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2013-07-30 平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-4
平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-4

その3のつづき

委員:
 風致景観の問題があります。京都会館だけではなくて,岡崎全体の話だというか,これは重要な認識だと思うのですけれども。それと岡崎がある歴史的な積み重ねの中で,文化的景観としての位置付けがされている。そういう基本的な認識の中での話だということで,やっぱりこれ我々は,もちろんですけれども,市民全体で共有できるような,そういう計画でなくてはならないと思います。そういう中で,先ほどおっしゃられたように,例えば中庭から東山が見える,これはものすごく重要な軸線なのですね。そうしづ軸線を確保することによって空間の広がりなり,中庭の意味がどう出てくるのか,そういうようなこともきちんと書いておいた方がいいと思います。細かい話で言えば,中庭から東を見た景観で,直立の木が立っていますが,これでいいのかどうかとかね,そういうところまできっちり検証すると,全体の風致景観として非常に高い質になってくると思います。先ほどどう担当されるのかという話がありましたけれども,周辺の計画そのものはおそらく水と緑,環境部局だと思うのですね。ですからそうしづ部局とどう共有できて,それから今後岡崎全体の風致景観をどうしていくのかというそうしづ場がやっぱり担保されないと,話だけで終わってしまう,こういうことがあるので,そのへんのところを是非,きっちりとしていただきたいなと,そのように思います。

京都市:
 岡崎公園の関係につきましては,現在も公園の活性化,岡崎公闘全体の活性化ビジョンの中でエリアマネジメントを含めて進めていくということにしております。庁内的にも定期的に集まってやるとしづ会議は設定されておりますので,今日の会議の先生方の得意見はその場で返して行こうというふうに思います。さらにこれは手続き的な問題で言いましても,岡崎公園地区は風致地区でもございますので,いろんな行為をやる場合の届出等が必要とされる仕組にもなっておりますので,その折にもその意思は伝えて,実現していくということで取組んでいけると思います。

京都市:
 すいません,私からも,今文化的景観の話がありましたので,少しその観点からですけれども。聞いていますと平成16年ですかね文化財保護が改正されて新たにその文化的景観というような文化財の位置付けが定義されている。現在,京都市におきましでもこの岡崎一体ですねこれに対応する文化的景観に選定していただくべしで,組織を立ち上げまして,委員にも御参画いただいているかと思いますけれども,そういった形で岡崎全体の風致,文化的景観をどうしていくのだと,こういう部分につきましては,そういった場で, しっかりとした方向性ですとか,考え方をまとめていきたいなというふうに考えております。

委員:
 これまでの事前協議の内容を踏まえて,資料を作り直していただくところは直していただいて,非常に全体のコンセプトをはっきりお示ししていただいたかと思います。私なりに簡単に要約すると,大庇よりも下は前川建築を尊重してそれをもう一度再生するような形で、作っていく,それより上についてはできるだけ景観に配慮して新しいものとして作っていくというお話だったかと思います。そういう大きなことが分かつてしまうと,今度は逆に本当にそうなっているのかという細かいところが。だから多分,大きなコンセプトと小さな部分というのが行ったり来たりしながら,修正が加わってくるのだと思うのですけれども。例えば大庇より上,一番目立つのがフライタワーですけれども,これから現場で色々と色を合わせて作っていくということなのですけれども,今日ちょっと,ぱっと,例えば6ページを見て気が付いたことは,これタイルの積み方,イモ目地で積んでいるわけですよね。前川建築は交互に煉瓦風に積んでいるのですけれども,こういう細かいタイルの積み方とかそういうものもちゃんと検証をしているのかなというのが,逆に気になってきて。例えば新しいものを付け加えるとしたときに,ちゃんとそういういろんなことを念頭に置いてシミュレーションした上でこの形に最終になったのかなというのが,今イモ白地についても,今までも気づいていたのですけれども,よく考えたら何か違うなと思うと,そこが多分大きく違っているところだ、ったりとか。なのでこのへんを,垂直方向を強調するという形でこうなったのかもしれませんけれども,もし現場そういうタイルの形,はめ方とかが,まだ考慮の余裕があるならば,ちょっと検討というか色々サンプルで、作っていただいて試してみるとかいうふうにしていただきたいのと,同様に一番上のPC板ですけど,これもこの色でいいのかとかということもすごく気になっていて,これもやはり,少しこれから検討の中に入れていただければなという,今は何か手仕事の「ゆらぎ」という形ですごくパクッと言っていただいているのですけれども,実際はそれを形にしていかなければいけないわけなので形にしたときにそれでいいのかということを再度一生懸命検証していただきたいなと思います。あと,フライタワーに関して申しますと,文化的景観という話も先ほど出ましたけれども,やはりこの岡崎の地というのは岡崎地区だけではなくて,背景に東山があるというのが,やはりすごく大きなポイントだと思うのです。だから東山を背にしてあるということに非常に価値のある敷地ですので,もちろんいろんな視点場というのが景観計画の中で定まってはいますけれども,それとは別にやはりその常に東山を背景にしているのだという意識が計画の中にきちんと折り込まれているというのが重要ではないかと。というのはCG等も見ていると近くの建物も入っているのですけど遠くの東山は描いてなくて,どのくらいに東山が切れて見えるかとかということが検証できていないのかなという気がします。前川の当初の案も,山が切れるということで,今のフライタワーのところをカットしてあの形になって,当初の内観の意図ともう少し高いものにしたかったというのを切って,今の形になっているというという経緯もあって,やはりその時代から,なにか東山はやっぱり切ってはいけないものだという認識は京都の中に共有されていたものなので,そういうことに対する配慮というのは,やはり高さを変えるということではないにしても,あるべきなのかなということがあるので,ちょっと東山との関係というのもこれから眺望ということもありますけれども,意識していただいたらありがたいなというふうに思います。それがフライタワーに対する一点で,あとは大きなコンセプトについてのもう一点目はですね,その庇より下は前川建築を尊重するという話だったのですけれども,中庭,外側については,かなり当初を復元していただくという形で新築のところもなっているのですが,その前川の中庭を囲む回廊というか,その手摺がずっと周っている部分なのですが,そこにガラスの共通ホールを作る,ホールというかホワイエみたいなものを作るということで,それの上に載っている,それ自身はすごくガラスで壁面を作っているようなのですけれども,屋根が載っていますよね。それが何か私が見る限りは裳階みたいに見えて,いわゆる二重屋根みたいな形で、かかっているふうに見えて,決してその前川の意匠が必ずしも軽やかなガラス箱で覆われたようにはちょっと感じなかったのですね。例えばちょっとあんまり今日の資料では中庭周りがCGはあったのですけれども,具体的に別紙の方が分かりやすいのかもしれないのですが6ページのところで,内部から外を見た共通ロビーなのですが,途中までガラスの屋根が掛かっていて,庇の先になると,何なのかわからないのですけれども,ちょっと重たい意匠になって,前川の天井裏の意匠を踏襲されているのか,で,その上には金属屋根が掛かっているのですか。ちょっとそこのディティールが分からないのと,後,図面が断面図が無かったのでちょっと断面方向のものが少し理解できなかったですけれども,確かいつも後ろにはついていたかもしれないですが,ちょっと断面図が無くて確認できなかったのですが,この中庭周りに関しては,前川建築をリスベクトするというコンセプトだったならもうちょっと軽やかさというのがもうちょっと追求できるのではなし、かなというのもちょっと思った次第です。私からは以上2点です,はい。

委員長:
 他にいかがでございましょうか。

京都市:
 まずフライタワーのタイルの積み方と,それからPCのありかた,このあたりのところでございますけれども, 「ゆらぎ」という非常に抽象的な言い方をしている部分は素材感を大事にするとしづ意味合いもございますが,単一の色一色で塗り込めるということではなくて,やっぱりその色は一枚,一枚のタイルの色合いを含めて決めていく必要があるということを含んでいます。現在,イモ積で計画していますけれども,タイルの貼り方を変えたからどうなるのか,ということも確かに検討の材料かと思いますが,今,到達していますのが,こういう積み方でタイルのサイズを少し小さめにしながら,少し「ゆらぎ」 のあるような形で構成していくというところがベターではないかというようなところでございます。先生,御指摘いただいておりますように,現地で合わせるということを基本にしていますので,ベースとしての色合いとそれから現地で最後合わせていくという態度で臨みたいというふうに思います。次に東山との関係でございます。東山との関係性はこの設計領域では非常に意識しているところではございます。そこで意識しながらもこのボリューム,機能性として要請されるボリュームとの折り合いをつけていくというところで,この設計では悩み,かっ実現していこうというようなところで取り組んでいるところでございます。ですから,具体的に東山を無視しているというつもりは全然ございませんでして,東山をどういうふうに中に取りこんでくるのか,とりわけ大事だと思っていますのは中庭からの挑めの,東山の眺めた、というふうに思っておりますので,そこの部分の精神についてはそういったところでございます。あと,表現の仕方につきましては,少し中庭に向かつてのディティールですね,もう少し検討する余地があろうかと思いますけど,引き続き,検討したいと思っております。

委員:
 中庭を通した東山の眺望の話が出ていましたので,一言だけちょっと付け加えておきたいのですけれども,中庭の景観というのは,大変大事で,ちゃんとランドスケープの専門家の指導等も入れて,再検討されるということが書かれていますことは大変いいことだと思います。で,その上でですけれども,説明の資料で7月30日と書いてあるところ,設計説明資料,こちらの方で,ちょっとチラチラとそのへんも見ていたのですけど, 1 1ページですか,もっと全体の方をちゃんと考えるということにしては,アセビやアラカシなどの樹種とするとかのディティールも,すごいディティールまで書いてあるのですけれども,これあまり書いてしまわない方がいいのではないかなと思います。アラカシもアセビもちょっと重たいというか,このごろ鹿が増えてきてどこでもアセピだらけ。アラカシも,おそらく京都で一番多い樹木はアラカシじゃないかと。そういうところで,なるべく,ょいところももちろんあるのですけど,もうこう樹種までもうすでに何かこれアセビとアラカシで絶対に植えないといけないという話になってはちょっとまずいと思います。東山背景で,これと合ったラ関21-ンドスケープ,このシンボリックで大変いいと思うのです。これエノキでしょうか。京都の風土性を表した,大変いいものだと思います。まあ,これはこれとして,どうも中木,低木でだけというのはもう一つ,何か馴染んでいないような感じの印象もしていまして,そういうことをもう一遍,根本的に,公園との取り合いをちゃんと一体化して,緑地率の定義もありますから,それを考えるという話であれば,あんまりこういうことに拘らない方がいいのではなし、かと思います。委員: 先ほど一貫した体制で、やってくださいという話をしたのですけど,実際ゃっていくと,東山の文化的景観との関係など,いろいろなことが分かつてきたりするものです。ですから,それぞれの専門家の意見をその都度聞いていくことも大事だと思います。そういうフレキシブルな体制も考えてやっていただきたいということです。それから1ページ目を見直していたのですが,地区計画の基準のうち,今までの議論は主にその1番が担保されているかどうかを議論してきたと思うのですけれども2番目にエアコンディショナーの話など,いろいろな細かい話が出ていますね。設計資料の8ページ目に,既存部分ですが,ルーパーと植栽の写真を見ると,室外機が結構並んでいるようですね。今回この点もちゃんと担保されるのでしょうか。

京都市:
 はい,今回の再整備が完了する時点で地上付近でのこのような室外機が残るというようなことはございません。ただ,賑わい施設につきましては,賑わい施設で空調機の設置の可能性があるのですけれども,その点については基準に合うように修景を行っていくということが大前提になっていますので,大丈夫です。京都市: はい,前段でございました樹種の選定,それから決めたことを固執するのではなくて状況に応じて,また,京都の地域性に応じたものにしていくということについてでございます。まず,樹種の選定で11ページに書いていますのは,実はこのアセビやアラカシ等という形で書いていますが,こういうふうなことを書いている理由がその前段で、あって,ある意味,機能的にはこういうところが今のところ,よさそうだからというぐらいの感じで書いたものなので,先生,御指摘いただいておりますように,最近あちこちで見られるとか,京都にこれが合っているのかといった議論はこの中では充分に尽くせておりませんので,その点につきましては,先生方のお知恵をいただきながら,また,京都市では相談員制度もございますので,そういったところも活用させてもらいながら,樹種の選定は行っていきたいというふうに思います。そういう意味では,決めたことを固執するというよりは,とりわけ緑地の計画につきましては,緑地をこういうふうに配置するという大きな考え方は決めようとしておりますけれども,細かい部分,樹種も含めた部分につきましては,これからというような部分もございますので,最適な答えを出していくように心がけていきたいという-22・ふうに思います。委員長: 他に御意見ございませんでしょうか。

委員:
 いつもこだわるようで申し訳ないのですが5ページのところの既存部分の保全・継承の最後のところに,陶板の壁面のところなのですけど,下から4行目ぐらいのところに,何とか取り外せたものは少なくとも再整備完了までというのは,これはどういうことなのかということをちょっとお伺いしたいのですけれども。期間は保存するけどという,まだ具体的にどこかとお話が進んでいないとか,これからちょっと前向きに御検討いただけるということで,考えてよろしいのでしょうか。捨ててしまうということではないですよね, ということだけ。

京都市:
 はい,捨ててしまうということではありません。少なくとも,というのは,工事の期間中につきましては,きちっと保存しておける場所が確保できるということで記載させていただいています。その後につきましてはスペースに余裕があるのではないかというふうに考えているのですけれども,ちょっと今現時点でそこまで御示しできなかったので,少なくともという表現しております。再整備終わった後につきましては,一応,倉庫の中に保管しておくような方向で話は詰めさせていただいております。それと,保管しておくことで,今後の活用の可能性を見出していきたいというふうに考えております。

委員長:
 他によろしいでしょうか。いろんな意見をいただきました。この資料の中に書いてあることをより良い形で実現する案というものが,少し読み切れないところがあって,大丈夫ですかというそういう心配をいただいたかと患います。それからもう一つ,私も思うのですけども,この文章がまだ十分に書ききれていないという印象を持ってしまっておりまして,立派な建物が出来つつあるというように思うのですけど,文章がそれに追いついていないという部分も感じますので,是非,もう一度文章を練ったものを作っていただきたいというふうに思います。1番大きな点は6ページに内外の一体感を生み出す巧みな空間構成,これは共通ロビーのことなのですけれども,この共通ロピーという言葉でありながら,人の動きだとか,人のことは書いていない。書いてあるのはバルコニーの手摺とか,そういうものをガラスのカーテンウオールで、包みますというふうに書いてあるだけなので,これは,非常に魅力的な共通ロピーになりそうなのだけれども,言葉がそれを表していないのではないかなというふうに思ってしまいました。このいろんな先生から不足が,という御指摘があったかと思いますので,文章につきましては引き続いて,先ほど相談員の先生,相談員の制度があるというお話もありましたけれども,検討していただけたらというふうに思います。もし他に委員の先生から御意見ございませんようでしたら,これは諮問案件でございますので,お諮りをしたいと思いますが,当委員会として了承するということでよろしいでしょうか。-23-委員: 委員長がおっしゃったような文章の修正について,どこまでが諮問の対象になるのでしょうか。もし,修正部分も含めるのであれば,委員長に確認をしていただくということでいいと思うのですが,し、かがでしょうか。京都市: 諮問ということで言いますと,この諮問資料とそれからその要であります,諮問書,これでもって先生方にお諮りして,御意見をいただくということになろうかと思います。それで,大きなところで御確認いただきまして,確かにまだ言葉足らずの部分が一部にあるというふうなことは思っておりますけれども,その部分につきましては,今日大きな御意見,考え方につきまして,今日先生方から出していただいたかと思いますので,それを反映できる言葉を選んで,会長の方で御確認していただけたらというふうに私どもとは思っているところでございます。委員長: そういう形でよろしいでしょうか。では,お伺いの作業というのはそういう形で残ることになりますけれども,この諮問につきまして,当委員会了承ということでよろしいでしょうか。(委員了承)委員長: ありがとうございます。それでは,了承ということにさせていただきます。それでは,諮問案件の一つ目が終わりました。この段階で一旦,事務局の方へお返しをしたいと思います。京都市: ありがとうございました。冒頭に申し上げましたが傍聴者の入れ替えをさせていただきたいと思し)ます。傍聴の皆様は一度,御退席いただけますでしょうか。[傍聴者@報道関係者退席]京都市: 御退席いただけましたら,続けて次の諮問案件の「立命館大学衣笠キャンパス新図書館新築計画について」の傍聴の方に入室していただきます。

■平成24年度京都市美観風致審議会第5回景観専門小委員会議事録(要旨)-4

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2013-07-30 第2回 景観専門小委員会諮問資料(公開用)-「京都市」
2013-07-30 第2回 景観専門小委員会設計説明資料(公開用)-「京都市」
by 2011-kyoto | 2013-11-13 00:17 | 2013/07
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