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2014-04-25 新国立競技場「歴史的空間を破壊する」「ありえない」取り壊し目前、建築家らが怒り
新国立競技場「歴史的空間を破壊する」「ありえない」取り壊し目前、建築家らが怒り

2020年の東京オリンピックのメーン会場となる新国立競技場の建設が混迷を深めている。コンペで選ばれた外国人建築家のデザインは莫大な建築コストと周囲の景観の破壊が懸念されているが、東京都は3月に発表した調査計画書の中で、新たに聖徳記念絵画館の前庭にサブトラックを設置することを明らかにした。これに対し、建築家の槇文彦氏や作家の森まゆみ氏など6人は4月23日、緊急記者会見を開き、サブトラック設置の計画見直しと、7月に迫る現国立競技場の解体工事の延期を求めていくことを表明した。

2013年9月に東京オリンピックの開催が決定して以降、2018年度に完成予定の新国立競技場は、文部科学省が試算した1300億円という莫大な総工事費に対する批判が強く、議論となっている。

下村博文文科相は2013年10月の参院予算委員会で、「最大3000億円かかる」という試算を明かしたのに対し、猪瀬直樹東京都知事(当時)が「1500億円でできる」と反論するなど、国と東京都で建設費をめぐりさや当てが続いていた。

もう一つの問題は、イラク出身の女性建築家ザハ・ハディド氏が設計したデザインが「あまりに巨大過ぎる」点にある。

日本建築士会連合会など関連5団体は2013年11月11日、下村文科相、猪瀬前知事、日本スポーツ振興センター(JSC)の河野一郎理事長に対し、施設規模や計画の条件設定の見直しと情報公開を求める要望書を提出している。

さらに2014年3月、今年2月中旬並みの大雪が降った場合には新国立競技場の開閉式屋根が雪の重みに耐えられない可能性があり、基本設計を進めているJSCが設計の見直しを検討していることが伝えられた。当初は基本設計が3月末に発表される予定だったが、現段階でも明らかになっていない。

7月には現国立競技場の解体工事が予定されているが、基本設計が決定しないうちに解体工事に着手することへの批判も強まっている。

一方、東京都のオリンピック・パラリンピック準備局は3月28日、新国立競技場建設の環境アセスメントの調査計画書を発表し、新国立競技場のサブトラックの配置場所として聖徳記念絵画館の前庭を使うという案が提示された。絵画館前の馬蹄形の芝生と周辺に縁取られているいちょう並木の道路が改変され、オリンピックスタジアム周辺の空き地の一部となる。

(以下全文はこちら

■新国立競技場「歴史的空間を破壊する」「ありえない」取り壊し目前、建築家らが怒り-「HUFFPOST SOCIETY」

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by 2011-kyoto | 2014-04-25 00:00 | 2014/04
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