2013-03-26 平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-4
2013-03-26 平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-4

3のつづき
●委員
 新しい資料を追加することよりも,ここで述べていた方針など基本的な考え方,提言の中で一番必要な設計の哲学というものはどこなのかということを,先ほどご指摘されたと思いますが,例えば,内と外の空間が繋がっているとか,外の岡崎地区の公共空間のエリアなのか,今まであまり活用されていなかった,基本空間は繋がっていたのだけれども,中庭の利用など人の新しい流れと滞留,そういう空間の新しい部分の創造性のある部分,内と外の融合,公共空間としての広がりなど,この建物の中に入れていくという哲学があったとすると,例えば植栽計画,触感,材料の問題と個々に説明されているという部分を設計指針に従って説明いただければ,私の捉え方としては,新たに資料を作成し直すということではないような気がします。ランドスケープの捉え方なので。

中庭などの流動の所からフライタワーがどう見えるか,新たな風景として,シンボルタワーとしてどういう風に見えるのか,今までの既存の繋がりの中ではどう見えるのか。
そのような大きなところから,ディテールまでが説明できれば,個人的にはいいのではないかと思います。

●委員
 私は,デザインというものの考え方を,あるものを造ると考えることではなく,例えば,あるものを造ることによって,今ある景観,環境などがどう変化するのか,その落差がデザインされた内容だと思います。そういう意味で我々は常に環境の中でまったく新規に新しいものが常に造れるというよりも,すでにそれがある前に既存の環境があるわけで,今回の場合は,文化的な文化財として,または,岡崎エリアとしての環境があるわけで,そうすると,そこに何かを挿入することは,その環境のシステムを変換するということになるので,今までの環境をどのように景観,環境を読み取って,それをどのような解釈して,それをどう変化させようとするのか。そこの部分を明確にするということが極めて大事で,委員会としては,やがてこういうものが,社会に出ていった時に多くの人々が感じ,考え,持つであろう疑問を議論してく事が委員会の役割だと思いますので,そういう意味では,これですという,どういう解釈をして既存の環境やコンテクストを,こう入れてみたら世界はどう変わるのかということを,ここに記載されている以上のことを検討された結果そうなっていると思います。そうであれば,そのことを説明していくということ。まったく新規の更地に作るというものではないので,そこに対して上書きをしていくことによって,今までのものの価値をより高めていくということが,京都会館の特殊例ではなく,建築家などが行う仕事が本来の仕事だと思います。

 本来の仕事がシンボリックに京都会館に出てきているということに過ぎないので,今後もデザインとしては,ショリューションだけ出してくるやり方のデザインの姿の世界は,20世紀のデザインの仕方であって,新しいデザインの仕方はそういうもの入ることによって今までの環境世界が変わるのかということを特に京都会館の場合は,既存のイメージが人々の頭の中にありますから,それをもう一つの京都会館になっているわけで,それに対してどういうイメージがここに挿入されたのかということを説明していくことは,ある意味でのデザインの原点で,新しいデザインのあり方で今後のモデルになっていくと思います。そういう説明をポジティプに積極的に価値を打ち出していっていただく。余談ですが,資料ではなく,生身の声を聞かしてもらいたいくらいの心境ですね。詰めるところは詰めていく,これだけの文化財で価値のあるものを背負っている京都市の一つの大きなミッションで,乗り越えていくことによって,より高いレベルのデザインが出来る。京都会館の問題であるけれども,これに象徴される新しいデザインの姿のモデルでもあると思うので,先ほど補足をいただきましたけれども,資料の説明の仕方を通常のやり方とは違うレベルで説明していただく必要がどうしでもあると思います。次回, しっかりと資料の作成をお願い致します。

●委員長
 非常に難しいという内容のお話を頂きましたが,先ほどからの話の中で,例えば第二ホールのタイルの話を出していただきましたが,今日の資料の中では,劣化して危険性があるので撤去する,という丸で止まっている。その後どうなるのかという点で,ある意味全体を表しているのではないかと思います。このタイルについては検討中なのでしょうか。

〇京都市
 資料のとおり,自然に剥落して落ちるような状態で,今回の計画では,撤去して新たな壁面を考えようかと思っております。写真などで記録をしっかり残しております。また,部分的にタイルの現物保存を検討しております。

●委員
 どれだけそれを残すことを考えたのかというのをど説明いただきたいです。単に落ちるから取りあえず,剥がして残したことではなく,なぜ,残せなかったのかという説明が少し足りないと思います。非常に重要な部分の一つですので,非常にゴシックな京都会館の中で,最も華やかな部分の色でもあるので,なぜ技術的に無理だったのか,そんなに技術的に無理だとは思いにくいです。今の技術をもってすれば何とかなるのではないのかと,思えなくもないのではないか。それをあえて出来なかったのは,なぜ,出来なかったのか,しなかったのか。それをどういう風に保存する努力をしたのかをきちんと説明していただかないといけないところではないかと思います。

〇京都市
 第二ホールの壁画の件ですが,京都会館は耐震性が非常に弱く,耐震改修を行う必要があります。ホワイエやホールなど必要な空間と耐力壁を設ける位置というものが,自ずと限られてきます。結論から申し上げますと,どうしても,壁画があるこの位置にもう少し厚みを持って,新たな耐力壁を造る必要があり,したがって,この壁画は一度撤去の必要があります。厚みを持った耐力壁の上に新たにこの壁画のタイルを持ってくるため,撤去するときに,タイル材料をとるというのは難しいので,このような判断を行いました。資料の写真の中で,このタイルの部分は砂状になっていますが,非常に脆くて,撤去するときにタイルの一つ一つが取れないのではないか。という事が判断した一つの理由です。耐力壁を設けずに今の壁そのものを残すのであれば,薬液を注入するとか,部分的に剥落した部分を固めて,もう少しピンニングすることなどは可能とは思いますが,まず耐力的な要素があって,ここに新たな厚い壁を設けるとそのために,一度撤去せざるを得ないということが大きな意味でございます。

●委員
 委員しつこく言うわけではないのですが,壁ごと切り取ってどこかに持っていくことは不可能ですか。

〇京都市
 それをレリーフなどとして大きな壁面をどこかに使用する用途があればいいのですが,なかなかそれは無理でございます。先ほど申し上げましたように,切って,このような貴重な価値を記録し残しておいて,この他にも,床面の柱の周囲にモザイクタイルについては,出来るだけ残して使用しようかと思っております。

〇京都市
 ご意見はまだまだあるとは思いますが本日の資料でまだまだ説明しきれていない部分,説明が中途半端な部分がいくつかありご意見があると思いますが,私どももそう思っております。今の壁面などで,理由の後のどうするのかというのが記載されていない。設計の中身を聞かせてもらうと,中庭が大事なので中庭からどう見えるのか,検討されていると聞いています。その辺りのこと,価値継承検討委員会の提言に対して,とう考えている,ということを中心に記載されていますが,この改修の全体ポリシーから見た時にこういう説明が,最もわれわれは行いたいということの記載がされていないと見えますので,もう一度,次回の事前協議では視点を変えて,こういうポリシーでこれを造ったという,岡崎地区にとっては,これが最適であるという説明ができるような資料の検討をさせていただきたいと思っております。どこまで十分なものが出来るかは時間勝負と思いますが,基本設計をされた建築家の先生の意見を踏まえながら,作成していきたいと思いますので,よろしくお願い致します。

●委員
 蔦の部分で,コンクリートの打ちっ放しの壁面に絡むことで,どれだけ耐用年数が減るか,どれだけ劣化するかという事があれば知りたいので,検討されるのであれば教えてください。化粧モルタルの場合にまずいのはわかりますが,コンクリート躯体にまずいのであれば検討しないといけないと思いますが。ちゃんと緑化している施設もありますし,データで教えていただければと思います。

●委員長
 また継続してお願いいたします。これで、京都会館については,終了いたします。

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■2013-03-26 平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-4

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by 2011-kyoto | 2013-06-29 23:52 | 2013/03
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