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2013-12-14 国立競技場「ザハ生涯の傑作をぜひ」 審査委員の内藤氏-「朝日新聞」
国立競技場「ザハ生涯の傑作をぜひ」 審査委員の内藤氏

【編集委員・大西若人】国立競技場(東京・外苑前)の建て替え案を巡り、景観や経費の観点から反対の声が出ているのに対し、昨年の同競技場の国際デザイン競技で審査委員を務めた建築家で東京大名誉教授の内藤廣(ひろし)さん(63)が、計画の妥当性を主張する一文を自身の事務所ホームページで公表した。選ばれたザハ・ハディドさんに傑作を造ってもらう重要性などを記している。

 安藤忠雄・審査委員長らが先月末の会議で意見を述べたことを受け、「倫理的な守秘義務」を超えない範囲で、個人の見解と危惧を述べることにしたという。

 内藤さんは審査は公平に行われたとした上で、「大震災の記憶が生々しく人々の脳裏に残っている時期」に、ハディド案にある「生命力のようなもの」が高く評価されたと指摘。五輪招致でも、「あの思い切った形は、東京の本気度や真剣さを示す」役割を果たしたはずだ、と記した。

 「決まった以上は(中略)ザハ生涯の傑作をなんとしても造らせる」のが礼儀で、彼女に嫌気が差せば設計のレベルが下がり、「規模だけ大きい二流の建物」になり、「国税一千数百億を使った壮大な無駄遣い」となると危惧する。一方、当初案を「規模や予算」の点から調整した縮小案については、景観的にそれほど威圧感がないものになった、と評価している。

 計画の巨大さを批判している建築家の槇文彦さんについては「勇気ある発言」と敬意を表する一方、組織的な署名運動などには違和感があるとした。

 内藤さんは「東京五輪をやらないという選択肢はないはずだから、彼女にいいものを造ってもらうしか道はない」と話している。

■国立競技場「ザハ生涯の傑作をぜひ」 審査委員の内藤氏-「朝日新聞」

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内藤廣建築設計事務所 | Naito Architect & Associates

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