2013-09-06 生誕100年丹下建築脚光 今治市公会堂改修、魅力発信-「読売新聞」
生誕100年丹下建築脚光 今治市公会堂改修、魅力発信

世界的建築家として知られ、今年で生誕100年となった丹下健三(1913~2005)=写真=が、ふるさとの今治市であらためて注目を集めている。初期の代表作の一つとされる同市別宮町の「今治市公会堂」(1958年)では、8月末に改修工事の落成式が開かれ、誕生日の今月4日には丹下を知る建築家らがシンポジウムを開いた。27日から1か月間はライトアップされる。市によると、市内には公会堂や市庁舎など少なくとも8棟の丹下設計の建物が残っており、市は「丹下建築の素晴らしさを後世に伝えたい」とする。(北澤慶介)

 丹下は1920年に中国・上海から父の出身地である今治に移り、現在の今治西高を経て、東大を卒業。建築家として広島平和記念資料館、代々木体育館(東京)、東京都庁など、戦後を代表する建造物を数多く手がけた。今治市では市民会館、今治地域地場産業振興センター、愛媛信金今治支店などを設計し、多くが現在も残っている。

 公会堂は鉄筋コンクリート2階建てで、屏風(びょうぶ)のように折り曲げたデザインの側壁や、当時は珍しい広い内部空間が特徴だ。築55年を経て、市は設備の改修や耐震化などの工事を昨年8月から行っていた。外観をほぼそのままに、音響や照明装置、空調設備を充実させ、楽屋を広くし、母子鑑賞室を設けた。ゆったり座れるよう座席数を258減らして1002席とした。総工費7億5075万円。

 7月末に工事が終了。8月31日に、落成式が公会堂で開かれた。70年代にフォーク歌手の演奏会に何度も足を運んだという市内の男性(57)は「当時から都会的でモダンな外観が誇らしかった」と懐かしそうに話した。

 今月4日、公会堂で開かれたシンポジウムには、丹下とともに公会堂や今治市庁舎の設計を担当した建築家の磯崎新さん、市が建てたすべての丹下建築に市職員として携わった神八達成(かみやたつなり)さん(81)らが、丹下の仕事ぶりを振り返った。

 磯崎さんは丹下の理念について、「戦後、世界の様々な動きに触れ、都市の中の建築というテーマを常に考えていた」と指摘。神八さんは「現場担当者として作品に間近に接し、色彩、造形とも新鮮な感動があった」と話した。

 市役所近くの「しまなみパティオ」(今治市常盤町)では9日まで、「丹下健三建築写真展」が開かれている。
(2013年9月6日 読売新聞)

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by 2011-kyoto | 2013-09-12 23:17 | 2013/09
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