロジェクション・マッピングに取り組む企画制作会社(中京区)のディレクター窪木亨さん(36)は「建物を傷つけずに表現でき、利用は確実に増えるだろう」と推測する。

 市の調査によると、観光客は年間4955万人が訪れるが、宿泊客の割合は約26%にとどまる。夜の観光充実や集客の仕掛けも課題となっている。

 近年、岡崎地域のほかに二条城二の丸御殿や京都国際マンガミュージアム、知恩院の三門などで活用例が出てきた。とはいえ、景観を守る住民意識が高い京都ならではの事情も立ちはだかる。

 「アート作品」と認識する制作者側に対し、京都市側は最新技術で照射された映像について「定義が定まっておらず、現時点では基本的に『屋外広告物』となる」(市街地景観課)。屋外広告物条例の適用される京都市内では照射の制約を受ける恐れもある。

 市など公的機関が主催者だった岡崎地域では条例適用外となったが、史跡名勝や重要文化財指定を受ける寺社、公園では同条例により広告物の表示はできない。伝統の町並みなども規制エリアになる。また、昨年実施された岡崎地域では主催者側は「自主規制」という形で鮮烈な色の使用を控え、配慮した。

 フランスでは世界遺産のシャルトル大聖堂(シャルトル市)でプロジェクトマッピングをほぼ常時実施し、夜の観光でまちを活性化させた。今後について、京都市は「条例が実情に追いついていない。表現の自由や景観などの問題を考え、個別に判断するしかない」との立場だ。

 デザインマネジメントに詳しい佐藤典司・立命館大経営学部教授は「今のところ時間も限定された取り組みで景観などに悪影響があるとは思えない。『アート』である以上、ルールによる線引きや規制は向かない。あまりにけばけばしい例は別だが、現条例下で寛容に実施を運用すべきだ」と指摘する。

【 2013年02月04日 09時30分 】
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■アート?広告?京で見解割れる プロジェクション・マッピング-「京都新聞」

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