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2014-01-06 京都市立芸大、10年後に移転 市が計画発表-「京都新聞」
京都市立芸大、10年後に移転 市が計画発表

京都市は6日、西京区の市立芸術大を下京区のJR京都駅東側にある崇仁地域に移転させる計画を発表した。元崇仁小の活用や市営住宅の移転などで3万8千平方メートルの用地確保にめどが立ったためで、2014年度に移転構想をまとめ、10年後の移転完了を目指す。

 市立芸術大の移転をめぐっては、大学側が昨年3月、施設が古く手狭になっていることなどを理由に、利便性が高い崇仁地域への移転を求める要望書を市に提出した。その後、崇仁地域の住民でつくる崇仁まちづくり推進委員会も地域活性化の核として移転の推進を市に要請していた。

 市の計画によると、移転予定地は川端町の元崇仁小や下之町の市営住宅団地、市立保育所など市有地が大部分を占め、河原町通を挟んで塩小路通の南側一帯。民有地約700平方メートルも買収する。移転予定地内にある下京地域体育館と柳原銀行記念資料館は残す。

 移転予定地内の市営住宅は7棟(262戸)あり、入居中の176世帯は市が近くに建て替える市営住宅に移るよう求める。崇仁まちづくり推進委員会など地元組織は移転する意向を市に伝えている。

 崇仁地域では、市が1953年から住環境の改善事業を進めてきた。国の補助金を受けて用地を確保し、市営住宅を建設したが、少子高齢化や域外への人口流出が止まらず、60年に9千人を超えていた人口は約1600人にまで減少。2010年には専門家や地元住民らでつくる委員会が大学や商業施設などを誘致する方向性を打ち出していた。

 一方、西京区の大学周辺地域では移転の影響が懸念されるため、市は住民らと14年度に協議会を立ち上げ、活性化策の検討する。

 市立芸術大は1880年開学の府画学校が前身で、1950年に市が移管を受け、69年に現大学名に改称した。市営地下鉄の洛西延伸を見越し、80年に現在地に移転した。学生・教職員数は大学院を含め約1200人。

 門川大作市長は記者会見で「京都駅に近い好立地で市民や観光客が音楽を楽しむ拠点となり、インパクトの大きさは計り知れない」と述べた。

■京都市立芸大、10年後に移転 市が計画発表-「京都新聞」
by 2011-kyoto | 2014-01-10 23:45 | 2014/01
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